温泉旅館に行ってました。
そのため全く書けてません。
短いです泣
ではどうぞ
都市北端、【ロキ・ファミリア】ホームの真正面に2人は立っていた。
「すごいな……
宴の時にアイズから見せられていたとはいえ、この大きさは圧倒される。
「ええ………それだけ団員が多いということでしょうか…」
「でもこんなデカイか?100人は住めるぞきっと」
「いえ、多分もっとでしょう……」
そう、2人とは遠野志貴と、アルテミス。
城の前には門番が2人配置されていて、鎧は着ていないが両方長槍を装備していて、いよいよ、と言った感じだ。
そしてどうしても場違い感が否めない。アルテミスも
それに、アンタレスを封印していた空間が地下にあったのだ。離れることなどできなかったのだろう。
ともあれ、いい加減に門番に話を通して中に入らないといけないのだが、2人揃ってぼーっと城を見ていたばかりですっかり忘れていた。
「じゃ、そろそろ行くかアルテミス」
「そうですね……ところであの門番の方。なんだか不機嫌なように見えるのですが…」
ん?と門番の2人を見てみると、………なんというか、 不機嫌な顔をしていた。おそらく、門番の仕事に飽きたんだろう。そうすると、この門番は本職じゃなく【ロキ・ファミリア】の冒険者が本職なのか?なんだか話しかけるのを躊躇うが……
「い、いくか」
「え、ええ」
2人とももう一度声を掛け合い一歩踏み出そうとする。
「……大丈夫だよな。話しかけた瞬間刺されたりしないよな?」
「ろ、ロキの
「ありえるのか!?」
「流石に冗談ですが、とにかく行きましょう」
アルテミスは決意を固めたようだが、志貴はそうでもなかった。
「え、凄く不安になってきたんだが……シオンに拳銃突きつけられたときぐらい怖いんだが……」
「行きますよっ!」
なかなか行かない志貴に痺れを切らしてか強引に腕を引っ張り門の前、つまり門番の前まで向かう。
途中観念したかのように引っ張られるのをやめ普通に歩き出した志貴。
事件はまだ始まってはいない。
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案の定絡まれた。
門番に声を掛けて呼ばれてきたと説明しても、聞く耳持たずで神のアルテミスも居たのに御構い無しだったところを、ちょうど帰宅したアマゾネスの人が中に確認を取ってくれた。ティオナさんというらしい。
ともあれ、中に入った俺たちだが、「誰だこいつら?」的な視線に晒されて居心地が悪かった。
何やら応接室のような場所に通されて、そこでしばらく待っているとアイズがやってきた。アイズだけではなく他にも何人か。
「待たせてしまって悪いね。僕はフィン・ディムナ 【ロキ・ファミリア】の団長だ。」
「やっほ〜、さっきぶり〜!あたしはティオナ・ヒリュテ。よろしく!」
「シキ……こんにちわ」
「おーおー、シキやぁ……この前はアイズたんと踊ってくれおってよぉ」
この中で顔を知らないのは1人。一番最初に挨拶をしてくれた金髪の子供……団長と言っていたから
ディムナさんが右手を差し出してくる。
「えっと……遠野志貴です。よろしく」
少し萎縮気味に、その手を取り握手をする。
その後、応接室のソファに皆んな腰掛けて、話をすることになった。
「まず、シキくんはここに来たということはロキの提案を呑んだということで間違い無いかな?」
「はいはーーい!そんなことよりも!シキが
すげぇ、一瞬で話脱線した。アルクェイドと同じタイプか?
「それは僕も気になるね」
「あ、それうちも聞きたーい」
「………私も」
しかもみんな食いついた。
アルテミスに助けを求めようにも紅茶飲んで我関せずだし。あんたなんのために来たんすか!?
……話さないと進まないみたいだ
「そうだな………一言で言うなら吸血鬼、かな」
「吸血鬼!?」
吸血鬼。
人の血を吸い、吸われた人を同じく吸血鬼にしてしまう鬼。或いは血を吸った人間を干からびさせたり、自分の眷族にしたり。その内容は普通の英雄譚とは異なりかなりオカルティックであり、そういう雰囲気が好きな人には好まれるのだとか。
一般にモンスターとして存在していない彼らは物語の中だけの存在というのが普通の解釈であり、対峙させる悪。
「……それは、本当かい?」
ディムナさんも目を丸くして聞き返してくる。アイズに至っては
「強いの?」
と、少し目を輝かせて言う始末。
「あぁ強いよ。バケモノだよ。ダンジョンのモンスターなんて比べものにならないぐらいバケモノだ。……たしか、神は嘘が見抜けるんじゃなかったか?」
ロキさんに視線を向けると、それで言葉の意図を読み取ってくれた。
「……ああ、シキは嘘はついてへん。にわかには信じられへんが、吸血鬼と本当に戦って来たみたいやな」
神繋がりで思い出したが、フレイヤの魅了の力。魔眼なのだろうか……
アルクェイドも魅了の魔眼持ってたし。
とまぁ、それは置いておくとして。目の前で吸血鬼について問い詰められている現状をどうにかしよう。
「どんなのだったの吸血鬼って!?」
「どんな特性を持っていたんだい?」
「……戦いたい」
……これ答えるのか
1人戦闘狂がいるがほっとこう。
俺の殺し合いの話なんて楽しいものじゃないが、死徒の特性ぐらいならいいか。あいつも魅了の魔眼持ってたらしいし。
「じゃあ俺が戦ったネロ・カオスってヤツの話を……!?」
その時突如爆発音がした。
その場にした全員が慌てて窓から音のする方へと視線を向ける。かなり距離があったが、爆発音がし煙が上がっているのは確かに自分が寝泊まりさせてもらった、【ヘスティア・ファミリア】のホームであった。
「………まずいレンが!?」
殺人貴は動き出す。
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「フレイヤ様は動いたか?」
逃亡と追跡が繰り広げられる戦場から置いた北西のメインストリート周辺。
高い建物の上から状況を追っていたヘルメスは、今しがた戻ってきたアスフィに問うた。
「いえ、フレイヤ派は今のところ静観しています」
「今回の騒動に関しては、フレイヤ様は手を出さないつもりか?」
装備した純白のマントをはためかせるアスフィの返答に、ヘルメスは手を顎に添える。
確認できただけでも戦況はベルにとって過酷なものだった。少年は主神をかばって今も闘争を続けており、敵との単純な戦力差——人数の差は、優に百倍を超える。
何か理由があるのか、それともこれを新たなベルへの
加速度的に変化している少年を取り巻く環境を、あるいはあの美の女神も喜んでいる側面があるのかもしれない、とヘルメスは憶測する。先日、自分が見逃されたように。
彼女の言う『輝き』が今にも増しているだろう光景が、想像に難くない。
「どうするのですか?」
「何もしないさ」
背後から尋ねてくるアスフィに、前を向いたままヘルメスは答える。
「オレはヘルメスだぜ?今までもこれからも、傍観者に徹するさ」
己もまたベルの行く末を見守る、見届ける。優男の神は振り向いてそのように笑う。
眷族であるアスフィは何も言わず、ただ面倒が増えるだろうことにため息をついた。
この2人の行動、いや主にヘルメスの行動はこの
この
ただ一つ、誤算があったとすれば。
この時代、この世界にもっともイレギュラーな存在である、とある
「場所を移す。アスフィ、手伝って——」
「了解で———」
「あれ?ヘルメスさんにアスフィさん。こんなところで何してんすか?」
制服姿の青年がいつのまにか後ろに立っていた。隣には少し水色がかった銀色の長い髪、貴族のような高級感のある黒いコートを着て大きなリボンを付けた10歳ほどの愛らしい少女が無表情で寄り添うように立っていた。
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