ぶっちゃけこの時期はめっちゃ忙しくなってくるので、更新遅くなります。なるべく早くできるようにはしますが、皆さま見ていただけると嬉しいです。
ではどうぞ
実はあの抗争には【ソーマ・ファミリア】という、リリが所属している【ファミリア】も参加していたらしい。
レンがザッと敵を蹴散らしてくれたが、【ソーマ・ファミリア】の面子は少なからず残っていたらしい。だいたい片付けたと言った手前、恥ずかしい限りだ。
【アポロン・ファミリア】はギルドからの
それは
そう、リリだった。
【ソーマ・ファミリア】は同胞を誑かした連中から奪い返す。そして然るべき報復を行い、我らの正義を証明する。
なんて名目で抗争に参加したらしい。
それに伴ってリリのこれまでの経緯を大雑把ではあるが聞くことができたが、そもそもソーマの連中はリリが死んだと考えていたらしいし、その原因を作ったのも【ソーマ・ファミリア】。
どう考えても同胞なんて考えていないものの行動だった。
ソーマの連中しかしなくなってもその実力差は圧倒的なもので、リリがソーマのもとに帰るのを条件に【ヘスティア・ファミリア】のベル、そしてヘスティアには手を出さないでくれと交渉……いや願ったらしい。
そのままリリは行ってしまい、当面はそちらが問題となってきそうだ。胸糞の悪い
しかしその前に今は、【アポロン・ファミリア】の問題だ。
あのとき言った
俺はまだ払ってもらったなんて思ってないぞ。
【ロキ・ファミリア】で丁度良さそうな手袋を借りてきて、今まさに【アポロン・ファミリア】のホームにガサ入れの如く突入し、計画が失敗し羞恥に顔を染め、親の仇でも見るように俺やアルテミスを睨むアポロンさんにアルテミスは借りてきた手袋を——————
—————渾身の力で投げつけた
「上等です。ツケを払ってもらいましょう。
あのとき断った挑戦を。
挑みかかるように高らかに。
高らかに宣言した。
まるで拒否権なんてないと言うように。
実際問題、アポロンにはこれを受けるしか道はない。
仮に先の作戦で俺かベル君を奪取出来ていれば、いくらでもやりようはあっただろう。
例えば、奪い取った俺かベル君にこう証言させればいい。
『主神が全て悪い』と。
誑かされただの、虐待でも受けてただの
しかし、俺もベル君も。どちらの奪取も失敗した今。
受けるであろう
【ファミリア】解散、或いはオラリオでの無期限活動停止。
そのどちらかだ。
しかし、アルテミスはそこで一つ条件を出した。
この
つまり、言ってしまえば、【アポロン・ファミリア】には【アルテミス・ファミリア】………いや、アルテミスにすがるしかなかった。
こうして、【アポロン・ファミリア】の起こした計画は文字通り、最悪の形で終わりを迎えた。
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「…………と、言うわけで
騒ぎ、浮かれ、はしゃぐ彼等の姿を見た冒険者達や市民の言伝えもその勢いに火をつけ、多くの者達へ知れ渡っていく。
アポロンとアルテミス……いや、ほぼアルテミスによる宣言がもたらされてから、一刻にも満たない間の出来事であった。
そして、日付は変わり、
志貴が今いるのは【ロキ・ファミリア】のホーム。
ここ城………家に来て初めての朝食で、だだっ広い大食堂に顔を出している。
形式でいえば、来た人から適当に好きな料理をよそったりもらったりする、学校の食堂みたいな感じだった。ちなみにこの世界にもカレーはあるらしい。カレーライスではなく、インドとかの本格的感じの。前に先輩とカレーバイキングに行ったときには………………うっ!!
………………俺は今まで何を考えていたんだっけ?
まあいいや。
とりあえず俺はなんか見たことあるようでないような植物のサラダに、ベーコンに目玉焼き。
朝ごはんとしては定番なのではなかろうか?レンはケーキだ。朝から重いとは思うが、何故か食堂にはあったのでとってきた。
そういえば、この世界にも米みたいなものはあるらしい。ただ世界中に出回っているわけじゃなくって
ご飯といえば、カレー!
この世界にもカレーはあるらしくて(中略)
…………………俺は今まで何を考えていたんだっけ?
まあいいや
食堂でアイズを見かけて話しかけてみると、ティオネさん、ティオナさん、それにレフィーヤという人と既に一緒に食べていて、男1人で少しあれだったが一緒に食べることになった。言い忘れていたが、レンも一緒だ。
俺、レン、アルテミスは【ロキ・ファミリア】でそれぞれ個室を貰ったわけだが、当然のごとくレンはその部屋では寝ないで俺のところに来た。今度から俺とアルテミスの部屋を気分次第で転々とするのだろう。アルテミスはロキと話があるとか言っていたから今日は一緒には食べないらしい。せっかく新生活での初めての食事だし、一緒に食べたかったんだが……
ちなみに、レンは昨日の抗争でそれなりに魔力を使ったみたいだが、俺に魔力の消費の感覚はあまりなかった。今までもそんな感覚なかったし、この世界に来てから異常が出たりしてるわけではないのだろう。レンも今日は朝起きたら布団に忍び込んでたし。
相変わらずエロい。理由までは言わないが。
話を戻そう。
俺はとりあえず
ちなみに、レフィーヤ(呼び捨てで構わないと言われた)との初対面での会話はこんな感じ
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食堂に入って料理を貰い、レンと2人で座れる場所を探す。
幸いあんまり混んでなかったので席自体は空いていたのだが、すぐ近くにアイズがいたので声をかけることにした。
「あ、おーいアイズ!」
「…………?シキ、おはよう」
「おはよう。一緒に食べないか……っと、そっちの2人は」
3人のうち2人は知っていた。
黒髪の褐色肌、アマゾネスだ。
ティオネさんとティオナさん。
片方とは門番の時の恩もあるし、改めてお礼をしたかったんだが、うやむやな感じで昨日は終わっちゃったからな。
「ティオナさん。ちゃんと言えてなかったけど、あの時はありがとう」
「あの時?ああ、門番のやつだねー。あの時門番やってた奴にはキツーく言っといてもらったからっ!」
「はは……、あんまりせめないであげてくれよ」
そんなことを言いながら席に着く。
ふと、アイズと少し距離を置きながら。それでいてもっと近づきたい……みたいな、そんな雰囲気を醸し出した少女と目があった。
気づかなかったが、この子も一緒にいたらしい。
「———えっとその………貴方は?」
その少女がおずおずといった感じに問いかけてくる。
「あぁ、ごめん。俺は遠野志貴。コッチはレン。昨日からここに住まわせてもらうことになってるんだ。よろしく」
右手を後頭部に当てながらそう言い、レンに挨拶しろと促すも、軽くその子と目を合わせてすぐ見向きもしなくなった。
「ありゃ……悪いな。コイツ滅多なことでもない限り話さないんだ。許してやってくれ」
見向きもしない、というところに触れずにやんわりと謝ると、その子は失念していたように名前を教えてくれた。
「い、いえいえそんな!お気になさらないでください!そ、それと私の名前はレフィーヤ・ウィリディスです!よろしくお願いします!!」
なにやら大変萎縮させてしまってるらしい。歳だって同じか1個2個下ぐらいだと思うがやっぱりLevelってのは冒険者内での社会格差なんだな。
「そんな、なんだか仰々しいな。もっと軽い感じでいいよ、ウィリディスさん」
そう言って右手を差し出そうとするが、エルフは認めたひと以外に肌を触らせないとかなんとか聞いたので握手のために出そうとした手を引っ込める。
「レフィーヤで構いません!それと、トオノさんの【アルテミス・ファミリア】は【ロキ・ファミリア】と協定関係になったと聞いています。協定先の団長さんに失礼のあるような真似はできませんっ」
「………………団長?」
まぁ、レフィーヤ(さんをつけないで)の言わんとすることはわかった。
だが、一つ疑問だ。
団長?
なんだそれ。一体俺はなんの団長になったっていうんだ?
「…………?」
「???」
レフィーヤも話が通じていないことに気づき首を傾げ、同様に俺も首を傾げる。
「……………団長って言うのは要はその【ファミリア】のリーダーです」
「あぁ、そういうことね。流石に言葉の意味は分かるけど、『団長』なんて言われたことなかったからな。
なんせ【
レンは眷族じゃないし、と付け足して笑うと、みんなの顔から疑問の色が浮かぶ。
「…………ねぇシキ。確か【アルテミス・ファミリア】は女性のみで構成された大規模【ファミリア】だったはずよ。それがアナタだけって………」
……………………あー、やべ。
そこんところは昨日話すつもりだったが、色々あったせいで話せなかったんだ。まぁ、早くて今日中には話すつもりだったはずだし構わないんだが。
「あーーー、その辺りのことは今ロキさんにアルテミスが話してると思うけど、早くて今日中には話すよ」
渋々と、と言った感じではあったが承諾してくれた。
俺のせいで暗い雰囲気になってしまったこの現状を打破すべく、俺は少し声を大きくしてこういった。
「と、とりあえずレフィーヤ!これからよろしくな!」
別段面白みのない終わり方であったが、なんとか雰囲気を取り戻せたような気がした。
———————————————————
こんな感じだった。
途中からレフィーヤが関係していないような気がするが、こんな感じだ。うん。
それからは今度ジャガ丸くんを買いに行こうだの話をアイズとしていたら、最初の頃の態度と一変して、突如冷たくなってしまうレフィーヤがいたが省略。
そして冒頭に戻る。
「…………と、言うわけで
リリの件は俺が介入する余地はなさそうなので何もしないにしろ、
日時こそ決まっているが、どういう形式でやるかや俺の二つ名なんかを今日の夜、神会で決めてくるのだとか。
二つ名で変な名前つけられたらやだな、ぐらいにしか考えていないとこを思えば、シキの能天気っぷりが炸裂していると言えるだろう。
しかし、その話を聞いて突如目を輝かせたものが数名いた。
そしてその数名のうち1人は嬉しそうに、楽しそうに言い放った。
「あーー!ならシキ!中庭で戦おーよ!!」
「………………私も戦いたい」
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