いい加減出さないとまずいかなぁーと思ったのでとりあえず投稿します。
まったく書いていないのですが、御容赦ください
ではどうぞ
どうもこんにちは、遠野志貴です。
気づいたら森にいて、近くにあった
その神様の眷族となり冒険者の街、オラリオにて冒険者になったわけですが、最近別の神の眷族と少々揉めてしまい、戦争することになりそうです。
ま、そんなことは置いておいて。
俺がこの街に来て一位二位を競うほどにピンチな状況に直面しています。
「よーーーし!それじゃあ行くからねー!?」
場所は中庭。
右手によくわからないごつい武器(ウルガというらしい)を持ち目を輝かせ、今にも飛びかかってきそうなティオナさん。
壁に寄りかかって物見良さで見物しているティオネさん。
それを見てなんだか申し訳なさそうにしているレフィーヤ。
————————そして愛剣であろう細剣を持ち、
今の状況を一言で表そう。
口に出すからよく聞いとけよ?
「……………いや一言じゃ無理だ」
—————————————————————
は?
と、思うような現状だった。
シキが
シキとは初めて会ったときから何か普通じゃない『ナニカ』を感じていた。
とても禍々しい雰囲気を醸し出しているのにもかかわらず、本人はその雰囲気とは真逆の態度に驚きもした。
そしてきっとこの人は強いと思ったから、私が強くなるために、いい勝負ができるかもしれないと思った。
ティオナと私が勝負をすることになったけど、ジャンケンで負けて、最初に戦うのはティオナになったのだが、シキの動きを見るためにも良かったかもしれないと前向きに考えることにしよう。
それにどんなにシキが強くてもきっと私の方が強いという、そんな考えもあったのだ。
しかし、そんな楽観的な考えは粉々に粉砕された。
「な、なんですか………あの動き……」
「…………………」
「………………普通ナイフってあんなデタラメな使い方できるものだったかしら?」
この驚きようは当然だ。
ティオナはわかりやすくも技と駆け引きをもって全身全霊で特攻している。
対してシキは受け身の姿勢だ。
考えてみれば、この勝負にも積極的じゃなかった気がするので当然といえば当然か。
なのに
………なのに
——なんで
巨大なウルガの攻撃をナイフでいなし、シキ自体はナイフでは攻撃せず足技や肘などを使って攻撃している。
ウルガをナイフで、だ。
同Levelの人の戦いではないようだったが、それはシキが単に馬鹿力なわけではなく、全て
シキはナイフの扱いがとんでもなくうまいっ!
それに、そんな異次元な戦いをしながらももう一つ常軌を逸しているものがあった。
表情だ。
ティオナは食らいつくように必死の顔。
でもシキは、何というか慌てているような表情だった。
例えるなら、子供を泣かせてしまってオロオロしている感じ、とでもいうのだろうか。とはいえあくまで訓練なのでティオナやシキは本気じゃない。中庭に被害がないような力に抑えている。だいたいlevel4ぐらいだろうか。
でも、だ。
戦闘のときの表情じゃない。
しかしそれは狂人のそれではない。これはシキにとって戦闘じゃないのか?ティオナの技は戦闘の中で培った経験のそれだが、志貴には術理がある。対人戦においてこれは圧倒的に有利だろう。しかし、それでも
ティオナとシキでこれほどの差がある?
なら私が戦ったらどうだろう。
———全くわからない。
だけど改めてこう思った。
戦いたい。
————————————————————
「全くもう。ついてない」
タタリのときみたいに下手に傷つけても問題ないような相手でもないから魔眼だって使えない。
七夜の技は殺すためのものだから必然的に俺は受け身の姿勢になっている。
でも別に辛いわけでもなかった。
確かにでっかい武器は使ってるし、攻撃も重いし速いが、そこまでじゃない。
どこぞの吸血鬼とかカレーの人とか鬼妹とかに比べたら全然マシだ。ま、この勝負がlevel4ぐらいの力と制限したものだから、level6として本気で殺りあったらどうなのか分からない。でも
......この世界に来てかなり身体能力は上がってると思うんだが、それなのにアイツらの方がマシなんて考えられるなんて、ほんと馬鹿げてるな。
俺はとにかく目の前で必死にでっかい武器振り回してるティオナさんに慌てふためきながら隙ができたらナイフを使わず反撃してどうにか落ち着いてもらえないかと考える。
ちなみに七ツ夜で攻撃を防いでいるが、七ツ夜に壊れる気配はない。
「....はぁっ.........やぁぁ!」
大振りに振り下ろされたでっかい武器を回避して決定的にできた隙。
すかさずティオナの横っ腹のところに蹴りを入れ、2、3メートル軽く飛ぶ。
振り下ろされたでっかい武器は土にめり込んでおり、俺はそれを抜くとティオナさんの顔に突きつけた。
「俺の勝ちでいいか?」
「..........」
「..........?」
「.....もぉー、こーーさん!!全然歯が立たなかったよぉーー!」
こうしてティオナVS志貴の戦いはあっさり終わった。
.......あとこの武器けっこう重いな
————————————————————
そうして。次にアイズとなのだが、やはりと言うべきか、終わった瞬間に『次!』みたいな感じで催促された。
元々やる予定ではあったが、少しぐらい休憩してもいいだろ、と思いとりあえず一休みすることになったのだった。
「シキめっちゃ強いね〜〜〜!」
「まさかうちのバカ妹が圧勝されるとは思ってなかったわよ」
「圧勝なんて。力を抑えての勝負だったから勝てたんだよ。たまたまだって」
「それでも凄いですよ!...私なんて目で追うので精一杯で....」
レフィーヤが俯いたまま自虐的なことを言う。
場所は同じく中庭で、建物の壁に寄りかかって話している。
今日は天気もいいのでいっその事昼寝でもしたいけどそうもいかない。
しかし、レフィーヤはどうしたんだろう?
レフィーヤはlevel.3って聞いたし、この集団で自分だけlevelが低いことでも気にしてるのかな。
そんなレフィーヤの正面まで言って頭に手を置く。
「.....え?」
「大丈夫だって、レフィーヤ。キミだってすぐ俺より強くなるよ」
「そ、そんなこと....」
「レフィーヤはどうしてもたどり着きたい場所とか、絶対に守りたいものとかあるかい?」
俺の場合、それはきっとアイツだったんだろう。
記憶に霧がかかっていて、あの時の状況も、そして俺が何をしたのかも思い出せないが。
確かに是が非でも守りたい、一緒にいたかったんだ。
俺は長く生きられないとか、そんなことはどうでもよかった。今までの楽しかった人生が、アイツがいることでもっと楽しくなるのならそれで....
「.....あります」
レフィーヤは俯いたまま答えた。
けどそれは。『絶対にやり遂げる』という意思の伝わるものだった。
「なら大丈夫だろ。だって、俺なんかが強いような世界なんだ。キミだって強くなれるさ」
そう言って頭を軽くなでる。
レフィーヤにはその言葉がどこか達観したように聞こえた。
慰めるとは違う。
いや確かにそれもあったが、何処か呟くように。
否定も肯定もせず、ただキミなら大丈夫だと声にした。その言葉の重みは今までとは大違いで、多分いろんな意味の込められた言葉なのだろうと思った。
この人は一体どんな人生を送ってきたのだろう。
分からないけど、きっとこの人とは長い付き合いになるのだろうと、そう思った。けれど、
とにかく今はこの人の手の感触に浸っていよう------------
レフィーヤは気づかなかったが、志貴はまさにレフィーヤの体に触れている。
それなのに嫌悪感がわかない理由など、双方共に知る由もなかった。
————————————————————
ある程度休憩したところで志貴とアイズの勝負が始まろうとしていた。
ここまで溜めると流石に【ファミリア】内の他の人も気がついたようで、いつの間にかそれなりの人数が集まっていた。
ある人は建物から見下ろすように。
ある人は同じく中庭まで足を運び。
と言ってもここはあくまで【ロキ・ファミリア】の敷地内なので20から30ぐらいだろうか。それでも充分多いが。
「お二人とも、気をつけてくださいね....」
いざやるか、となったタイミングでレフィーヤがそう俺とアイズに言った。
「大丈夫だって。レフィーヤは心配症だな」
「うん、大丈夫だよ。」
俺とアイズがそう言うと、とりあえず納得したのかそれ以上言ってくることはなかったがやっぱり不安そうな表情だった。
さていつの間にか練習試合感覚だったはずのこの勝負が周りの空気に押されて決闘かなにかのように感じてきた。
ジャッジマンいるし。
黒髪で鎧を来た、いかにも普通。みたいな人がジャッジを担当するらしい。(ラウルというのだとか。)
どことなく日本人みたいな顔だな〜、と思ったが違かった。
なんというか、黒髪黒目のやつがほとんど居ないような場所なんで、感覚が麻痺してるんだろうな。
——————————さて。
と、庭の中央にアイズと向かい合うように立ち、ナイフを抜く。
ティオナとの戦いは言ってしまえば
長いロングヘアの金髪にデザイン性も防具としての機能をしっかり留めていそうな装備。そして
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