「ただいま帰りました、神さま!」
そういって現れたのは銀髪赤い目の純粋そうな少年だった。
「ベル君!おかえり!今お客さんがきてるんだ!」
ぱぁぁぁ と効果音が出てきそうなほどの笑顔。一目でわかる溺愛ぶり
「あ、そうなんですか!すみません」
「流石に5人もいると少し狭いけど我慢してくれよ?」
その言葉は多分全員に言われた言葉なのだろう。それはともかくとしてそのベル君とやらに挨拶をしないと
「こんにちは、俺は遠野志貴。膝の上に乗ってるのがレン。こっちは俺の主神さまのアルテミス。よろしくね」
俺含めて全員の紹介をする
「………………………」
「よろしくお願いします。ところで貴方の眷属は男だったのですね」
「え?そうだよ。僕のベル君は超かっこよくって可愛くてね!」
「恥ずかしいのでやめてください神さま!!……えっと、ベル・クラネル。Level2の冒険者です。」
Level2
なかなか強いらしい。話は変わるけどレンってこの世界で言ったらどんぐらい強いのかな?俺はステータスで強化されてもレンは違う。しかしレンも強化されているようで、俺は魔眼なしで戦ったら勝ち目なしだ。くっ!
「でも、それをいうならキミだってそうじゃないかアルテミス。あの風紀委員が男の眷属を連れてるなんて。それだけでも驚きだよ」
アルテミスは天界では風紀委員と言われていたらしい。
なんでも湯浴びを覗かれた時の話で、覗いた5、6柱の神を縄で縛って
『恥を知れっ!!!』
『ありがとうございまーーーす!』
なんてやりとりなんてあったらしい。
それを2人が話している間にベル君に教えてやると『ぼ、ぼく、アルテミス様が怖く見えてきました…』と言っている。よかった、Mとかじゃないらしい。
「!男の眷属なんておそらく今後一切作りません。志貴だけでしょう」
「ぞっこんだねぇ…ゴメンゴメン。そう睨まないでくれよ。でも他の眷属はどうしたのさ?」
「?!…………………それは……………」
「ヘスティアさん。アルテミスの反応見たらわかると思うけど…」
「す、すまない…知らなかったとはいえ…」
「いや、まあ問題ないでしょう。それよりアルテミスの眷属を殺したモンスター…アンタレスだ」
「あ、あんたれすぅ?!」
俺はよく知らないが有名なモンスターらしい。まぁあんな見た目のモンスターがぞろぞろいても嫌だしな
俺はアルテミスの様子を伺いながらアルテミスから聞いた話と、俺がきてからの話を伝える。
つまりモンスターはもう倒された、ということだ
「な、なら問題はないのかな…しっかし別の世界からの住人かぁ…嘘は言ってないようだったから信じてるけど、ほぼアンタレスを1刺しって…そっちの世界にはあんな化け物がぞろぞろいたとか?」
「いえ?ぞろぞろ…ではないにしろアレの何十倍もの化け物と戦ってきたので」
「嘘を言ってない…」
「とはいえ話を戻そう。私はここに泊めてもらいたくてきたのですが…」
「うーむ。流石に難しいかなぁ…1人や2人ならギリギリだけど…」
「あ、じゃあレン猫のままでしばらく頼めるか?」
「………………」
首を縦に振り猫になるレン
「……………………」
↑はベル
「ひ、人が猫にぃぃぃぃぃぃいぃぃいぃぃぃい!?」
「デスヨネー」
ベル君にもレンの説明をするのに時間を消費した
コメントくだ(中略