ムース1/2   作:残月

96 / 96
恐怖の混浴温泉③

 

 

 

ホテルに到着したは良いけどボロボロのホテルだった。そりゃもうホラーな感じの。

 

 

「こんな事だろうとは思ったわよ」

「お父さんったら一番安いホテル選んだわね」

 

 

フロントでチェックインをしている早雲さんに聞こえないように、なびきとあかねが話し合ってる。まあ、言いたくなる気持ちもわかる。

 

そして部屋割りが決まったのだが『俺、乱馬、良牙』『あかね、シャンプー、乱華、リンス、なびき、かすみ、婆さん』『早雲さん、玄馬さん、爺さん』となった。俺と乱馬と良牙は若者で纏めて、あかね、シャンプー、乱華、リンス、なびき、かすみさん、婆さんは女性で固めた大部屋。早雲さん、玄馬さん、爺さんは酒を飲む大人組って感じかな。

 

各自部屋に移動して休む事に。やれやれ、やっと休めるな。乱馬もお湯を貰って男に戻っていた。

部屋の片隅には温泉のパンフレットがあるので目を通す。

 

 

「ふーん、天然掛け流しの温泉……自然に囲まれた露天風呂は絶景で効能はありとあらゆる難病奇病に効果があり、武道の上達にすら効果がある……なんて胡散臭い紹介……っと」

「ありとあらゆる難病奇病に効く……」

「だとすれば……」

 

 

読んでいたパンフレットを乱馬と良牙がひったくる。なんか凄い期待した目でパンフレットを見詰めてる。

 

 

「「女が(豚が)治るかも知れない!!」」

「いやぁ、コレで治るなら苦労は……」

「「露天風呂に行こうっ!!」」

 

 

俺の話を聞かずに乱馬と良牙は俺を左右で挟んで温泉へと連行する。本来だと爺さんが風呂を覗きに行こうとするのを阻止する為に行こうとするんだけど流れが変わったかなぁ。

 

 

「おい、二人とも落ち着いて……」

「「行くぞ、行くーぞ。露天風呂!」」

 

 

ああ、ダメだこりゃ。完全に浮かれてる。まあ、一縷の望みを掛けて呪泉郷の呪いが治る事を願ってんだな。なんて乱馬と良牙に引き摺られていると温泉の入り口でシャンプー達女性陣が居た。あっちも風呂に入りに来たらしい。

 

 

「あっかねちゃーん、シャンプーちゃーん!!」

「ふん!」

「ていっ!」

 

 

すると俺達の背後から爺さんが宙を舞いながらシャンプーとあかねに迫るがシャンプーとあかねは拳で迎撃した。お見事。

 

 

「あら、乱馬君達もお風呂?」

「ええ、まあ……」

「武道の上達にも効くって聞いたもんだから」

「まあ、体を休める事で武道の上達に効果があるってのは否定出来ないが」

 

 

かすみさんの疑問に良牙と乱馬は苦笑いで答える。難病奇病に効くから呪泉郷の呪いが解けるかもなんて期待をしたなんて言えないもんな。乱馬と良牙の二人からの拘束から解放された俺は立ち上がる。

 

 

「体を休めるのが武道の上達に関係するんですか?」

「うむ。体を鍛える為に酷使するばかりでは疲弊してしまうからの。キチンと体を休めて回復させる。そしてまた鍛えるを繰り返す事で疲労回復効果を高めるんじゃよ」

「お婆様のお墨付きの効果なんですね」

 

 

乱華が俺の疑問に首を傾げると婆さんの解説が入る。流石、年の功だ。即座に正解を出してくれた。リンスにも勉強になったようで何より。

 

 

「あっかねちゃん、シャンプーちゃん一緒にお風呂に入ろうよぉ」

「ダメよ、この看板が目に入らないの?」

「私、一緒に入るならムースと入るネ」

 

 

爺さんが懲りずにあかねとシャンプーに迫ろうとするがペシっと突き放す。看板には男湯と女湯の文字。つまりは混浴じゃないって事だ。

シャンプーは何気に惚気てくれて嬉しい。ちょっとこっちに目配せしてくれた時はドキッとした。

 

 

「残念でした」

「覗いたりしちゃダメよー」

「だーれが覗いたりするもんか!正々堂々と女湯に入るまでじゃ!」

 

 

あかねとなびきが爺さんに笑顔で釘を刺すが爺さんはズンズンと女湯に入ろうとした所であかね、シャンプー、婆さんの格闘技経験者が容赦なくぶっ飛ばして爺さんは屋根を突き抜けて外へと追い出された。

 

 

「油断も隙もないわね」

「あらあら、雨漏りしないと良いけど」

「この面子が揃ってる中で強行しようとしただけでも凄いとは思います」

「お爺さん大丈夫でしょうか?」

 

 

なびきは爺さんに呆れ、かすみさんは空いた屋根から雨漏りの心配をして、乱華はある意味感心していて、リンスだけが爺さんの心配をしていた。

さて、この後は温泉を堪能したいが……湯太郎の出方次第で対応が変わってくるな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

呪術廻戦のあの世は鬼灯の冷徹のあの世だったようです(作者:久保サカナ)(原作:呪術廻戦)

米花町の公務員がまさかの虎杖悠仁に転生!?▼窓口担当でも怨恨で殺されない位の持ち前の善性で宿儺の指を全て飲んで秘匿死刑を受け入れた虎杖であったが「捨てる神あれば拾う鬼神あり」がこの世界の理であった。▼鬼灯様「その生き様や良し!!獄卒に採用です」▼腐れメロンパンこと羂索を地獄に堕とすべく「現世派遣獄卒」になった虎杖悠仁の愉快!痛快!地獄×呪術コメディライフが今…


総合評価:10111/評価:8.23/完結:60話/更新日時:2026年05月15日(金) 14:52 小説情報

オリ主で振り返る平成仮面ライダー一期(統合版)(作者:ぐにょり)(原作:平成仮面ライダーシリーズ)

昔々▼宇宙があって▼神様がいて▼星々が産まれて▼生き物が作られたり産まれたりして▼なんやかやあって▼地球と呼ばれる星の上で▼悪そうな連中と▼正義の味方が▼生存権や大きな野望の為に▼楽しく滅ぼしあう▼少しだけ騒がしい時代が訪れました▼――――――――――――――――――▼※警告!▼ライダーパワーを持った主人公が頑張ったりします▼小説やら外伝やらの設定は拾ったり…


総合評価:15943/評価:8.72/連載:218話/更新日時:2026年05月09日(土) 02:39 小説情報

ほんの少し思い出してもらうだけの話(作者:氷陰)(原作:ジョジョの奇妙な冒険)

M県S市杜王町。▼主人公は自分がスタンド使いと気づいたので、原作に関わったり関わらなかったりしつつ日常を過ごす。▼名は『藤堂一茶』。スタンド能力を活かして『藤堂霊媒相談所』を運営しながら学生生活を送る。もしかすると原作キャラも訪れる…かもしれない。来ないならこちらから行く。▼ただそれだけの話。▼見切り発車


総合評価:21517/評価:8.63/完結:17話/更新日時:2021年08月15日(日) 23:45 小説情報

Skull(作者:つな*)(原作:家庭教師ヒットマンREBORN!)

彼は狂ったお人だ。▼彼は残酷で非道なお人だ。▼彼は孤高であり続けるお人だ。 ▼彼は死神に嫌われているお人だ。▼ああ、ああ、なんて恐ろしく、美しいのだろうか。▼『この世に生まれ落ちたその時に前世を思い出し、ニート生活を望むスカルの涙と努力の物語。』▼【挿絵表示】▼


総合評価:12892/評価:8.86/完結:58話/更新日時:2018年09月25日(火) 18:54 小説情報

「鬼滅の刃」世界のあの世が「鬼灯の冷徹」世界だったら(作者:淵深 真夜)(原作:鬼灯の冷徹)

タイトルそのまんまなクロスオーバー。▼ところで無惨様をボロクソに語るのはアンチ・ヘイトになるんでしょうか?▼※作中に「あの世コソコソ噂話」という設定集がありますが、そこに載っていないキャラクターは原作での情報が少なすぎて何も決めれない・アニメなどで新情報が出る可能性があるのでその情報待ち・本編でネタにするつもりなので、ネタバレ防止のどれかです。▼※「あの世コ…


総合評価:11078/評価:8.62/連載:46話/更新日時:2026年04月19日(日) 21:00 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>