キビト神とデンデは一旦界王神界に帰ってきた。
そこにはピリピリした雰囲気の老界王神がいた。
「おまえさんたち...勝手にナメック星のドラゴンボールを使いおったな?」
「すみませんご先祖様...しかし今回はゼソードによって多くの罪のない人々が殺されました。ですからその人々を生き返らせるのは間違ったことではないと...」
「わしが言いたいのはそういうことじゃない」
老界王神の目が厳しくなる。
「前から思っておったことじゃが我々界王神が地球人を助け過ぎておるのではないか?」
「そ、それは...」
キビト神は言葉に詰まる。
「そもそも我らは星々を見守り育む存在。すなわち全ての星々、そして生命に対して平等でおらねばならんはずじゃ。魔人ブウの時は放っておけば全宇宙の破滅に繋がるかもしれんと思いあの時は力を貸した。だが今の地球の者ならゼソードを倒すだけの力はもっているはず。ならば地球のことは地球の者だけで対処すべきじゃ。そうは思わんか?」
「ご先祖様...何か大切なことを忘れてはいませんか?」
キビト神は真剣な眼差しで見つめる。
「悟空さんは今裏宇宙にいるのですよ。この宇宙と裏宇宙は本来交わることはありません。そこに私たちのいる宇宙の人間が連れ去られてしまった。それはあってはならないことだと思います。それに...悟空さんに助けられたのも事実です。なのに私たちは助けてあげないのは虫が良すぎます...」
「む、むう...」
老界王神は反論出来なかった。
「あ、あのっ...」
ここでデンデが初めて口を開いた。
「僕はナメック星人ではありますが地球の神でもあります。お二方の意見も理解しているつもりです。ただ僕の立場から言わせてもらうと...悟空さんは大切な人です。僕にとっても地球にとっても。だから...できることなら助けてあげてほしいです...」
しばらくの沈黙が続いた。
「わかった。わしもできる限りのサポートはしよう。で、どうやって助けるんじゃ?何か方法はあるのか?」
「はい。デンデさんには話したのですが...」
キビト神は一回気持ちを抑えて再び話し出す。
「大宇宙神様に頼んでみます...」
「だ、だ、大宇宙神様にじゃと!?」
驚くのも無理はない。
老界王神でさえもその存在を知っているだけで自分の目で見たことなど一度もないのだから。
「界王神なんじゃから決まりは知っとるじゃろ!?お会いできるのは大界王神様のみ!そんなことを許してくれると思っとるのか!?」
「緊急の事態です...私が知る限り裏宇宙の者がこの宇宙の人間を連れ去ったことなど一度たりともありません。このような状況であればもしかしたら...」
「も、もし大宇宙神様の機嫌を損ねてみろ!今度はわしらの身が危なくなる...」
「覚悟はできています...では...」
キビト神は一人で瞬間移動を行った。
「待たんかい!」
しかし、キビト神の姿はもうなかった。
「まったく...無茶しおって...」
・・・・・
(...?こ、ここはどこだ?暗くて何にも見えやしねえ...)
超ゼットソードの中、孫悟空が意識を取り戻した。
(ああそうだ...オラ、ゼソードのやつに剣で刺されて...それからどうなったんだ?)
(...答えてやるぞ。孫悟空)
(まさか...ゼソードなんか?)
(その通りだ。俺もまたこの剣のなかに封印されている。自らの手でな...)
(な、なんだと...?確かおめえはオラを封印したはずだぞ?)
(ああ。確かにな...)
ゼソードはその後下界に侵攻したものの孫悟飯に倒されそうになり自らを封印したことを伝えた。
((悟飯のやつ...まだパワーを秘めてたんだなあ...))
(だが!必ずさらに選りすぐった下部を連れ、再び地球へ行くぞ!)
(そうはさせねえぞ。オラ知ってんだ。封印を解くには剣を折らなきゃなんねえってな。そのときオラもここを出ておめえをぶっ倒す!)
(生憎だがそれは無駄な知識になってしまったな。俺はある程度時間を置けば俺自身で封印を解くことができるのだ。剣など折らずともな。もうすぐで俺の本拠地、バットウ星に着く。その頃には俺はもう自由の身だぜ。はーっはっはっは!!)
(ち、ちくしょう...)
漆黒の宇宙を一本の剣が光のような速さで飛んでいる。
それはまるで宇宙の運命を定める矢のようであった。
あまり物語進まなかったね...