「ここが大宇宙神様のいる場所...」
キビト神は宇宙の外れにある大宇宙神界に着いた。
空は紫、床には光り輝くタイルが一面に敷き詰められており、向こうには大宇宙神が住んでいる「コスモ城」が見える。
しばらく進むと巨大な門があった。
そこには二人の男女の門番がいる。
どちらも片手に槍を持ち、微動だにしない。
門番と言っても大宇宙神界に居る者は誰でも界王神より立場は上だ。
「止まれ。貴様は誰だ」
「私は東の界王神です...大宇宙神様にご面会したくここに参りました」
「界王神ですって?貴方、界王神が大界王神様にお会いすることなどできないのは知っているの?」
「はい...重々承知しております。ですが今、お話ししなければならない重大なことが起こっているのです」
「駄目だ。どんなことが起ころうと大宇宙神様には関係のないことだ。そもそも宇宙の均衡を守るのが界王神の仕事だろう。ここの仕事はあくまで星々の記録。何事にも手を出すことはできんのだ」
「いえ。大宇宙神様のお力を借りなければ解決できないほど、それほど重大な問題なのです...」
「貴様しつこいぞ!」
キビト神の手がガタガタと震える。
目の前には槍を構え今にも腹を貫きそうな門番の姿があった。
「決まりは決まりだ。さっさと去れ。死にたくなければな...」
「まあ待ちなさいよステラ。一度ギャラク様をお呼びしましょう。ただ事ではなさそうだし」
「ギャラク様をだと?決まりも守れんような奴などに会わせる必要はないぞ!タスー!」
ステラという男の門番の怒りを収めるようにタスーと呼ばれる女の門番は喋る。
「ギャラク様ー!ギャラク様!」
「あ!お前勝手に!」
タスーが叫ぶと城の上段の窓が開き、そこから一人の中性的な顔立ちの人物が降りてきた。
「どうされたのですか?」
穏やかな表情だがそこにはどこか威厳のある雰囲気も漂わせていた。
「はい。実はこの方が大宇宙神様にお会いしたいとのことで」
「ギャラク様!そいつは界王神ですぞ!決まりのある以上、城に入れさせることはできません」
「まあまあステラさん、話ぐらい聞いてあげましょうじゃありませんか。私も丁度暇していたのでねえ。では界王神さん、こちらへ」
「あ、ありがとうございます」
ギャラクの後を肩をガチガチにしてキビト神がついていく。
その光景に戸惑いを隠せないステラとすました顔で見送るタスー。
二人の表情はまるで対照的だ。
キビト神は応接間に通された。
そこには二つのソファーが向かい合っており、天井にはシャンデリア、壁にはいかにも高級そうな皿やグラスが置いてあり、まるでおとぎ話に出てきそうな豪華絢爛な城であった。
「改めて私の名前はギャラク。大宇宙神様の付き人です。先ほどは門番が失礼しました」
「いえそんな...」
緊張しているためなかなか言葉が続かない。
「ステラさんが仰っていた決まりというのも長い年月の中で勝手に作られたものですからあまり気になさらないでくださいね。...で、用件とは何でしょう?」
キビト神はふぅっと息を整え語り出した。
「わ、私が管轄する宇宙の地球という星でゼソードという裏宇宙の者がその星の人間を殺し、そして一人の戦士である孫悟空という者がそのゼソードによって裏宇宙に連れ去られてしまったのです。ですから...」
そこでギャラクが手を突き出しストップの合図をする。
「そのお話で確信しました。私たちもゼソードの力には以前から注意していました。いつ下界に侵攻するかわかりませんからね」
部屋には他に誰もおらず、二人の声だけが響いている。
「すなわち、貴方がその孫悟空さんという人を助けるためには裏宇宙に行かなければならない。しかしこの宇宙で裏宇宙に行けるのはゼソードと大宇宙神様のみ...ですから貴方はここに来たということですね」
「その通りです」
「...いいでしょう。大宇宙神様とお会いなさい。ただし、くれぐれも無礼のないように」
「ありがとうございます!」
キビト神は深々と頭を下げた。
「大宇宙神様は最上階におられます。ついて来てください」
二人は長い長い階段をひたすら上る。
キビト神は舞空術を使えば早いのではないかと少し思ったが
「自らの足で上るのが礼儀なんでねえ」
とまるで心が読まれたかのように返事をされた。
そしてついに最上階の大宇宙神がいる部屋のドアの前に着いた。
「大宇宙神様、客人を連れて参りました」
「うん。入っていいヨ」
ギャラクがドアノブを回しゆっくりと開ける。
その部屋は今までのどの場所よりも光り輝いていた....
・・・・・
「はぁーー!!」
「すごいじゃないかウーブ!どんどん気弾の威力が上がってる!」
悟天とウーブは神殿での修行で着実に力を付けていった。
「おい!!お前たち!」
「あ、ピッコロさん!見ました?さっきのウーブの...」
「修行するのは構わんが神殿を壊すな!」
「あっ...」
二人は辺りを見回す。
地面には沢山の穴ができてしまっており、建物にも被弾している。
「ごめんなさい...」
だがそれらが示すように二人の成長は目を見張るものだった。
「じゃあこれから...空中でするか!ウーブはもう飛べるんだっけ」
「少しずつ練習して今はなんとか...」
ウーブが気を集中させるとフワッと身体が宙に浮いた。
「だったらこれからは兄さんとベジータさんみたいに練習できるぞ!」
悟天は遠くに見えるベジータと悟飯を見つめる。
遠くからでも激しい戦いをしているのが見て取れた。
あの二人の存在が悟天のモチベーションにも繋がっていた。
純粋な続編は伸びにくい(確信)
だが私は諦めません。
流石に20話ぐらい書いたら感想も増えるでしょ(楽観視)