今回は説明口調な文が多いかも。
辻褄を合わせるのが難しいですが頑張って書きました。
是非ともお読みください。
「久しぶりだなぁ...7000万年ぐらいじゃないか?」
「おまえさんがわしになんの用じゃ」
「それはお前がここに居ることがなによりの理由だろう」
老界王神はゼソードが自分を封印しに来たということは十分理解していた。
そしてもう一つ、懸念していたこと。
それはゼソードの下界への侵略だ。
それだけは何としてでも避けたかった。
(何をやっとるんじゃあいつらは...)
時間稼ぎが精一杯だった。
ー 下界 ー
「詳しく説明している暇はないんです。さあ、早く!」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ」
悟空は背中におぶっているウーブをチラリと見た。
「筋斗雲ーー!!」
そう叫ぶとどこからか筋斗雲が飛んできた。
そしてウーブをその上に乗せた。
「筋斗雲、神殿まで頼む。ウーブ、この雲が神殿って所に連れてってくれっからそこで待っててくれ。あとで向かうからよ」
「はっ、はい」
唐突な展開にウーブは戸惑いを隠せなかった。
「では、行きますよ!」
「おう」
悟空はキビト神の肩を掴む。
キビト神のカイカイで二人は界王神界へ向かっていった。
「消えちゃった...」
ー 再び界王神界 ー
「ご先祖様!」
そこには目の前にゼットソードを突き付けられた老界王神と不気味に笑うゼソードがいた。
「悟空!」
「じっちゃん!どうしたんだ!?」
「なんだ貴様...」
ゼソードが悟空を睨む。そして同時に悟空の強大な力に気づいた。
(ここは少し不利だな...くそっ!出直すか...)
「界王神、運だけはいいようだな...だが必ずまた来るぞ。震えて待っていろ。ハッハッハ!」
ゼソードは空間の裂け目を生み出し、そのまま奥へと入り消えていった。
「...ッハァ...ハァ」
緊張が解け老界王神は息が荒くなっていた。
「大丈夫でしたか?」
「なんとかな...」
「な、なあ、あいついってえ誰だったんだ?オラ目が合ったときなんちゅうかすげえ力を感じたぞ」
「悟空、よく来たなぁ。本来は関係のないことじゃが事情が事情じゃし説明しよう。奴の名はゼソード。この宇宙とは違う裏宇宙の荒くれ者じゃ」
「裏宇宙?宇宙ってのは一つだけじゃなかったんか...」
「あぁ。本来この宇宙と裏宇宙は決して関わることのない存在じゃった。この界王神界を除いてはなぁ。奴の力をもってすればこの界王神界に来るのも容易いことなのじゃ。ただ幸いにも界王神界の結界のおかげで裏宇宙の者はどのような力をもってしてもここ以外の場所には行くことは出来んかった...」
「ならどうしてそのゼソードはここに来たんですか?」
「ゼットソードに再びわしを封印するためじゃ。奴が作り出すゼットソードにはこちらの宇宙のエネルギーを裏宇宙に送る働きをしておった。そのエネルギーが奴をさらに強くしておったのじゃ。だがその効果を発揮するにはわしのような力のある者を剣の中に封印しなければならん。」
「じゃあ危ねえところだったんだなぁ。もうちょっとオラたちが来るのが遅かったら封印されちまってたんだろ?」
「そういうことじゃ。」
「で、でもですよ?もし封印されたとしてもそこまで影響は無かったのでは...い、いえご先祖様が封印されてほしいとは全く思っておりはせんよ?はは...」
「ほんとかのう...」
じろりとキビト神を見る。キビト神は気まずそうだった。
「ゴホン。実のところを言うとわしが封印されることはそこまで重要ではなかった。問題なのはタイミングじゃ。ここ界王神界は悟空とブウの戦いで少なからずダメージを受けておる。すなわち結界の力も弱まっておってな、今の奴の力ならこの宇宙の下界に行けてしまうんじゃ...残念なことにな...多分、今回奴が来たことで結界の力が弱っていることが分かってしまったじゃろう」
「とにかくさぁ、あいつまた来るって言ってただろ?あいつと戦えっとなるとワクワクしてくんなぁ!」
「そんな呑気なことを言っとる場合じゃないぞい!とにかく、いつ奴が来るかも知れん。悟空!おまえ一週間ぐらいここで泊まり込んでくれんかのう?」
「えー!?そりゃ困るって!オラウーブって子と修行するって約束したんだぞ?」
(そういえばあいつ無事に神殿に着いたかなあ...)
ふと悟空は筋斗雲に乗せたウーブを思い出す。
ウーブとの修行は悟空にとってもウーブがどれほど成長し、これからの地球を担う存在になるかという点で楽しみにしていた。
なのでそのウーブを手放してしまうのは抵抗があったのである。
ー 下界 ー
「うわー!この雲すごい速さで飛ぶなあ。ん?あれはなんだ?」
神殿が見えてきた。
「すごいなあ...空の上にはこんなところがあるんだ...世界って広いんだなぁ...」
・・・・・・
一旦危機は回避できた。
しかし全く安心できる状況ではない。
ゼソードの実力はいかに。
そして悟空たちは再び迫る危機を打ち破ることが出来るのであろうか。