「さあ...どれほどの力か見せてもら...ぐぉ!」
ゼソードが言い終わる前に悟飯のパンチが炸裂した。
ゼソードの顔が大きく歪む。
「...おのれっ!」
ゼソードも負けじとカウンターのパンチを放つがその拳は悟飯の左手によって封じられた。
「ダァーー!!」
悟飯はゼソードを大きく蹴り上げる。
巨体は真上に吹き飛ばされ、神殿の位置にまで届いた。
神殿にはピッコロやミスター・ポポ、デンデに加え悟天やウーブといった修行中のメンバーがいた。
皆先ほど西の都が破壊されたことに気づいて修行を止めていた。
「何者だ?あいつは...」
ピッコロは初めて見る強大な力のゼソードに困惑した。
「あいつが多分孫悟空がいってたゼソード。この宇宙とはちがう宇宙からきたらしい」
「あ!兄さんだ!」
悟天がさらに攻撃をかけようとする悟飯に気づく。
目に捉えられないほどの空中戦だ。
ゼソードもかなりの実力だがそれ以上に今の悟飯の力が上回っている。
「す、凄い戦いだ...」
ピッコロも感嘆するしかなかった。
「バカでかい気があると思ってやってきたが...この戦い悟飯が勝ちそえだな」
「ベジータ!いつの間に...」
ベジータもゼソードによる爆発に巻き込まれそうになったが当然のように回避できた。
「か...め...は...め...」
悟飯はかめはめ波のポーズをとる。
誰もがとてつもない威力をこのかめはめ波がもっていることがわかった。
さすがにこれをまともに受けてはまずいと感じたのであろう。
ゼソードは素早く神殿を後ろに移動した。
「あいつらもどうせお前の仲間なんだろ?さあ!どうする!お前が撃てばあいつらもただではすまんぞ!」
「...!!」
一瞬の間が生じた。
怒りに満ちている悟飯ではあったが理性がなくなった訳ではない。
だが構えをやめる様子はなかった。
「まさか兄さん撃つ気じゃ?」
その言葉は嘘にはならなかった。
「波ァーーー!!!」
「なにぃ!?」
本当に撃つとは思っていなかったゼソードはすぐさま守りの体勢になるが遅かった。
かめはめ波の波動に包まれたゼソード。
そしてかめはめ波はそのまま神殿に向かっている。
「まずい!」
しかし、ピッコロとベジータは跳ね返そうとするがどうやっても直撃は免れない。
「曲がれー!!」
しかし、そこは孫悟飯。
責任は自分でとった。
グッと手を持ち上げるとかめはめ波も同じように上に曲がり、そのまま宇宙空間へ飛んでいった。
ただかめはめ波を誘導するためにフルパワーでは撃てなかったためゼソードを死滅させるにはいたらなかった。
「が...あぁ...」
だがゼソードはかなりのダメージを負ってしまっていた。
(くそぉ...何故だ...孫悟空を封印した影響で俺はかなりのパワーアップを果たしたはず...やむをえん!)
勝てないと見込んだゼソードは超ゼットソードを引き抜き自らの腹に突き刺した。
「...!」
この事態に悟飯も少し驚く。
「覚えておけよ...俺は負けを認めた訳ではない。必ずここに戻りお前たち人類を一人残らず殺してやるからな...」
そう言うとゼソードの身体はみるみるうちに剣の中に吸い込まれいずれかに飛び去っていった。
「待て!!」
悟飯はすぐさま追ったが、超ゼットソードの姿はどこにもなく、代わりに時空の裂け目と思われるひびがあった。
「ちっ!悟飯のやつ、取り逃がしやがったな」
ベジータは勝てたにもかかわらずとどめをさせなかった悟飯に対し少し苛立った。
「・・・・。」
通常状態に戻った悟飯は少しうつむいて神殿に降りた。
「悟飯...」
ピッコロが近寄るがかける言葉がない。
今、悟飯は怒りを通り越し、悲しみが心に満ちていた。
「...?あれってビーデルさんたちじゃ?」
悟天の見る先には確かに人がいた。
「おーい!大丈夫かー?」
ブウに抱えられたサタンが手を振る。
そしてその隣にはビーデルの姿も。
「え...?ほ、本当に?」
悟飯は顔をあげ目をこすり改めて確認する。
「危なかったわ。ブウがいたから逃げられたけど私のスピードじゃ確実に間に合わなかった...」
「オレ、サタンたちちゃんとまもったぞ!」
「よかった...本当に本当にありがとう!」
皆、一時の喜びに包まれた。
超アルティメット悟飯
ゼソードにより家族を殺されたと思った孫悟飯が怒りのパワーによって覚醒した姿。見た目はあまり変わらないが激しいスパークが生じている。戦闘力は超ベジットに匹敵する。