DBZA -超無限宇宙決戦-   作:シラサギ人

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其之九 これからどうする

「ところでベジータ。まさかお前一人だけで逃げてきたんじゃあるまいな」

 

ピッコロが尋ねる。

 

「ふん...一応連れてきてやったさ。ブルマたちは今建物の中にいる」

 

ちょうどブルマとトランクス、そしてブラが広場に出てきた。

 

「私たちはなんとか助かったわ...でも父さんと母さんが...」

 

その目には涙が浮かんでいた。

 

「ドラゴンボールで生き返れるって分かってはいるけど...やっぱり辛いものは辛いのよ...!」

 

溜めていた涙があふれ、ポタリポタリと地面に落ちる。

 

「母さん...」

 

「気持ちはわかるが、今はやるべきことをやろう。まずドラゴンボールを集めてそのゼソードとかいう奴に殺された人々を生き返らせる。そして破壊された街を元に戻す。いいな?」

 

こういう時ピッコロはとても頼りになる。

彼らが今しなければならないのは悲しみに暮れることではない。

辛いことかもしれないがまず行動に移すことだ。

 

その時キビト神が瞬間移動で神殿にやって来た。

 

「皆さんご無事でしたか?」

 

「界王神様...!界王神様もこのことを知っていたんですか?」

 

「ええ。悟飯さん...ゼソードという先ほどの人物はまず界王神界に侵攻してきました。そしてその戦いで...孫悟空さんがゼットソードに封印されてしまったのです...」

 

「と、父さんが!?ゼットソードに...僕が昔抜いたあの...」

 

「はい。そうなのです。出来ればすぐにそちらに向かいたかったのですが戦闘で体力を使ってしまい遅れてしまいました...」

 

皆、静まり返る。

あの悟空が...

 

「くっ...ぼ、僕があの時ゼソードを倒しておけば...」

 

「どうやらゼソードは裏宇宙へ逃げたようです。あそこに見える空間のひび、あれはこの宇宙と裏宇宙を行き来する際に現れるものです。しかしあの状態では私たちは裏宇宙へは行けませんし直にひびは元通りになるでしょう...」

 

「じゃあ今は打つ手なしってところか...」

 

ピッコロは腕を組み悔しげにしている。

 

「残念ですが...」

 

・・・・・

 

「ニュースです。たった今入りました情報によりますと西の都の謎の爆発による死者・行方不明者数は現時点で500人を超え、今後さらに増える見込みです。また、けが人の数は約3000人であるとみられ、付近の病院は殆ど埋まってしまっている状態ということです」

 

カメハウスではクリリンや亀仙人がテレビのニュースを熱心に観ていた。

 

「武天老師様...また地球が大変なことになってますね...」

 

「うむ...自然災害とも人災とも思えんし、相当力のある者の仕業としか言いようがないのう」

 

「西の方でとても大きな気がぶつかってるのを感じた...多分悟飯かベジータ...もしかしたら悟空が戦ってたんだと思います」

 

クリリンは後ろを振り返る。

そこには家事をしている18号とお絵描きをしているマーロンがいた。

自分も行かなければならないと心のどこかで思った。

しかし今の自分には家族がいる。もし死んでしまったら迷惑をかけてしまうのはわかっていた。

それに自分はもう戦力にはなれないという悲しい現実も...

波の音がゆっくりとクリリンの心の中に響いた。

 

・・・・・

 

「ドラゴンボールを探すにしても西の都にあるカプセルコーポレーションは壊されてしまったからドラゴンレーダーもないし...」

 

ブルマはなんとか立ち直ったようだがカプセルコーポレーションがもうないということを改めて実感してしまった。

 

「だったらナメック星のドラゴンボールでいけますよ!」

 

「そうか!その手がありましたね!ではデンデさん、早速行きましょう!」

 

キビト神はデンデの肩に手を乗せ、カイカイと唱えた。

界王神の使う瞬間移動は界王神界と下界を自由に行き来することは出来ても下界と下界を移動することは出来ないので一度界王神界に戻ってから新ナメック星に移動した。

 

「...お前たちはもう解散してもいいぞ。トランクスやブルマたちはここに泊まっておくといい」

 

「ありがとう。ピッコロさん!」

 

「じゃあ僕たちは一旦家に帰りますね。それじゃ」

 

「待て!悟飯」

 

悟飯が飛び立とうとしたのをベジータが留めた。

 

「さっきそのゼソードと戦った時...お前のパワーがケタ違いにあがっていた。それをこの場でやってみろ」

 

「え?そ、そんなにあがってましたか?あの時...」

 

「はぁ...やはりな。あの時の力は怒りによって引き起こされたものだ。セルの時のようにな...だから自分自身でも強さを把握出来ていない。そんなんじゃいつまでたっても不安定なままで真の強さは得られんぞ!」

 

「はい...」

 

「わかったなら俺と修業しろ。またいつあんな奴が現れるかわからんからな...」

 

二人の会話を少し離れて悟天とウーブは聞いていた。

 

「...兄さんも修業するみたいだな。よーしウーブ!僕たちも負けてられないよな!」

 

「はい!頑張りましょう!」

 

それぞれが強くなるために。

そして悟空を取り戻すために。

戦士たちは修業する。

 

 

 

 




ベジータは修業をし続けていたため、超サイヤ人2の状態ならアルティメット悟飯とほぼ互角に戦える。(悟飯はたまにしか修業していなかったため、戦闘力は悪ブウと戦ったときとほとんど変わらない。)
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