それでも彼女を守りたかった   作:ゼロ少佐

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11話

八幡と結婚してから何年が経っただろうか

ふとそんな事を考えてしまう

 

もう、結婚して16年か…幸せな時間は過ぎて

行くのが早いな…私もうアラフォーか…

 

私が妊娠して、子供を産んだ頃母からとんでもない提案をされた。

その内容は私が専業主婦になり、八幡が雪ノ下建設の社長になるという内容だった

 

当然反対したが陽乃は子育てに専念しなさい

私みたいになりたいのかしら?と言われ反論出来なかった。

母は仕事ばっかで私と雪乃ちゃんを構う暇なんてなかった。多分その事を後悔しているのだろう

 

その結果八幡が雪ノ下建設の社長雪乃ちゃんが秘書という誰も思い描かなかった結果になってしまった。

 

だがすぐに社長にする訳にも行かなかったから、八幡は数年間社長(母)の側近として働いていた…

あの頃は毎日げっそりして帰ってきていたわね

 

そんな事を考えていたら娘が帰ってきた。

私と八幡の大切な一人娘だ

 

「ただいまお母さん」

 

陽乃「おかえり綾乃」

 

彼女は雪ノ下綾乃 15歳 高校1年だ

私の血を色濃く持ちとても優秀な娘だ

 

綾乃「宿題するからご飯の時間なんだら呼んで」

 

唯一の欠点は私に少し冷たいのだ

それなのに八幡にはもの凄く懐いていて

いつもパパー!って抱きついていく

 

私に冷たいのは雪乃ちゃんに似たのかな?

雪乃ちゃんの罵倒も引き継いじゃってるし

だが、外面はよく家族以外には強化外骨格を付けていて

人当たりは昔の私並に良い

 

ただ休みになると引きこもり気質になるのだけは

母親としてやめて欲しいものね

嫌なところだけ八幡そっくりなんだから

そんな所が可愛いんだけど

 

彼女の性格は捻デレていて中々人に懐かないが

1度信頼すると物凄く甘くなる

第三者から分かりにくいって点は八幡と一緒だ

 

そろそろ八幡が帰ってくる頃かな

 

八幡「うっす帰ったぞ」

 

陽乃「おかえりあなた ご飯にする?お風呂にする?

それとも」

 

綾乃「私!」

 

ここで邪魔が入ってきた

少しイラッとしたので頭を掴み片手で体を持ち上げる

 

綾乃「ごめんなさいごめんなさい 許して」

苦しそうな声で謝ってきたので仕方なく離してあげる

 

綾乃「お母さんひどーい」

陽乃「ん?またして欲しいのかな〜?」ニコ

 

ビクッと体をふるわせている

そんなに怖いかなわたし?

 

八幡「そのくらいにしといてやれ」

 

陽乃「はーい」

 

少しつまらなかったが八幡が言うなら辞めておいてあげよう

 

綾乃「おかえりパパ!」

 

八幡「ただいま綾乃 今日も可愛いな愛してるぞ〜」ナデナデ

 

彼もまた娘の事を溺愛している

彼は重度のシスコンだったから

子供が出来たら絶対こうなるような予感はしていたが

的中してしまった

 

綾乃「私もパパの事大好きだよ〜」

 

陽乃「むー 八幡が娘に浮気してるー」

 

少し、いや物凄く娘に嫉妬してしまう

だって下手したら私以上に愛されてるもん

 

八幡「は?」

 

綾乃「私、パパとならいいよ?」ウルウル

 

娘が上目遣いで八幡の方を見てる

誰だよ子のあざとさ教えたの…小町ちゃんか

 

八幡「ばっかお前…綾乃は大切な娘だそんなことできる訳ないだろ」

 

綾乃「パパ///」

 

陽乃「はちまん!私の事も愛してよー!」ギュッ

 

勢い余って押し倒してしまった

 

八幡「いってて 陽乃大丈夫か?」

 

こんな時まで私の事を先に心配してくれるんだ

やっぱり八幡はいつまでも八幡だね♪

 

陽乃「うん、ごめんねちょっと綾乃に嫉妬しちゃった」

 

八幡「娘に嫉妬するなんてまだまだ可愛い所もあるんだな」

 

陽乃「なっ!?八幡の癖に生意気!最近八幡が相手してくれないから悪いんじゃん!この前雪乃ちゃんやが浜ちゃんと遊び行って相手してくれなかったし!」

 

八幡「あ、あれは…それに戸塚だっていたし」

 

陽乃「戸塚君も居たのー!?トリプル役満じゃん!」

 

八幡「トリプル役満ってなんだよ、それに浮気なんてしねぇよ 陽乃お前の事を1番愛してるからな」

 

そういい彼は押し倒されたまま髪を撫でてくる

本当に不意打ちが得意なんだから八幡は…

 

陽乃「んっ」

 

押し倒したまま顔を近づけキスをした

唇を離した後優しく抱きしめてくれる

 

八幡は本当に卑怯だ

こんな事されたら嬉しくたさなっちゃうじゃない

 

そして我に返る

今ここには私と八幡だけじゃなく綾乃もいたのだ

すぐに綾乃の方を向くとニヤニヤしながら

スマホをこっちに向け動画を撮っていた

 

陽乃「綾乃!今すぐ消しなさい!」

 

綾乃「嫌だよー やっとお母さんを脅す為に

使えそうな物が手に入ったんだから♪」

 

脅すって…この子は本当に生意気なんだから!

 

綾乃「あだっ!パパいきなり頭叩かないでよ」

 

八幡「やり過ぎだ、消してやれ」

 

綾乃「はーい」

 

ピピとスマホを扱い動画を消す

本当にこの子は八幡には素直なんだから

ファザコンの娘と娘大好きなお父さんか

そんな日常もいいかもしれない…

 

やはり私と彼が夫婦になるのは間違っていない

 

 

 

 

 

 

陽乃「どうかな!?八幡!」

 

八幡「いやいや、色々おかしいだろ!?何で俺が社長になってるの!それに何の話をしてるんだ!」

 

陽乃「だから私と八幡の将来についてだよ〜」

 

そう今はまだ先輩達に誤解をされた日と同日なのだった

 

だがこんな日常も悪くないかもしれない

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