雪ノ下と陽乃さんとの面会を終え
また拘束されるのかと思っていたら 次は雪ノ下の母親がやってきた
父親は?などの無粋な質問はしないでね
ご都合主義ですから
雪ノ下母「貴方が比企谷八幡さんですか?」
八幡「はい、お久しぶりです」
雪ノ下母「前にどこかで…思い出しました
雪乃と一緒に居た子ですね」
覚えていてくれたのか
八幡「それと3年前の事故のと言ったら伝わりますか?」
雪ノ下母「3年前 雪乃の入学式の日ですね
覚えてますよ もしかしてそれも貴方だったのですか?」
八幡「はい」
ここで会話の材料を少しでも増やす
こちらも少しは武器を持っていないと
この人の事だからどういう事を言ってくるかわからない
スッ
彼女が取った行動はまさかの土下座だった
雪ノ下母「家の娘を助けていただき本当にありがとうございます 本当に感謝しているしております。」
八幡「え?」
雪ノ下母「それと貴方を巻き込んでしまって、それに貴方の人生を台無しにしてしまって本当に申し訳ないと思っております。」
八幡「顔を上げてください 助けたのは俺がやりたかったからなんですから、陽乃さんが傷付く姿を見たくなかった。あいつが許せなかった だから俺はああいう事をしてしまっただけなんですから。」
雪ノ下母「ですが、それでは」
八幡「いいんです。俺は好きで助けその代償を担っただけなんですから。」
雪ノ下母「……ふふっ」
あれ笑う所あったかな?
雪ノ下母「雪乃や陽乃から聞いてた通り本当に優しい人なんですね。捻くねていて分かりにくいですが 私にはそんなの効きませんよ?」
この人の観察能力は本当にすごい
一瞬で見抜いてしまった 俺の本当の心を
雪ノ下母「それで雪乃と陽乃どちらと交際しているのですか?」
ブフッ
八幡「と、突然何言ってるんですか!?」
雪ノ下母「あら、違うのですか?
二人とも貴方にベタ惚れだったので…まさか療法だなんて…」
八幡「ありません!それに両方どころか片方とも付き合っていません!」
本当に何言ってくれてんだ 雪ノ下が俺の事好きなのは知ってるが陽乃さんも…というより多分あの事件の前から俺の事を好きだったのか?
雪ノ下母「それでは貴方はどちらと交際するのですか?」
八幡「へぇっ!?」
雪ノ下母「雪乃も陽乃も互いに違ういい所がいっぱいありますよ」
八幡「ちょ!ちょっと待ってくださいよ!
それに俺、犯罪者ですよ?」
雪ノ下母「それがどうしたんですか?
私の娘を守るために犯罪を犯した人を
その辺の腐った奴らと同じだと思うわけありませんよ
それに私は貴方の事を結構気に入ってますよ?」
八幡「昔、というより高校卒業する日に雪ノ下…雪乃さゆから告白されました。だが俺は断りました。雪乃さんの姉陽乃さんの事が好きだかと。それでもあいつは俺の事を好きで居てくれました。本当に感謝しています。俺はあいつの事が部活仲間…いや友達として本当に大好きです。 」
八幡「陽乃さんは多分俺と同類なんです。
一見あの強化外骨格を前にすると 完璧すぎて素の陽乃さんが分かりませんが、俺にはあの人の本質が分かりました。最初は怖い人と思っていましたが、いつの間にか本気で好きになってました。俺はそんな陽乃さんに幸せになって欲しい。だからこんな俺じゃなく、彼女にふさわしい人と結婚して欲しいです」
パチン
ビンタをされた ものすごく痛い
だけどそれよりも…
雪ノ下母「貴方は自分の価値がまるで分かっていません。どうして自分をそこまで卑下するのですか?目が腐ってるから?捻くれていふから?そんなの私には分かりません。ですが貴方と陽乃が釣り合わないなどと口が裂けても言わないで下さい。それに貴方は陽乃があなた以上に好きになれる方が出てくると思いますか?」
正論だった 何も言い返せない
それでも俺は逃げようとしている
俺はそんな自分が嫌いだ
八幡「………」
雪ノ下母「分かりました。貴方と陽乃を結婚させます
もし、陽乃に至らないところや 嫌な所があれば離婚してくれて構いません。もちろん慰謝料だって払います」
八幡「俺でいいんですか?」
雪ノ下母「逆に聞きますが 貴方以外居ると思いますか?」
八幡「……分かりました。だが陽乃さんとちゃんと話してから決めてください。」
雪ノ下母「分かりました。ではまたお会いしましょう
それと私の事をお義母さんと呼んでくれて構いませんよ?八幡君」ふふっ
八幡「はぁ…」
陽乃さん以上に嵐のような人だった
でもこれで良かったかもしれない
陽乃さんは多分俺の事を忘れられない
罪悪感など感じながら生きて欲しくない
それならいっそ俺が近くに居て幸せになって欲しい
そういう未来もありかもしれない