G&K補給基地の日常   作:ソルジャーODST

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ここはG&Kの補給基地。

倉庫整理に勤しむ基地に、D08からの来訪者現る。

「いや、先にあっちのFALから連絡があるとは思わなかったよ」
「内容も内容だしなぁ」

※時系列が乱れています!コラボのための特別措置です!本編が追いついたら順番を入れ替えるつもりです!

4/23細かい箇所の修正


番外:D08からの来訪

この基地にD08地区のタカマチ指揮官とHK417が二人で来るそうだ。

 

この指揮官とは直接会ったことは無いけれど、この基地が以前襲撃された時に救援に駆けつけてくれた縁でここへ訪れることを決めたそうだ。

 

最初に連絡があった時は「訪問させてほしい」といっただけのシンプルななものだった。恐らく私達を驚かせるつもりだったのだろうね。この基地の前にS09地区にも訪れると言っていたので何らかの連絡もしくは報告の類いだとは思っていたのだけど。そんな時に件のD08から連絡があった。指揮官はすでに出掛けているのだろうから一体誰だろうと思ったら、あの時来てくれたFALからだった。

 


 

『いきなり通信をお掛けして申し訳ありません。我々の指揮官の件でご相談したいことがありまして……』

「ああ、D08の。こちらへ来ると言っていたことと関係あるのかな?……それと普段の話し方でいいよ。堅苦しいから」

 

私は見た目は真面目と言われるけれど、式典などでもなければそこまで堅苦しくなくていいと思っている。というかそう思わないとウチの基地ではやっていられない。ダミーが自由奔放すぎるし。

 

『じゃあ、お言葉に甘えて。今回そちらへ指揮官が伺う用件は、実は指揮官と417の結婚報告なの』

「ほう、結婚ね。あの時の417とかー。ってそれは私へ言ってよかったのかい?指揮官は私達を驚かせたかっただろうに」

『別にいいのよ、惚気をいきなり聞かされるよりはいいと思うし。目の前でイチャイチャされる心構えもできると思うし。ふ、フフ、ふふふ』

 

暗い笑いをし始めたFAL。このFALの様子から察するにこれはあれだ、結婚話で軽く修羅場ったなD08。まあ、無事に指揮官と417ちゃんが挨拶回りに出ることができたのなら流血沙汰にはならなかったのだろうね。それは一旦置いておいて、このFALからの連絡は関連してはいるものの別件なのだろう。あの時の借りがあるし、叶えられる範囲でお願いを聞こうと思う。

 

「……いろいろと思うことがあるのは分かった。で、本題の方は?」

『ああ、ごめんなさい。物資関係の融通をお願いしたいの。具体的には大型倉庫1つ分の建材。その倉庫の中に多目的スペースも作りたいからそれも。で、今回はそこに小さいチャペルを建てたいの。街の方にチャペルが無かったから。たぶん、指揮官も報告と一緒にお願いすると思うのよ』

「ふむ。大型資材倉庫か、予備の建材はあるかな?トンプソンわかるかい?」

「ああ、問題ないな。倉庫ならあと4つか5つは建てられるよ」

「じゃあ、あとはチャペルか。よし、コンテンダーを呼んでくれ」

 

この補給基地の建設班はコンテンダーに任せている。彼女は日頃から計算計算と言っていたし、倉庫の増設計画を一度任せてみたところ綺麗に物資が収納される倉庫を建てたんだ。それ以降大小問わず倉庫建設は彼女に頼んでいる。建材の在庫もコンテンダーが担当しているため、先程の確認も有るか無いかの答え自体は実は分かっていたんだ。彼女が建材の在庫を切らすことはありえないからね。

 

「私はすでにいますよ指揮……司令」

「早いな。トンプソンが呼んだのか?」

「ああ、結婚報告の辺りでね。通常資材の在庫もコンテンダーが一部だけど把握しているからさ。引き出物ではないけど物資を送る可能性もあるかと思って」

 

このコンテンダー、補給物資が大量にあるこの基地においてかなり重要な立ち位置に居るんじゃないかな。戦術人形としてのスペックを遺憾なく発揮しているぞ。

 

「メイン、持ち出し可能分の資材と倉庫の建材一式準備完了。チャペル用は今準備しているよ。……簡易的かつ一般的なチャペルでいいですか司令」

「それでいいと思うよ。組立と解体も手早く行えるようできるかい?」

「可能です。今、もう一体のダミーに簡易的ですが設計させています。もう2時間ほどで建材の準備まで終了できるはずです」

 

コンテンダーのダミーはメインと同じく多芸かつ真面目だ。この基地のダミーの中でもかなり良心的な存在となっている。……ただ誰の趣味かは分からないのだけど、全員がメイド姿なのだけは不思議だ。メインはいつも少し恥ずかしそうにしているがダミーは堂々としているので見分け方のコツはそこだ。

 

『あ、それとさらに追加して欲しいのだけど、いい?』

「ん?どうした」

 

FALから少し遠慮がちに声が掛かる。これくらいどうってことないから追加があっても大丈夫だよ。

 

『ありがとう。その同時じゃなくてもいいから、離れを作って欲しいの。それほど大きくなくていいから」

「離れかー。どうしてだい?今の宿舎に問題が?」

『宿舎は問題無いの。……あの二人が問題なのよ」

「え?どういうことだよ」

「……ああ、もしかして。いわゆる『壁ドン』案件になっているってことかな?」

『そ、ちょっと苦情が入っちゃって。壁ドン祭りになりかけているのよ』

 

まあ、新婚ならそうなるかー。既婚者用の宿舎などという物は無いだろうし、独り身の職員や人形から(特に指揮官ラブ勢)の壁ドンは確実にあるだろうね。……私でも隣からの情事が聞こえれば壁を殴る自信はある。あー、隣のトンプソンが不思議そうな顔をしてる。君はアメリカ産純粋培養乙女なのかな?

 

「どういうこと?ボスは分かったのか?なぁ、教えてくれよー」

「いいんだね?後悔しても遅いよ」

「……あ、ちょっと嫌な予感が」

「つまり、男と女の夜の営みというヤツですよ」

 

あらま、コンテンダーに先に言われてしまった。

 

「そ、『俺のマグナムを食らってみるかい』『私のレシーバーに入るかしら』とかそんな感じ」

『さすがにヒドイわよ、それ。で、どうかしらお願いできる?」

 

いや、そんなことは言ってないって分かってるよ。ウチのトンプソンに分かりやすく伝えるとなるとこんな感じじゃないかな。っと、ほら真っ赤になって顔を手で覆ってるよ。ホントに初心で可愛いなぁ。……ハッ!?コンテンダーが生暖かい目で私を見ている!『あなたも未経験でしょう?』って考えていそうな目じゃないか!

 

「コンテンダー、少し話が……」

「すいません司令。ダミーの設計データの確認と資材の準備がありますのでお断りします」

「くっ!にべもないな!……まあいいか。で、どうだい頼めるかいコンテンダー」

「お任せください。ただチャペルとは勝手が違いますし、建材一式を持ち込んで現地で要望を聞いてから建てる方がいいかと。それと家となるとこの基地の建設班だけよりも専門の建設業者も雇った方がいいかもしれませんね」

『そこは臨機応変にいきましょう。それじゃあ、お願いね』

『あー!FAL!ケーキケーキ!』

『あ、忘れてたわ』

 

通信を切ろうとした瞬間に聞こえてきた声で、FALが何かを思い出したようだ。

 

『ウエディングケーキの材料も追加で。デザインとか作成ははこっちでするから材料だけでOKよ』

「ん、承った。とりあえず、準備ができたら建設班を出発させるよ。明後日の昼ごろか、夕方には着けると思うけど、何かに襲われたらもう少し遅れる」

『ええ、分かったわ。……今回は、頼まれてくれてありがとう。助かったわ」

「いやいや、なんてことは無いよ。この間の借りを返すいい機会だし」

『フフッ、それじゃあ、今度こそ失礼するわね。……それと、あの二人から話を聞いたらそこで顔を隠してる乙女なトンプソンに影響でるかもしれないわよ。超積極的になったらごめんなさいね』

「望むところだと言わせてもらおう。ではまた」

 

時々、大規模な輸送はあるけど、今回はまた大掛かりなものとなったなー。ふむ、これなら私がD08に行くのもありかもしれない。カズト君には悪いが、ここの守備を任せて行こうかな。トンプソンには護衛としてついてきてもらおう。ほら、いつまで恥ずかしがっているんだトンプソン。乙女プラグインが仕事しすぎじゃないか?

 

「いや、そんなプラグイン使ってないから!つか、なんでボスは平気なんだよ!」

 

まあ、それは私も男だからという訳で。……だからコンテンダーそんな目で見ないで!悲しくなるから!

 

「トンプソンを部屋に連れ込んで、大人の夜戦を二人ですれば一気に解決しますよ?」

 

連れ込むことなんて出来ないからこの歳まで未経験なの!コンテンダーがこんな風に茶化してくるとは思わなかったよ。もー、またトンプソンが真っ赤になって固まっちゃったじゃないかー!

 


 

そして現在はというと、

 

「初めましてタカマチ指揮官。私はハワード・エーカー。この間は救援をありがとう。そして、ようこそG&K広範囲物資輸送・貯蔵基地へ。最近は『HUB』とも言われてるらしいよココ」

「初めまして、エーカー指揮官。忙しい中、今日は貴重な時間を頂き感謝します」

「ああ、堅苦しいのは無しでいこう。それと1つだけ訂正をさせて欲しい。この間基地司令官に昇進?したんだ。とは言ってもまったく業務は変わらないし、そもそも司令の器じゃないんだけどね」

 

タカマチ指揮官と417ちゃんが到着し執務室にて挨拶をしている所だったりする。まるで前から知っているかのような感じがしたが、よく考えたら初対面だったので自己紹介をした所。うん、コレは……、トンプソンには刺激強すぎないかな?

 

「お久しぶりです!あの後は大丈夫でしたか?」

「ああ、久しぶりだね417ちゃん。心配ありがとうおかげさまで事後処理等もつつがなく終わったよ」

「それは良かったです。ねー、ダーリン」

「ああ、そうだな。あの時は救援要請が入って驚いたよ。咄嗟に出撃していたら417達に向かってもらったんだ」

 

それからしばらくあの時の話をしていたのだけど、初対面という事もあってかなかなか本命を言わない二人。いや、隠す気がさらさらないことは分かるんだ。目の前でこれだけイチャつかれてたらね、そりゃあ否が応でも分かるとも。417ちゃんがそのロリ巨乳ボディを超笑顔でタカマチ指揮官に押し付けて、そのタカマチ指揮官もこれまた超嬉しそうにしている。

 

ちなみにここまでトンプソンが一切喋っていないのは、一番最初に()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()という光景に、カルチャーショックを受けてダウンしたからだ。そういう時は「ヤック・デ〇ルチャー!」って叫ぶといいよ。いやぁ、抱きつきでダメならキスを見たら死ぬんじゃないかな?プ〇トカルチャーもびっくりだね。

閑話休題。私は隣の眠り姫(トンプソン)を見ながら埒が明かないしそろそろ切り出すことを決めた。

 

「お二人とも今日はどうしてここへ?まさか近くを通るからというワケじゃないでしょ?」

「ああ、そうだ。417が可愛すぎて忘れてた!」

「もー、ダーリンったら!」

 

ありがとうD08のFAL。コレはネタを知っておかないとキレるレベルだったよ。予想以上じゃないか。訳の分からないまま目の前でイチャつかれたら、独身の人はキレても仕方ないと思うんだ、うん。あとトンプソンは影響を受ける前に沈みました。起きたらどうなっているか心配だよ。

 

「その、俺たち結婚することになってさ。で、結婚式を基地で挙げようと思ったんだけど場所がなくてね。倉庫を新設してそこの中をチャペルとして使おうかなと思って。で、本題は倉庫用の資材を融通してもらいたくてさ」

「……なんだろう。ここまで聞いてた通りになるとタカマチ指揮官の所の娘達が恐いなぁ」

「へ?何のこと?」

「実は君の所のFALから連絡があってね。『チャペル用に大型倉庫とか建てたいから建材ください』って。だから準備はもうほとんどできてるんだ。明後日か、遅くとも3日後にはそちらの基地へ建材輸送部隊と倉庫の建設班が到着できると思う」

「はい?……FALめ、副官権限乱用してないか!?」

「まーまー。上司思いのいい部下じゃないの。若干思うところがあるみたいだけど」

 

あの暗い笑いには闇を感じたしね。うん?417ちゃんが何か言いたそうだ。

 

「え、建設もしてくれるんですか!?」

「ああ、任せて欲しい。ささやかながらこの基地からの結婚祝いだよ」

「資材だけもらって建設は基地近くの業者に任せようと思ってたんだけどなー」

「ああ、安心してほしい。たぶん業者の人も雇わないといけないと思うから。ウチだけじゃ建てにくいものもFALから頼まれたからさ」

「「え、何を?」」

「新婚夫婦の夜の営み用離れ」

「「ぶっ!」」

 

君らの夜の営みにね、苦情出てるらしいよ?するなとは言わないからせめて聞こえない所でってことだね!倉庫やチャペルはまだしも、普通の家屋となるとコンテンダーよりも民間業者の方が適任だと思う。

 

「いや、チャペルを設計する人形ってのも普通は居ないと思うんだけど」

「普通じゃない人形達に慣れてしまったんだ、私は」

「「お呼びですか?ご主人様」」

「「「「呼んだか?ボス」」」」

 

ほら、呼ぶどころか「G」も「ト」も言ってないのに来るダミーがいる基地だからね。




いやー、今回はいつもよりも暴走です(ネタ方面に)
前書きでも書きましたが時系列がおかしくなってます。本編が亀の歩みなので特別対応です。

カカオの錬金術師様作
「元はぐれ・現D08基地のHK417ちゃん」からタカマチ指揮官と417ちゃんが結婚報告に来てくれました。

いやーおめでたいですね!S09のユノちゃんの時には間に合いませんでしたが今回は間に合って関わることができましたよ。

さて、唐突に指揮官(司令)の名前登場です。ハワード・エーカー。ん?どこかで聞いたことある気がする?気にしちゃ負けですぜ!ミドルネームを入れるならダリルかダッチかで悩む。

※後書きの内容がおかしくなるので一部削除しました。
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