たまには一人称で書きたいんだー
(S666の方とは別カウントでお願いします)
注意、書いてるウチにトンプソンが暴走しました。
キャラ崩壊待ったナシなのでクールなトンプソンがお好きな方はブラウザバック!
以前発見された送り主不明のスプリングフィールドは結局この基地に所属する事となった。
受け取り予定だった指揮官は現在それどころではなく、戦力を再編し基地の奪還を計画中なのだそうだ。そのため、元々人手が足りていなかったウチで引き取ることにしたのだ。
I.O.Pへ送り返す?
それなら書類をちゃちゃっと書き上げて引き取るわ。
とはいえ彼女は最適化がほぼ進んでおらず、ダミーが現在使えない。本来頼みたかったのは倉庫の整理だが、これならいっそ他のことをやってもらおうと計画したのは「カフェ」である。
他の基地でもなぜかスプリングフィールドが店を持っている事が多いと聞いていたし、ウチの連中が休憩できる所があってもいいと思う。
それにしてもスプリングフィールドは元々商売に向いているのだろうか?
民生品を転用しているのがグリフィンの戦術人形であるためありえなくは無いな。
場所に関しては、倉庫に空きはないが部屋の空きはあったため自律人形を主軸に手の空いていた者を次々に投入し、2日でカフェ風に部屋を改装し確保。
店の大きさはそれほど大きくはない。
とはいえ、今のところスプリングフィールドが1人で切り盛りしなければならない事を考えればこの広さで良いだろう。
繫盛してきたりスプリングフィールドの最適化が進みダミーが使えるようになったら改装も視野に入れればいい。
スプリングフィールドはと言うと、起動してからは少しづつこの基地に慣れさせていた。
それをいきなり喫茶店をやれと言われて少し困惑していたようだが、意外とすぐ乗り気になり嬉々として準備を進めていた。
「でも指揮官、私は戦闘が本業なのはお忘れなく」
「そうは言うがここでは君はまともに戦えない。なにせ君は
この補給基地は、鉄血の襲撃は今までに数える程しかない。
それはそうだろうここはグリフィンと鉄血の最前線ではない。
ここまで辿り着こうと思うと、最前線の優秀な指揮官達に気付かれずに後方へ浸透した上で輸送路の防衛部隊を突破しなければならない。
では、この基地の主な敵とは?簡単なことさ。私と同じ人間だ。
この基地の立地は前線と本部等の後方とのほぼ中間地点である。つまり
支配というと語弊があるかも知れないな。管轄というべきか?だが、どちらにせよグリフィンに対して敵対的な者からすればあまり変わらないだろう。
そんな位置には必然的に人が集まる。それこそ街で生活するには後ろめたい人々から街では暮らせない程の貧困層まで。
だがグリフィンの管轄から離れるということは生活物資の工面に多少なりとも苦労することと同義と言っても過言ではない。
とはいえ普通に働こうと思えば仕事自体はあるし、給料は少ないが同時に物価も高くはないためそれなりの生活ならば十分にできる。
この基地からもいくらか仕事を提供している。昼間の倉庫整理や近隣の街への運搬は一般業者を雇用しているからだ。
だが「それなりの生活」を嫌がったり、楽をして生きたいと思う者も当然いる。それにグリフィンや所属する戦術人形を嫌う者もだ。
そんな彼らがするのは人が少ない夜に物資を狙って侵入することだ。人それを夜盗という。
まあ、物資を奪っていくだけならまだしも爆破しようとしてくる連中も多いので厄介なのだが。
そうなるとこちらも撃退する必要がある。が、実は
人形は人によって作られた存在。自立人形も戦術人形も人間に対して敵対的・攻撃的な行動が通常はとれないようになっている。
作った
昔のSF映画でもよくあるが、AIの反乱という物は今でも恐いということだろう。
ようやく本題だ。普通の戦術人形では人間に対して攻撃できない、せいぜい無力化が限界だ。
ではどうするか。
これまた簡単、攻撃できないなら
この基地に所属する戦術人形は軒並み対人用のセッティングが行われている。
無力化ではない。
つまりこの基地は鉄血の人形達と同じことができる。というよりある意味それを求められている。
「それはそうですが……。鉄血は全然来ないのですか?」
「まったくとは言わんがここまで来ることは少ない。来たとしてもすでに満身創痍な場合が多いな」
「そうですか……。あの、じゃあ私はどうやって最適化を進めれば……?」
少し涙目になりそうなスプリングフィールド。おおう、破壊力たかぁ。
私もどうしようかと悩んでいる。
この基地で最適化を進めるには、
1、夜盗等への実力行使(回数最多にして最大効率。だが人間が相手)
2、前線または後方からの輸送車両を護衛しその際に戦闘を行う(鉄血より人間の方が多い)
この2つがメインとなる。だがここでスプリングフィールドの欠点が致命的になる。
どれ1つとしてまともに最適化が進められないのだ。
「もう諦めて、カフェを切り盛りするのに全力を……」
「私は戦術人形です!……カフェなら民生用の人形でもできるじゃないですか」
見た目はどこからどう見てもカフェにお似合いなんだが。
これぞどこから見てもカフェの店員といった格好で、戦術人形としてのアイデンティティが危機に陥っている現状を嘆くスプリングフィールド。
若干のいじけも入ってきて、長引きそうな予感。安易に引き取るべきではなかったと今さら後悔。
いや、人手はいつでも増やしたいくらいだったし。ついウチは特別仕様じゃないとまともに務まらないこと忘れてしまった。
「スプリングフィールド朗報だぞ!って、ボスも居たのか」
なんとも言えない雰囲気になっていた部屋に、颯爽と現れたのは頼れる我が副官のトンプソンだった。
彼女はドアをなかなかの勢いで開け放ちつつ中へ入ってくる。左手には書類を持っているな。
「トンプソンどうしたんだ?」
「頼んでいたアレができるようになりましたか!?」
私の問いかけと、スプリングフィールドの嬉しそうな声がほぼ同時に響いた。
いやもう、その時の彼女の声は何人か勢いで惚れるんじゃないかと思うくらい嬉しそうだった。
「ああ、喜べスプリングフィールド。I.O.Pがお前のセーフティを外すそうだ」
「これでここでも戦えますね!」
「待て、その話は初耳なんだが!?」
間違いなく聞いていないぞ。
「そりゃあ言ってないからな」
「それは言ってませんから」
おっと、同時に上司へ連絡していないことを白状したぞ?
まあ、そこは置いておこう。後でトンプソンにはお仕置きするが。
それよりもI.O.P社になんてトンプソンだけで連絡できるものか?
「I.O.P社に連絡したのか?」
「まさか。ペルシカの姐さんだよ」
「あー。……でもウチはそんなに彼女と親しいワケじゃないハズだ?」
「……テヘッ」
少しの沈黙の後にトンプソンが絶対にしないであろうことをかましてきたぞ?
これは
「よしトンプソン。今全てを白状したら、ダミーにお前さんの妄想の具体的内容を聞くのは止めてやる」
「ボスぅ!?妄想って何の話だよ!」
「ダミーから苦情来てるんだ。『メインから甘くて時々ピンク色な妄想が飛んでくる』ってな」
「アイツら絶対壊す!」
今日のトンプソンイジリは最大の攻撃力を誇ったらしい。ダミー達の健闘を祈る。
じゃなくて、
「で?ペルシカリア殿とどういう関係なのかな?」
「……飲み友達です」
「……え?あの人引きこもりで有名だろ!?」
「時々飲みに出るんだよ。ほら私が時々休暇を申請してるだろ?外泊届付きで」
「あれか。まさか男じゃなかろうなと思っていたんだが……」
「……それならボスを誘うに決まってる。で、その時にスプリングフィールドの相談を話したんだ」
「真正面から誘ってきたら飲みに連れていってやる。というか一応、部外者なんだからあまり基地の中身を話すなよ」
聞こえていないと思っているのだろうが、残念ばっちり聞こえております。
いつも思うがここらへんウチのトンプソンは
「本当か!?……コホン、その時にペルシカが『なら私が手続きしてみよう』って言ってくれてな」
「私からもお願いしたんです」
しばらく放置気味になっていたスプリングフィールドがその話を肯定する。
いやでも君らね、私は一応上司なんだからね?せめて一言あって然るべきだと思うんだ。
「まったく。スプリングフィールドがいいと言っているしその文書自体はI.O.P社の正式な文書だ。問題は無いと思うが……」
「大丈夫だろ。なにせあのペルシカが直接やるらしいからな」
「人を巻き込んだ自覚はあるかー?よし、後でダミーに妄想の中身聞くわ」
「なんでだぁ!……え、マジで聞くの?ちょ、ヤメ、ヤメてー!」
君はもう少し反省しなさい。ダミーを呼べ、酒の肴に妄想の中身は聞いてやろう。
その後、無事セーフティを外したスプリングフィールドは夜盗を相手に経験を積んでいる。
もう少ししたらカフェの改装も視野に入れて良さそうだ。
なんだかんだ言いつつカフェもやっているのは、彼女も気に入っているということなのだろう。
ん?トンプソンのこと?
とりあえずダミーに中身を聞いたら、私も巻き添えで真っ赤になったよ。
その後、照れて絡んでくるトンプソンが非常に可愛いかったことは私の心の中にしまっておこうと思う。
書いていたら何故か説明回とトンプソンが暴走することに……。
スプリングフィールドを中心にするハズが!
……まぁ、こんなトンプソンがいてもいいと思うの。
あと、前話の感想で「ネタにします」言っておいて今回やれませんでした。次回やりまーす(出来るとは言ってない
ダミー芸も今回は控えめ。カカオさん(御本家)や焔薙さんがダミー芸を披露してらっしゃるのでそっちで楽しんでくださいな
追記
一人称がおかしくなっていたので直しました。
あと句読点も少々修正してます