高町なのは 〜もしraging heartが本領を発揮したら〜   作:厨二留年組

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高町なのはとフェイト・テスタロッサが運命的な出会いを果たしたジュエルシード事件。今となっては懐かしいその事件をアースラ乗組員は今でも覚えている。


アースラ乗組員が見たジュエルシード事件

もはやジュエルシード事件、闇の書事件から結構な時間が経ち、情報封鎖も少しだけ緩み始め、かの英雄高町なのはの直面した最初の事件を気になる者が増え始めていた。

 

故に管理局広報部は急遽、プロパガンダ用のインタビュー映像の撮影を開始。ジュエルシード事件に直面した人々に話を聴くことにしたのである。

 

 

まずはアースラ乗組員Aに取材をおこなってみた。

 

 

「えっ、ジュエルシード事件ですって?覚えていますよ。あんなに記憶に残る事件はそう有りません。今でも鮮明に思い出せる。」

 

「もう凄いことの連続でね。あんな衝撃体験が連続で起こることなんてそうはないと思うんです。あっ、これ情報規制とか大丈夫ですよね?」

 

「そうですか。安心して話せます。まず、ジュエルシード事件の経緯を説明しますね。」

 

 

ジュエルシード事件はロストロギアであるジュエルシードを運ぶ次元航行艦がプレシア・テスタロッサの手によって撃ち落とされ、輸送中のジュエルシードが地球、海鳴市に落下した事を皮切りに発生する。

 

 

「大魔導師プレシア・テスタロッサって知ってますか?あぁ、そうそう。魔導師ランク限定SSで、魔導炉の作成とかやってた人です。その人が今回の件の主犯なんですがね。」

 

「ヒュードラの魔導炉暴走事件で娘のアリシア・テスタロッサを失ってしまった事を原因に娘を蘇生させる方法を探していたんですよ。それでジュエルシードに目をつけたって訳です。」

 

 

ジュエルシードは全21個存在し、各々が次元震を発生させるほどの魔力を内包した、歪な形で願いを叶える欠陥願望機である。

 

 

「それで、地球に落ちたジュエルシードをフェイト・テスタロッサっていう、まぁ自分の娘のクローンですね、そうProject FATEのやつです。回収に向かわせたんですよ。」

 

「だけどまぁ、びっくりした事にですね、そのジュエルシードはユーノ・スクライアとあの高町なのはによって早々にほぼ全部集められていたんですよ。信じられますか?魔法文明の存在しない世界の少女が魔法を習得して数日でジュエルシードを15個も集めて封印処理までしていたんですよ。もう、我々はかたなしでしたよ。」

 

 

そう。ユーノ・スクライアと当時現地協力者であった高町なのはは僅か数日で15個、つまり海に落ちたモノ以外の全てを回収しきっていたのだ。フェイト・テスタロッサが地球でジュエルシード捜索を始める頃には地上には何も無かったのだ。

 

故に当然、フェイト・テスタロッサは強奪という手をとろうとした。

 

 

「いやぁ、当時のフェイト・テスタロッサも凄い強かったですよ。アースラの武装局員を全員相手にして勝てるくらい強かったです。あ、当時のクロノ執務官は別ですよ。でもね、それ以上に高町なのはは凄かったんです。もう、言葉にならないくらいですよ。」

 

「信じられますか?魔法を習って数日の少女が誘導弾を十数発平然と操作しながら砲撃魔法を乱射しまくるんですよ。もうね、相変わらず才能の差が色濃く出る業界だと思いましたね。」

 

「まぁ、でもね。やっぱりフェイト・テスタロッサに一日の長がありまして、ジュエルシードを3つ持っていかれてしまったんですよ。」

 

「もう、そこからは地獄の自己鍛錬ですよ。敗北を糧にして〜とか言うじゃないですか。本当にそんなですよ。アースラの訓練室から次にフェイト・テスタロッサ発見の報が届くまで出て来なかったんですよ。朝食べながら鍛錬して、鍛錬して、昼食べながら鍛錬して、模擬戦して、夜食べながら鍛錬して、模擬戦して、寝ながら鍛錬って感じです。寝てる時も飛行魔法使いつつ、身体の周囲に誘導弾がいくつもフヨフヨ漂っているんですよ。ヤバイですよね。」

 

「で、一方のフェイト・テスタロッサの方は残りの海にある6個のジュエルシードを一斉に起動させるんですね。最後の賭けに出るんですよ。」

 

「でまぁ、地球の危機に動き出した高町なのはが制止するクロノ執務官をノックアウトして、フェイト・テスタロッサと協力して封印に当たったんですよ。で、後はお互いのジュエルシードを賭けて決戦ですわ」

 

「フェイト・テスタロッサの方も前回の戦いで危機感を覚えたんでしょうね。更に強くなってたんです。闇の書の時みたく派手で威力の高い攻撃とかはあまり無かったんですけど、それでも殺傷力はすごい高かったですね。肉眼では捉えきれないくらいの速度で両手の二刀から連鎖核分裂放射能光を相手に放って叩きつけるんです。ソニックブームも出てたんで、音速越えですよ。」

 

「でも、高町なのはも負けてません。『いいやッ、まだだッッ』って食らいついていくんですよ。避けれないように隙間を誘導弾で埋めて距離を保ちつつ砲撃を入れていくんです。相手の移動先を予測して置きバスターとかやるんですよ。」

 

「結局、高町なのはが勝ったんですけど、そこでようやく黒幕のプレシア・テスタロッサが動くんです。フェイト・テスタロッサを次元跳躍魔法で撃ち落として、彼女が持っていた9つのジュエルシードを持って行ってしまうんです。」

 

「我々はすぐに彼女の根城を特定して、攻め込みました。しかし遅かったんです。プレシア・テスタロッサは9つのジュエルシードを使い陣を敷いてアリシア・テスタロッサの蘇生という願いを叶えてしまったんです。プレシア・テスタロッサがアリシア・テスタロッサと一体化するという形でね。」

 

「もうどうしようもないですよ。相手の外見はアリシア・テスタロッサなんです。でも明らかに中で身体を動かしてるのはプレシア・テスタロッサなんですよ。ご丁寧に自分に記憶処理まで掛けて完全に自分の娘になりきっているんです。結局、アリシア・P・テスタロッサとして保護して、事件は終了しました。」

 

「いやでも、いい経験になりましたよ。こんな珍体験そうそう出来ませんからね。」

 

なるほど、確かにあまり公にしたくない様な事情ばかりであった。そのため、管理局広報部はジュエルシード事件の全容を改変して見れるようにしたものをフィクションとして、当事者数名による承認を経て映画として公開した。

 

 

 

余談であるが現在、フェイト・テスタロッサとアリシア・P・テスタロッサは姉妹執務官として各地で辣腕を振るっている。

 

 

以下は改変前のジュエルシード事件記録を見たとある人物の率直な感想である。

 

 

「なのはちゃんも最初は弱かったんやな。やっぱり、諦めなければ人間はどこまでもいけるんや。近頃の局員どもは言い訳が多すぎるんや。魔力が足りないから出来ません、自分の実力では出来ませんゆうて直ぐに諦めてまう。でもな、なのはちゃんなら出来たで。魔法が使えないからってなんや。お前ら手足が動くやないか。なのはちゃんは魔法を知らない時期にジュエルシードモンスター相手にボロボロになりながらも素手で勝利しとるんやで。なのはちゃんなら出来たで。なのはちゃんなら出来たで。なのはちゃんなら出来たで。全ては心一つなんやッ!」

 

 

 

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