高町なのは 〜もしraging heartが本領を発揮したら〜   作:厨二留年組

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これはとある少女のある休日の話である。


とある凡人少女の休日は

今日は休日である。この私、ティアナ・ランスターは日々を一生懸命に生きている凡人だという自負がある。なので、休日は思い切り安らかな時を過ごすと決めているのだ。家から出るつもりがないのだ。出ないったら出ないのだ。

 

家には私と義姉の二人しかいない。両親は物心つく前になくし、兄は義姉を連れてきて2年も経たずに死んでしまった。とはいえ、義姉との仲が悪いわけではない。寧ろ凄くいい。義姉は兄が連れてきた当時は身元不明、管理外世界から漂流して来て心身喪失状態と思われており心から接することができる様になるまで時間がかかったが、今では本物の姉妹の様ですらあり、本物の姉妹以上の仲かもしれない。少し盛ったかな。恥ずかしい。

 

私は勤勉な訓練校生なので休日にもかかわらず早朝に目が覚める。しかし何度も言うが今日は休日である。私は平日なら起きている時間になってもベッドから出ない。しかしまぁ、訓練しないと不安だからベッドの中でデバイスの抜き打ちでもやっておこうかな。私がわざわざベッドの中にいたままなのは理由がある。いや、二度寝というやつが至福である事も否定しないし、二度寝もしたが違う。そら、来た。

 

 

タッタッタッ………コンコンコン………

 

「ティアナー?まだ寝てるの?そろそろ起きて、ごはん出来たよ」

 

「んーんー……あと5分……」

 

「もぅ、おねぇちゃんが膝枕してあげるから、あと5分だけだよ。」

 

「あい」

 

キタキタキタキタァ!おねぇちゃんの膝枕である。これを待っていた。我が麗しの義姉はもう少しのおやすみを強請ると膝枕してくれるのだ。服の上からでもわかる柔らかな太ももに顔面を擦り付ける、そうするととてもいい匂いだ。心が落ち着く感じがする。日頃の苦痛が、ストレスが一気に消え失せるような、まるでおねぇちゃんの愛が一身に注がれているような感覚に陥るのだ。頭撫で撫でまでされて脳内麻薬ドバドバ出ているのが自分でもわかる。少しでも長く、この至福の時間を過ごしたいから、体感時間の操作と感覚の鋭敏化が出来るようになったのだ。それらが戦闘でも役に立つのだから、おねぇちゃんには感謝してもしたりないくらいである。

 

「はい、おしまい。さっ、起きてごはん食べるよ。」

 

「はーい。おねぇちゃん、私まだ寝ぼけてるから手を繋いでもいい?」

 

無論嘘である。寝ぼけているからと言って歩けなくなるほど体幹がブレるような鍛え方はしていない。しかしこう言うと優しいおねぇちゃんはその柔らかなおててを繋いでくれるのだ。あぁ〜柔らかい。フニフニしてるよぉ、ジュルリ………うおっ……ヤバっ……

 

「もぉ、甘えんぼなんだから。いいよ、はい。……って、あぁ、よだれ垂れてるよ。ねぼすけさん。」

 

ふおぉぉぉ、まさかよだれを拭ってもらえるなんて……あぁ〜なんておねぇちゃんは優しいんだろう。女神か何かだろうか。だとしたら信徒は私だけでいいな。ふへへ。

 

我が家では至って普通の食事である、お米と味噌汁とレバー、その他諸々である。一般的なミッドの食事とは全然違うけれど、おねぇちゃんが来てからはこれだ。食前の挨拶なども含めて最初は慣れなかったが、今となってはこれ以外は考えられないくらい馴染んでしまっている。

「いただきます。んー、相変わらず美味しい!毎日、おねぇちゃんのお味噌汁が飲みたいくらいだよ!」

 

「もぅ、大袈裟なんだから。でも、ティアナが飲みたいならいつでも言ってね。こんな私のことをこの家に住ませてくれて本当に感謝してもしたりないんだから。」

 

まただ。おねぇちゃんの自虐癖は私と兄さんと初対面の時のものから良くなってはきているのだが今でも時々こうして出てくる。とはいえ、ずいぶん良くなっているし、おねぇちゃんの体質の問題もあるのでこんなものなのかもしれない。まぁ、私的にはおねぇちゃんの体質は大歓迎なのだが。

 

「私はおねぇちゃんの事は本当の家族みたいに思ってるよ。だから気にしないで。あっほら、それでも気にしてるなら後でいーっぱい私の事甘えさせてくれればいいから。」

 

「うん。わかった。後でいっぱい甘えてきていいからね。」

 

まぁ、こんな事言わなくてもおねぇちゃんは甘えさせてくれるが言った方が思いっきり甘えられると言うのもある。心理的なものだろう。ご馳走様をして食器を洗うエプロン姿のおねぇちゃんを尻目に(お尻を見つめていたわけでは無い、目が吸い寄せられただけなんて事はないのだ)私は朝の準備を、と言ってももう昼なのだが早々に済ませてソファーに横になり、先日の事を愚痴り始める。

 

「昨日さぁ、訓練校にあの高町なのはが見学だとかで来てさ。一目見てビックリしたよ。あれで魔法始めて10年経ってないってやっぱおかしいって。才能があるってほんと羨ましいわ。」

 

「…………へぇ……………のはちゃん…ごいんだ……」

 

「それでなんだかさ、私が模擬戦する事になってさぁ。私なんて空も飛べない凡人魔導師なのにいきなり模擬戦に出ろって。で、負けるしさ。周りからはヒソヒソ噂されるしほんと厄日だったんだよ。」

 

「そっか。大変だったね。」

 

「そうなんだよぉ〜。おねぇ〜ちゃ〜ん、ティアナを慰めて〜」

 

「よしよし。よしよし。ティアナはよく頑張ってるよ。よくやったよ。大丈夫だから。おねぇちゃんはティアナが頑張ってること知ってるからね。」

 

「うぅ〜〜。なんだよぉ〜おかしいでしょ〜。なんで生き埋めにしたのに残骸ごと消しとばしてくるのぉ〜。おかしいわ、おねぇちゃんよりあっちの方が人間じゃないわよ……」

 

「あはは……、でもそんな相手にティアナは頑張って戦ったんでしょう?逃げなかっただけで凄いよ。頑張ってるよ。……私は辛い現実から逃げてこっち来ちゃったから……」

 

「そんなことないよ。おねぇちゃんが居なかったら私は兄さんが死んだ時に潰れてた。おねぇちゃんだってこっちに来て色々頑張ってるから、そんな気にしないで……」

 

さて、おねぇちゃんの食器洗いが終わりこれからいつも休日に行なっている事をするのだが、これはあまり人様に教えることではないと思う。これからする事を説明するためにはおねぇちゃんの体質について話さねばならないだろう。実は……おねぇちゃんは吸血種なのだ。血を飲まねば生きていけない代わりに身体能力が高いというだけのものであるのだが。だいたいおねぇちゃんは気にしすぎなのだ。ぶっちゃけた話、おねぇちゃん以上の化け物じみた何かなど結構うじゃうじゃいる。高町なのはとかな!魔導師ランクEXとかふざけているのか。訓練校のCランク魔導師相手に模擬戦とかほんとなんなのか。

 

 

「準備出来たよ!いつでも吸って大丈夫だから……」

 

「うん、えっと、いただきます。」

 

カプッと噛まれる。もはや慣れた。痛みはない。寧ろ肩に直に触れる柔らかな唇の触感に濡れてきている。吸血時特有の催淫効果もあるのかも知れない。脳内真っピンクだ。きゃっ、おねぇちゃんに調教されちゃった、ってアホか。

 

「んぅ……おねぇちゃん………抱きしめて………」

 

「今は、すずかって呼んで。そういう約束でしょ。………チュッ…」

 

 

そしてこのまま夜までベッドインである。基本的に吸血後の興奮のままドロドロといってしまう。ここからはもう言えないし、言いたくない。強いて言うとするなら、『うちのおねぇちゃんがこんなに可愛いわけがない』といった所だろうか。ご馳走様でした。

 

さぁ、明日からも訓練を頑張ろう。これからが私の逆襲劇だ!

 

 

 

因みに、ティアナ本人は劣等感を拗らせているため知る由もないが彼女の実力はCランクに留まるものでなく訓練校生でありながらなのは相手に15分間戦い続けたのは寧ろ賞賛を浴びるべき事であるし、周囲の反応も畏怖によるものである。




実はすずかさん結構精神状態ヤバめです。なのはがあれで、アリサは強姦のち死亡、実家から逃亡して自殺未遂かましてたり。

それと、読み終わった後だと「少し盛(も)ったかな」が「少し盛(さか)ったかな」に見える不思議。
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