ミラージュからしたら感動的な再会なのだろうが周りはそれについていけるわけがなく、当然困惑するのも無理はない。ワルキューレの女性陣は普段ではまず見られない泣きじゃくるミラージュという光景に興味津々であり、それが彼女達からすれば見ず知らずの男相手にそういうことをしているということが更に興味を湧かせる。彼女達はワルキューレとして戦術ライブを行う強者だが、それでも同時に年頃の女子なのだ。目の前の光景はまさにそんな彼女達に妄想を掻き立てさせるには十分なものであった。
そしてそんな女性陣に対し、Δ小隊の男性陣は困惑の色が大きい。隊長であるアラド・メルダースは部下の行動に対し雰囲気を察し話しかけて良いのか迷い、Δ小隊エースであるメッサー・イーレフェルトは女子達とは違った意味でアキトの方に視線を向けている。その目に宿るのは警戒と疑念だ。Δ小隊コールサインデルタ3のチャック・マスタングは同僚の珍しい光景に驚きながらアキトにどこか恨めしい視線を送っていた。モテない彼の僻みであった。
そんな視線に晒される中、アキトは未だに涙を流すミラージュに微笑みかける。
「みーちゃん、大丈夫。もう大丈夫だから、だから泣き止んで………ね」
「ひっく、ひっく………うん、あーちゃん…………」
幼子をあやすかのような声音だが、ミラージュにとってそれは心地よく聞こえる。幼い頃に聞いた優しい声。声変わりして少し違っているが、それでも昔の名残を残すその声は確かに彼女の記憶にある幼馴染みの声だった。
アキトにあやされやっと泣き止むミラージュ。まだ目に涙の後は残っているし赤くなっているが、少しだけ落ち着いてきて……………。
(わ、私、皆が見てるとこで何てことをしているんですか!!)
今の自分の状態を把握し誰が見ても分かるくらい顔を真っ赤にした。
真面目な彼女が男に抱きつき泣いているのだ。貞操観念も風紀委員よろしくに厳しい彼女がである。それはもう恥ずかしいだろう。再会で感極まったとはいえ、彼女からしたら破廉恥としか言い様がないのである。これがまだ人目がなく二人だけだったらもっと違っていたのかも知れないが、現状は注目を集めている。もう恥ずかしいったらありゃしない。
(みーちゃん、考えてることが直ぐ顔に出るのが変わってないなぁ)
そんなミラージュの心境を昔からの付き合いで分かるアキトは余計に微笑んでしまう。昔とまったく変わらない、昔と変わらず可愛いなぁ、と。完全に惚れている惚気であった。
二人だけの妙な雰囲気というものが出来上がりつつあるわけだが、それでは話が進まないとアラドが動いた。
「あ、あ~、そろそろいいか、ミラージュ」
「!? は、はい!」
気まずそうな上官にミラージュは驚き恥ずかしさと気まずさから顔を反らしそうになるを堪える。既に見られているのは分かってしまっているだけに気まずさも並ではすまない。
「取り敢えずだ、まず彼を機体と供に回収して撤収するぞ。話はアイテールで聞かせてもらおうか」
「…………はい」
周りからの様々な視線を受け、実に気まずそうにするミラージュはその言葉に従いアキトを自分達作戦指揮の要である拠点………マクロス・エリシオンの左腕部でもある空母『アイテール』に案内することにした。
「さぁ、行きますよ、アキト」
多少気を持ち直したミラージュは少し強めにそう言う。その声に照れ隠しが混じっていることにアキトは当然気付いている。
「みーちゃん、あーちゃん…じゃないの?」
少し寂しさを込めたような声でそう問いかけるアキトにミラージュは恥ずかしさから顔を赤くし誤魔化すかのように怒ろうとするのだが、アキトの顔を見た途端に顔を反らす。
「わ、私達はもういい歳です。だからそんな子供のような呼び名を使うのは止めて下さい! わかったら行きますよ…………あーちゃん」
「えへへ、分かったよ、みーちゃん」
最後の辺りで小さく幼い頃からの呼び名を言うミラージュは真面目だけどやはり甘いのだろう。そんなミラージュにアキトは嬉しそうに笑う。その笑顔が昔とまったく変わらないことにミラージュはドキドキしてしまい急いで顔を反らすと急かすように先に行ってしまう。そんな彼女の背を追いつつアキトは歩き始めた。
「さて、それで改めてなんだが話をさせてもらおうか」
アイテールの会議室の一室にて集まるΔ小隊とワルキューレとアキト。案内されたアキトは機体をフライトデッキに駐め、上着を着込みシャハルシティで買ってきた土産を持ち込んでいる。
アラドのその言葉にアキトは軽くはいっと頷き皆に聞こえるように声を少しだけ大きくしながら挨拶を始めた。
「この度護衛任務を受諾しましたアキト・切島です。出向という形になりますが、皆と仲良く仕事が出来ればいいなって思います。あ、これお土産です。皆で食べて下さい」
「あ、こいつはどうも」
菓子折を渡されアラドは社会人らしくお礼を言いながら受け取る。民間企業のサラリーマンらしいやり取りに傭兵らしさがまったく感じられない。仮にも護衛任務という軍事行動を行う者達のやり取りにはとても見えなかった。
そしてアキトの口から自分の所属するPMCの話や機体の話などが出てくる。
「僕の乗機であるVFー19Σ、ペットネーム『村正』はPMCで独自に改造された機体で元はVFー19Aです。刀をメインウェポンとしてそれ以外は一切装備していないのが特徴かな。あぁ、エンジンとかの整備はお願いしますけどOSとか操縦系の方には手を出さないで下さい、企業秘密ですので。僕の戦い方は機体の武装通り刀による近接格闘戦のみなのでそちらの作戦行動に添えるかはわかりませんが頑張ります」
そこで当然質問が飛び交うのだが、アキトが答えられることはそう多くない。所属するPMC自体がそこまで有名ではないということや機体が常識外れな改造をされていることに対しては会社の意向としか言い様がなく、その仕様も仕様だからとしか言えない。ただし、アキトの戦闘能力は先の暴動事件の鎮圧、およびアンノウンの襲撃に関して証明済みであり、その強さにはΔ小隊全員も舌を巻かざる得ない。特にアンノウンに対し約半数を斬り墜としたというのは大戦果だろう。お陰で今その残骸を解析にかけている。正体判明に関し予想以上に速くなるかも知れない。
そんな質問をΔ小隊やワルキューレのメカニック担当であるマキナ・中島や電子作戦担当のレイナ・プラウラーから受けた後、今度はミラージュとの関係に対し聞かれることになった。
「お前のことは大体分かったんだが………ミラージュ少尉との関係についてはどうなんだ?」
アラドのその質問に瞳を輝かせて興味津々な様子を見せるマキナ・中島やレイナ・プラウラー、そんな二人を窘めながらもやはり気になる様子を隠せないワルキューレリーダーのカナメ・バッカニア。エースボーカルの美雲・ギンヌメールは不敵な笑みを浮かべてその答えを待ち望んでいた。
そんな視線を受け、ミラージュは気恥ずかしいやら何やらで熱くなった顔を誤魔化そうとして反らし、アキトは笑顔でいたって普通に返す。
「僕はみーちゃん………ミラージュさんと同郷で幼馴染みなんですよ。両親が仲良くて生まれたときから一緒に育ってきた仲ですよ。ね、みーちゃん」
「ま、まぁ、そういうことです。だからってみーちゃんは止めて下さい、アキト………」
「ミラミラ、きゃわわ!」
「まさかここまでデレるとは」
「まさかミラージュさんにこんなお相手がいるとはねぇ」
「ふふふふふ」
アキトの紹介にミラージュは恥ずかしそうに俯く。今まで真面目一辺倒な彼女がもしかしたら初めて見せるかもしれない『乙女』な表情にテンションをあげるワルキューレのメンバー。
それに対しΔ小隊のメンバーは皆様々だ。特にアラドは人生経験が長いだけにそれだけではああまで泣かれる理由にならないということが分かる。だがそれを聞くのは宜しくないというのは当然なだけに口を閉じる。
メッサーはアキトの笑顔に異質な気配を感じていた。何というか、戦闘行動と人格が噛み合わない。アンノウンのエースとの戦闘で詳しくまで見れなかったが、途中で介入された時のことは見ている。自分ですら掠らせることも出来なかった攻撃を避けられたとはいえ掠らせた。その太刀筋は殺意がしっかりと込められていたであろうことは躊躇なく振るわれていることから窺える。ぱっと見は如何にもな善人に見えるが、その戦い方や戦果を見れば相手を容赦なく殺すことが分かる。PMCなのだから殺すことだって当然あるだろうが、ここまで執拗に完璧に殺しに掛かるのは珍しい。自分やアラドなら状況に応じて変える。余裕があれば相手を下手に殺す必要は無いと。
だがアキトの斬った相手は皆死んでいる。コクピット両断やエンジン部までの袈裟斬りなど、刀という特性を持ってして行われた攻撃は相手を確実に仕留める。やろうと思えば相手の手足を斬り飛ばして無力化も出来るだろう。だがそれを敢えてしていない。相手を助けようとする気をまったく感じられない。斬って殺すのが当然だと残骸が語っている。
その人間性が疑わしい。味方となる相手に警戒を抱くのは宜しくないが、それでも警戒せずにはいられないのがメッサーという男だ。故に彼はアキトに対し警戒を示す。
チャック・マスタングはと言えば、ニヤニヤと笑いながらアキトを嫉むという器用なことをやっていた。話してみれば良い奴だということが直ぐにわかり冗談を言えば苦笑しつつも乗ってくれる。付き合っていく仲では楽しくなるだろうと思える反面、同僚との仲が良いことに嫉妬を覚える。そのことを匂わせて問いかけてみると、アキトは苦笑しつつも素直に答えるのだ。その答えがあまりにもストレートなものだから、ミラージュはその度に顔を赤らめて恥ずかしがることに。もうこの二人、出来ちゃってるんじゃねぇと言わんばかりに突っ込みたいのを我慢していた。
そんなわけで受け入れられたアキト。そして雰囲気を読んだ一同は後は二人でごゆっくりといった感じで退室しアキトとミラージュだけが部屋に残った。
ミラージュは周りの雰囲気を感じて恥ずかしさで悶絶しそうになる。彼女は真面目ではあるが、決して空気が読めないクソ真面目ではないのだ。この二人っきりにされたということがどういう気遣いかということを理解出来るだけに気恥ずかしさが凄まじい。この後彼等と顔を合わせたらどんな顔をしたら良いのか本気で悩むくらいに恥ずかしいのだ。
そんなミラージュに対し、アキトはニコニコとほんわかに笑っていた。昔と変わらないことが嬉しいのだろう。
だがいつまでもそうしてはいられないとミラージュはアキトに向き合う。それは頬を赤く染めた乙女の顔……………ではなく、もの凄く怒っているジト目であった。
「ど、どうしたのかな、みーちゃん。何か怖いよ?」
流石に怖さを感じたのか内心後ずさるアキト。何で彼女がこんなに怒っているのか分からない。
そんなアキトの苦笑を見ているミラージュは不機嫌丸出しな声で問いかける。
「確かにアキトが生きていてくれたこことは嬉しいです。こうしてまた会えるなんて思いませんでしたから。で・す・が………あの時生きていたんならどうして今まで連絡の一つも寄こさなかったんですか」
テロに遭って両親が死んでしまったことは分かっている。それでも何とか生き残ったのなら、どうしてミラージュ達に連絡を寄こさなかったのかと彼女は怒っているのだ。あの歳で両親を失うことがどれだけ大変で悲惨なことかは嫌でも分かる。そんな目に遭っているのにどうして助けを呼ばなかったのかと。彼女にとってアキトは家族同然だ。そんな彼が生涯孤独になってしまった。ならそれを助け救うのは自分達だ。ずっと一緒だった自分達が彼を孤独から救うのだ。そうであるべきだと。だがあの報道を受けた際にアキトの生存は絶望的だった。最早死んでいると誰もが思ったし、ミラージュも当時は泣いて泣いて泣き続けたものだ。
だというのにだ、その当人は生きていたと言うのにミラージュ達に一切の連絡も入れずこうして生きていたというのだから溜まったものではない。それもPMCに入って今では立派な傭兵だ。
生きていてくれたことは嬉しい。でも家族同然の自分達に連絡一つ寄こさなかったことが許せない。故にこうして怒っているのだとミラージュは視線を向ける。
そんな真剣な目を向けられアキトは困った顔をしながら答える。
「ごめん、みーちゃん。あの時は色々と忙しくてね。こうして出歩けるようになるまで大変だったから、だから連絡を入れられなかったんだ」
「それは大体想像出来ます。私だってあの時の報道を聞いてアキトが生きてるなんて思えませんでしたから。でしたら今からその時の話を聞かせてくれませんか」
未だにジト目を続けるミラージュ。アキトはそんな幼馴染みの視線にタジタジであった。別にあのテロに遭った後の話をするのはいい。だが、はっきりと言って表立って話して良いものではない。
内容の問題を考えれば単純に罪状が思い浮かぶ。殺人に強盗、違法人体改造というものだ。アキトはあの時生き残った後、生きるために色々した。その過程で人を殺したし盗みもした。罪の意識がないわけではないし、殺した相手が憎かったわけではない。ただ生き残るのに必死だったのだ。幼子が一人で何の後ろ盾もなく生きる。それがこの銀河でどれだけ過酷なことなのか、想像を絶するだろう。
その結果、アキトという人格は変質を来たし、そして彼は見いだされて『村正』となったのだ。
ミラージュの前ではまったくかわらないアキト。でも『村正』という人斬り包丁になったのなら、その思考は本来の性質から変化する。人を斬るのが楽しくて仕方ない。血を見るのが嬉しくてたまらない。その断末魔が心地よい。
とても酷いということは分かる。理解は出来る。でも仕方ない、だってそれが『村正』という存在の在り方だから。刀が人を斬るということ以外に何の価値があるのだと。そしてソレこそが人にのみ与えられた『愉悦』であると。
殺すことを楽しむ、それこそが知的生命体に与えられた唯一無二の快楽であると。動物は同族だって殺し合う。でもそこに悦びはない。彼等がそれを行うのは生きるための行動であり仕方ないことなのだ。そこに喜悦はない。だが人にはそれがある。殺すという喜悦こそが人のみが持つ知的生命体の証明でもある。
当時は幼子で動物だったアキト。だが次第に彼は成長し人(殺戮者)となったのだ。誰かれ構わず殺すのは人にあらず、殺したくないのに殺すのもまた人にあらず。殺したい相手を殺意を持って喜びながら殺してこそ人である。
と、そんな風に育っていったアキトがその話を『正義の味方』たるミラージュに教えるわけにはいかなかった。きっと彼女は聞けばアキトの事を怒るし自分の不甲斐なさに泣きながら憤るし、それにアキトをこんなふうにした者達に殺意を向けるだろう。正義感が強い彼女ならきっとそうするだろう。だから駄目なのだ。彼女には悲しんで欲しくないから。だからアキトは言葉を濁す。知られたくないから、自分から話すことは絶対にないから。
そんなアキトの様子にミラージュは少しだけ悲しそうな顔をしながら話しかける。
「話す気はない……ですか。昔から妙に頑固なところがありましたからね、アキトは。そうと決めたら私が泣いたって絶対に聞かないんですから。そうされては何も言えないじゃないですか」
「ごめん、みーちゃん。正直みーちゃんには聞いて欲しくない話だからね」
拗ねるような様子を見せるミラージュにアキトは困った顔で頭を下げる。
「それは背中にあるコネクターと関係ある話ですか?」
「見たの?」
背中のコネクターの事を聞かれ少し驚くアキト。別に隠すようなものではないのだが、見せた記憶は無いのに知られていることに驚いた。そして今話していることにも無関係ではないので少し動揺もする。
そんなアキトにミラージュは気付かない。その代わりではないが、顔を頬を赤らめながら恥ずかしそうに答えた。
「そ、その………さっき抱きついた時に背中に金属らしい何かがあったので少しだけ触ってたらコネクターかと思って………」
抱きついた時の感触を思い出して赤くなるミラージュ。そんなミラージュにアキトは可愛いなんてことを思いながら答える。
「まぁ、うん、そうだね。詳しいことは言えないけど、確かにこれはコネクターだよ。インプラントすることになってそれでね。コレのお陰で僕は『村正』になれるんだ。それ以上は言えないかな」
そう答えてはにかむアキトにミラージュは何とも言えない顔をする。
こうと言いだしたら聞かないことは昔から知ってるし、それがとても大切なことであるということも知っている。きっと自分に言えないと言ったのは自分の事を想ってのことだろう。その思いが分かってしまうから、だからミラージュはこれ以上言えない。
でもだ、やっぱり………悔しいではないかと、そう思う。ミラージュだってアキトの事は特別に思ってる。何せ家族同然なのだ、その家族に内緒というのは何か悔しい。
だからミラージュはアキトをジト目で睨む。アキトからしたらそんな顔も可愛いと内心惚気るその顔で。
「そこまで言うのなら仕方ありません。あ-ちゃんは言いだしたら絶対に聞きませんから。なので私はその事に関してもう問うことは止めます」
「ごめんね、みーちゃん」
「だから……そ、そのかわりに…………」
そういうとミラージュは頬を桜色に染めてアキトの目を見るめる。その瞳は潤んでいて保護欲を誘う。
「今まで会えなかった分、その分だけ私の頭を想いながら撫でて下さい」
端から聞いたらバカップルの甘え。他の人が見たら赤面して目をそらすくらいアレなこと。だが今は二人っきりだ。見ている人はいない。ミラージュは久しぶりに幼馴染みに甘えたくなったのだ。昔から同い年のはずなのに兄のように自分を見守ってくれるアキトに。
そんなふうに求められたアキトは優しそうに微笑みながらミラージュに近づくと、そっと彼女の頭に手を乗せ撫で始めた。
「これでいい、みーちゃん?」
「もっと丁寧に優しく、今まで私が頑張ってきたことを褒めるのかのように撫でなさい」
「注文が多いけどいいよ。だってみーちゃんは頑張り屋さんだからね。よく頑張りました、みーちゃん」
撫でられて頬を赤らめながらも嬉しそうに顔を緩めるミラージュ。そんな彼女にアキトはクスクス笑いつつも撫でてあげる。実は小さい頃もよくあったのだ、こういうことが。だからこそ、アキトは愛しさを込めながら撫でる。
「みーちゃんの髪、気持ち良い感触だね。スルスルしてて綺麗だ」
「私だってあれから成長しましたから、女として髪とかだってちゃんと気にしてるんです」
「でも昔とまったく変わらないと僕は思うよ。昔も綺麗な髪だったから」
「そ、そうですか…………ありがとう、あーちゃん」
「どういたしまして。でも僕は嘘は言わないから。みーちゃんは今も昔も変わらず可愛いよ」
「……………………」
その後ミラージュから言葉は出なかった。ただ彼女は赤面しながら目を瞑りアキトにただ頭を撫でられるだけであった。
(うわぁ、ミラミラ大胆!)
(デレデレミラージュ、キタ!)
(まさかこんな面がミラージュさんにあろうとは…)
(何かインスピレーションが湧きそうな気がするわ)
それを覗き見られているとは知らずに。
こうしてアキトはミラージュと合流し一緒に彼女達の本拠地である惑星ラグナに向かうのであった。