ヤンデレCDからこぼれ落ちたストーリー集   作:オオシマP

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ここから核心に入りたい、出来れば。
ワインバーで飲みながらスマホに原文打ち込んで、帰宅後に酔って整形してるのでおかしいところがあるかも。ちょいちょい直します。

※追記1
オオシマP、機械関連クッソ弱いんです。思い付きで書いているけど、絶対おかしなとこあると思うので、指摘いただければすぐ直します。なんでこんな話にしちゃったのー(泣

※追記2
各話にサブタイトルを付けました。


track.8 亀裂-2

僕は咲夜を食堂に残して、急いで所長室に戻った。

そんな馬鹿な…、一体どういうことだ? なんのためのプロテクトだ!? ハードウェアとソフトウェア、どちらにも何重もの防壁をかけていたはずだ。それが突破されリミッターが外れるなんて考えられない。人間らしく行動出来るはずなんだ、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()なんだ! 睡眠ガス? 頸動脈への圧迫? それで普通の人間が意識を失うのなら、咲夜だって意識を失うはずだ。そうでなくてはならない!

しかし、現実には…クソ! わけがわからない! このままでは、咲夜は自分の正体に気付いてしまう!

 

咲夜が真相に辿り着いてしまったら、その恐るべき事実に耐えられないだろう。咲夜に限らない、どんな人間だろうと自分の置かれた状況を理解した途端、発狂するのが普通だ。

端末を立ち上げ、メインコンピューターにアクセスする。昨夜の動作状況は常にメインコンピューターにモニターされており、リミッターのプロテクトが突破された場合、強制的に動作を終了…するはず…

 

 

 

何だ、これは……

 

 

 

僕はモニターに表示された咲夜の状況を確認し、愕然とする。

 

 

 

感覚機関のリミッターが…ほとんど外れてる? これじゃ…A-1が備えるほぼ全ての感覚器が通常駆動してしまう…、これが遠く離れた職員の会話を聞き取れた理由か。

 

もしや出力系統まで…!? …いや…よかった、大丈夫だ。出力系統のリミッターは外れていない。

A-1の機体は試作機と言え、人間と比較すればその身体能力は遥かに強大だ。いや、試作機だからこその試みで、僕は…、あろうことか腹部に一基のエンジンというTYPE SAKUYAシリーズの統一規格を無視し、()()()()()()()()()()()()()()()()()()。これは研究所の誰も、副所長のユーミアすら知らないこと。ツインエンジンが発生させる膨大なエネルギーがメインフレームに回れば、戦闘用アンドロイドとして充分以上の性能を発揮するだろう。

しかし、今は大丈夫だ、今のところは。だが感覚機のリミッターが原因不明の理由であらかた外れてるんだ、いつ何が起こるかわかったものじゃない。

 

ハードの状態は理解した、看過できる状態ではないがまずはハードとソフト全体の状態を把握しなければ。電子網管理衛星(タカマガハラ)にアクセスして、ソフトの状態を……

 

 

表示されたディスプレイの情報を確認し、僕は顔面の筋肉が奇妙な方向にねじれていくのを自覚する。

 

 

 

なんて、ことだ……

 

 

 

僕は椅子からずり落ちそうになる自分の体を、必死で支える。

 

なぜ警報が走らない! なぜ強制終了しない!

 

予想はしていた、さっきの咲夜の計算速度はあまりにも早すぎた、しかしソフトウェアの状態を考えれば、そんなことが出来るわけがない! なぜなら、なぜならば、ソフトは生身なのだ、生体なのだ、ただの人間なんだ! しかし咲夜は一瞬で計算した! この僕ですら解答に至るまで数分以上の計算を要するというのに!

 

Q:咲夜の計算速度の理由は?

A:実は咲夜は僕を上回る天才で、なんらかのショックでその能力を開花した

 

バカバカしい! 咲夜の脳の損傷状態でそんなことが出来るわけがない! ならば、結論はただひとつ。

 

送信装置であるはずの電子網管理衛星(タカマガハラ)と、繋がっているんだ、どうやったかはわからない、しかしそれしか考えられない。脳は電子網管理衛星(タカマガハラ)内部に設置した、だから有線で物理的に接触してる、そりゃあ繋がっても不思議ではない。

ああそうさ! 認めるよ! そもそもこの結果を予測して、期待して、構築したんだよ! でも、僕はプロテクトを解除していない! 興味はあった、いや、興味なんてものじゃない、脳とネットワークを接続し、人の意識を、魂を、無限の可能性に解放する、それに気付いた科学者が、それを無視することなんて出来るはずがない!

 

咲夜が暴漢に襲われた時、人間としての反応を返さなかった理由はこれか? 恐らく、警備部に保護されなかったら咲夜自身が賊に対して攻撃行動を取っていた可能性がある。ソフトがこちらのプログラムよりもハードの保護を優先したんだ。そうなっていた場合、出力系のプロテクトも当然突破されていたかもしれない。

 

僕は思考を巡らせる。アレと繋がってしまった以上、時間が経てば経つほど咲夜とのシンクロ率は上がっていく。そして、ストッパーがない以上、咲夜の魂は…そんなものがあればということだが、電子の海に拡散されサルベージ不能という事態すら考えられる。

 

僕はユーミアに隠し事をしたことを叱責されるのを承知で、端末を使いパートナーであるユーミアを呼び出す。緊急用の最優先コールだ、出てくれユーミア、君の力が、頭脳が必要ななんだ…………

 

コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、コール、

 

なぜ出ない…いつもなら、僕からの呼びかけにすぐに応えてくれるのに…どうして返事をしないんだユーミア!

 

このままでは、咲夜は、僕の大切な義妹は……、ああ、これは報いなのか…、人の身でありながら、神の域を望んだ僕への…

 

ユーミアへのコール音が、虚しく響き渡る。




おー脳ー

山田君、座布団全部取り上げて

追記:評価、感想などありがとうございます。あと、この話終わった後で、ヤンデレCDのこの子の話が読みたいなどあったらリクエストください。書けるなら書きます。
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