勇者につなぐ勇者でない者の伝説   作:ash.w

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前話を見ていただきありがとうございます
今話からスカイウォードの話となります。


その日何者かは空に

 目を開けばすでに自分が何者か理解していた。

 いやそこが問題ではなく、自分にとって致命的な何かを忘れたままいるやな感じがするのだ。

 夏休みの宿題の回答を全部一つずつずらしてしまったかのように、小さいが致命的なことをだ。

鳥乗りの儀、一番大事なことだ。行けば思い出すだろう。

途中ミーちゃんを捕まえて、校長先生にわたし、そこまで急ぐ。

聞こえてくる歌をゆっくりと聞きたいところだが、たぶん、いやすぐに気が付かれた。

空を見て、風を感じ、もう一度空を見る。

よく見ろ、なんだっけ、思い出せ、ああ少女に詰め寄られる。

 

 

 

 

 

 

 

 それを思い出したのは少女­(この時はまだ、とある王国の姫でもなくまた女神の転生体だという自覚もない)につき飛ばされ、空から堕ちている時だった。

 別に自分が指笛を吹けないとかそんなことではなく、自分の相棒はいかに呼ぼうとも来れない状況であるという案外簡単で致命的な、いうなればテストで名前を書き忘れていた事に気が付いたのが、回収の直前だった。みたいな感覚である。

 なので今必死に、指笛を吹き、目の前の死から遠ざかるために少女に死ぬ気でアピールしているのだ。

 相棒、全然来てくれません!!と。

 

 

 

 

 助かったと思ったのと同時に、記憶がなくても無茶ぶりは変わらんのだなと考えていた。

むろん彼女にその自覚はないのだろうが。

いやあっても困るのだが、この時点では、彼女はただのゼルダなのだから。

 いやだれがさらったか、なんていうのは、わかりきった話なので、割愛である。

だってねぇ、気になる女子に男子が近づいて、それもいい雰囲気になったら、面白いかって話だよな。

 

 

 

とりあえず、剣がないと魔物を倒せないので剣を取りに行こう。

なぜ魔物を倒すのに、何か獲物が必要になるのかといえば、女神の加護によるものだといえる。

身体には、守りの加護、武器には攻めの加護を、これによって徒手空拳では戦えない。殴る蹴るをすると当たる前に、守りの加護が消費されてしまうのだ。しかし加護があるから、勇者でもない自分たちが魔物に有効打を与えられるのだから一概に悪いものであるとも言えないが哀しいところだ。

攻めの加護を受け入れる道具または肉体さえあれば、格闘戦もいけるのだがそんなのはごく一部のひとだけである。勇者はもちろん、歴代のモブにはそんなもの与えられていない。

守りの加護は、命に直結している。しかもこれは直接肉体に与えられる加護であり、自動で発動してしまう。格闘家のまねごとをして、死にかけたのは、いい思い出であろう。そう思いたい。

あ、でもただ借りに行っただけでは、間違いなく怒られるだけなので、危険な場所に行かかなければならないのでということを証明しなければなるまい。

 幸いなことに話してくれた内容を紙に直筆で書いていただき、それを証明として剣をお借りしたのだ。

滝の近くの洞窟の蝙蝠たちを、よく観察しながら、一撃ですべて仕留める。

たかが蝙蝠と侮るなかれ、あれも魔物なのだ。

 たとえ、中身が違っても、体は勇者なのだ。その力の引き出し方を知っている。

何時までもこれに頼れるわけではないが、勇者に慣れるまで、せめてあの男に出会うまでには補助なしで戦えるようにならなければなるまい。

 剣をしまいながら、ため息一つ。

 とりあえず今は、相棒を探しに行こう。

 

 

 

 

 

 

 相棒を助け、儀式の始まりである。

一度めの妨害を、それこそわかりきったかのように、かるくいなし、少年は確かにその手に収めた。

 ってなんで飛び降りてくる、そしてさも当たり前のように受け止められる。

なかいいなお前ら、いやまた?

 今回は華麗とまではいかなくとも無事に降りられたわけだが。

そらをどぶ二人を、画面の向こうから眺めているようなそんな感覚になっていた。

 

 

 

 

 油断した、体も自分自身もだ。なぜ彼女が狙われるのか知っていたはずだ。にもかかわらず、その手をとれなかった。

 悔しさは、これからの力に変えよう。

 女神から受け取った剣を持って、大地へ。

 その先に待つ、自分のトラウマを超えるために。




そして大地へ
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