勇者につなぐ勇者でない者の伝説   作:ash.w

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何者かは大地に

 空から降り立った、自分を待っていたのは圧倒的な緑だ。

帰ってきたんだと一瞬だけ考えてしまった。

 そのときだけは勇者であることを忘れ、あの日を思い出す。

 

 

 

 ただ、女神の従者を支えるその願いをかなえるために、ほかの世界から呼ばれた勇者でもないだれか。

それがおれだった。

これからもよろしくお願いしますと言われたのが、従者が老人のようになり始めてきたころだ。

そのころにはすでに声でしか認識することはできなかったが。

おうと答えたのだ。

まさかそれが契約として扱われることにってしまうとは、あの頃の俺には思い至りもしなかったが。

何の気なし交わした、ガキの頃のルーズリーフの契約書が、いつの間にか正式な契約書になっていたそんな気分だったと思う。歴史を知っていても、少女が女神につながるとは、きにもしかったかからな。

 

 

 

 

 

 封印の地で、勇者が幻覚に襲われる。

何を見たのかは湧きりきっている。

急いで封印を強化しておく。

これが一時しのぎに過ぎないことはわかりきった話だ。

 

 

 

 時の神殿に入り老婆を見たとき何とも言えない郷愁にかられた。

関係のない話だ。今の自分は勇者であり、あの時のだれかではないのだから。

とにかく老婆からの話を聞くことにした。

長い昔話を聞いていた、たぶんそう思えるだろう。

何度も何度も、繰り返し聞かされた話だ。

 

 

 

 

 この予言を聞かされた何度目かとき俺は従者に言ったことがある、ほかのだれの頼みでもない、たった一人の少女が、たった一人過去で孤独に過ごす従者のことが哀しいのだと、話し相手になってもらえないかと。

それにああと答えた、そんな昔ばなしをだ。

 

 

 

 

 

 

 森を進んでゆくと、草を囲んでいる。モコブリンに出くわした。

草が何なのかわかっているが改めてみると、なかなか異様な光景だ。

そんなこと、お構いなしに勇者は、的確に剣を振るう。

隙を見せればその隙をつき、守りを見せれば、その守りを崩す一撃を放つ。

俺が初めて剣を持ったとき、こんな風にはなれなかった。

情けないほどビビッて、やっと一体倒した時には、何もかもが終わった後だった。

そんなことを繰り返せば、自分の実力なんて嫌というほどにわかる。

そして今の勇者に、最盛期の自分はとうに追い抜かれているということも。

心だけが悔しさでいっぱいになる。

そんな自分の心境とは裏腹に、すでに魔物は退治し終えていた。

草の下からひょっこりとなんか出た。

なんなのかわかっているが、それでもこれがあの少女ではないことは知っている。

このなんだかよくわからん生き物について行き、長老っぽいのからお使いクエストを受ける。

どこにいるのかわからんので、こういう時こそダウジングの出番である。

それでもわからなきゃ、いつの間にかあった攻略本の出番であろう。

画面の向こう側モードでなければ見れないが、それに見合うだけの価値はあるのだ。

BOWまである時点で、至れり尽くせりな感じはあるのだが。

いったいどうやって、手に入れたというのか。

疑問を残しながらも、お仲間探しは始まる。

 





会いたくなかったよあんたとは、


何者かは、その男と対峙する。
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