「……何これ、神……舌がとろけてどうにかなりそうだわ」
「普通の牛丼温玉乗せでそこまで喜んでくれんのか、こりゃ奢った甲斐があるな」
麗奈の提案通り社内食堂で昼食を取る恭二たち。麗奈は牛丼、光はオムライス、恭二はラーメンと三者三様だ。
まるでこんな美味しい物は初めて食べたと言わんばかりに、今日一番の笑顔を見せる麗奈。レッスンで疲れた体にはより一層染み渡るだろう。それは光も同様で華麗なスプーン捌きから見てとれる。
「麗奈って牛丼が好きなのか?」
「牛丼はコスパ最強なのよ! 何より肉よ肉! そこに日本の誇りである米、ピリッとアクセントを効かせる紅生姜、更には温玉まで乗ってるのよ! これが人の金で食べられるとか最高じゃない!」
「おい言い方」
「そう言うあんたはオムライス? お子ちゃまね。せっかく奢ってもらえるんだから、もっと良いもの頼みなさいよ」
「今日はオムライスの気分だったからいいんだよ。……値段は同じくらいだったような……」
牛丼について語る麗奈からは言葉は悪いながらも、ヒーローを語る光に勝るとも劣らない熱量を感じ取れる。しかし、そこからオムライスをディスりにいったのはよろしくない流れ。牛丼を食べている割りばしで差された光は少し不機嫌そうにオムライスを口に運ぶ。ちなみに大盛オムライス、温玉乗せ牛丼、共に380円(税込)である。
「飯ん時くらい喧嘩すんなよ。飯の時間は“旨いもん腹一杯食って幸せになる時間”なんだぞ」
「しょうがないわね、最高に美味しいこの温玉乗せ牛丼に免じて、今日……は……っ!」
恭二がラーメンをすすりながら古臭い台詞を吐き捨てると、麗奈は満足げに納得したかに思えた。だが何を思ったのか、両手をダンッとテーブルに叩き付け身を乗り出し恭二に詰め寄った。
「何、で、パパの口癖……いつ、どこで!」
「どうしたんだよ急に、まぁ落ち着けって。これは俺のじいちゃんが昔からよく言ってた台詞で、俺もたまに使うんだよ。所謂受け売りってやつ。古臭い大人ならだいたい似たような事言うだろ?」
「……まぁ、そうね……またアタシの勘違いみたい、悪かったわね……」
しおらしくどこか寂しげに身を引いた麗奈は再び牛丼に箸をつける。淡々と、そしていつも以上に冷静に説き伏せる恭二。思うところはあったのだろうが、自分が打ち出した矜持に則りこちらも再びラーメンに舌鼓を打つ。しかし2人のやり取りを見ていた光は少し気まずそうだった。
「なぁプロデューサー、大丈夫なのか?」
「何も心配しなくていい、台詞が被ったのはただの偶然だからな。それよりもほら、飯が冷める前に食べちまおうぜ」
うん と不安げに返事をする光。恭二はそんなうつむき加減な彼女の頭をそっと撫でてやり、食事を続けるよう促した。
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「いや~、カップ麺なんて久々の贅沢です~」
「恭二のナポリタンも美味しいけど、こっちも捨てがたいわねぇ」
「……簡単に済ませるなら大豆バーが至高です」
「あら、今日はまきのんが大人しいわね。いつもならちゃんとした食事をー、とか言ってきそうだけど」
「このルームで昼食を済ませなければいけない以上、インスタント食品には感謝せざるを得ませんから」
所変わって恭二たちのプロジェクトルーム。麗奈の所属手続きも終わってマキノも合流し、三葉・菜々の3人で昼食をとっていた。カップ麺をすする2人を尻目に大豆バーを頬張りながら、片手でノートPCをカタカタと操作するマキノ。昼休憩の時間でも彼女の手が止まる気配はない。
「それで、麗奈ちゃんのお母さんは?」
「お疲れのようでしたので、今は別室でお休みいただいています。所属手続きは完了しました」
「ありがとう。私と麗奈ちゃんの接点で何か分かった事は?」
「確定事項ではありませんが可能性として1つ……」
大豆バーを食べ終えたマキノは両手でノートPCを操作し、麗奈に関する情報をまとめたページを画面に映し出す。カップ麺をすすりながらマキノの左右に三葉と菜々が移動する。
「いつの間にマキノちゃんに麗奈ちゃんの事伝えてたんですか?」
「菜々ちゃんが事務仕事してる間にちゃちゃっとメールでね。まきのんなら所属手続きしながらの情報集めなんて造作もない事よ」
「ほぇ~、三葉さんもマキノちゃんもすごいですねぇ」
「2人とも食べるか話すかどちらかにしてください」
「すみません……」
「ごめんねまきのん」
2人の謝罪の言葉がマキノに向けられるが、しおらしく反省しているのは1人だけの様子。どちらが、とは言うまでもない。
ほぼほぼ食べ終わったカップ麺を机の端に揃えて置き、2人が改めてマキノのノートPCの画面を覗き込もうとした、その時だった。
-ヴィーン、ヴィーン、ヴィーン-
警報のようなはたまたサイレンのような、危機感のある音がプロジェクトルームに鳴り響いた。
「な、なんですか!? 火事ですか地震ですか不審者ですかぁ!?」
「菜々ちゃん落ち着いて。それでまきのん、この警報音は?」
「今朝届いた“博士”の新作、広域探知レーダーの音です。ここから出来るマギカへのサポートを手厚くする為にと頼んでおいたのですが……音とこの画面から察するに恐らく……」
慌てふためく菜々の両肩を掴んで宥めた後、三葉は事を知っていそうなマキノに問い掛けた。マキノはどこぞのなにえもんこと“博士”の新しい秘密道具を簡潔に説明した後、ノートPCにデカデカと赤く表示されたALERTの文字を見せ表情を引き締めた。
「ゴースト……!」
「まきのん、景一君たちの居場所わかる?」
「珠美、あやめの2人はロケの最中で景一さんも付き添う形で一緒にいます。しかし、ゴーストの出現位置からは少し遠いですね……後の2人はこの土日で地元に帰省中、東京に戻ってくるのは夕方頃の予定です」
「敵の数は?」
「推定40弱、強力な個体はいないようですが、これから数を増やす可能性があります」
「光ちゃん1人で40はさすがに不安ね、昨日の今日だし……景一君には隙を見て抜け出すように伝えて。あと念のため伏見さんとサイバーさんのところに応援要請お願い」
「了解です」
ゴーストの出現を確信した2人は、アイドル事務所の社長と経理から対ゴースト対策室の戦う女性へと雰囲気が変わった。三葉は必要な情報をマキノから聞き出すと的確に指示を出し、マキノはそれを迅速にこなしていく。2人の変貌っぷりとゴーストの出現にその数を聞いてアワアワと困惑している菜々。それでも自分はこの人たちと同じ土俵で活動するのだからと改めて気を引き締めると、スマホ片手にノートPCを操作するマキノを横目に菜々は三葉に尋ねた。
「あの三葉さん、伏見さんとサイバーさんっていうのは……」
「うち以外でマギカアイドルが所属してる事務所よ。
「なるほど……」
と、他事務所の説明をしつつポケットからスマホを取り出しタタタッと操作した三葉は、それを菜々に手渡すべく差し出した。
「菜々ちゃん、恭二とは連絡先交換してなかったわよね? 私のスマホ使っていいから、光ちゃんたちとここに来るよう伝えてくれる?」
「はい、わかりました!」
スマホを受け取った菜々はハキハキと芯のある意志が感じられる声で返事をし、そのまま通話アイコンをタップして恭二に電話をかけた。
━━━━━━━━━━
社内食堂で昼食を済ませた3人は、席に座ったまましばしの歓談タイムを楽しんでいた。
「午後からもやっぱりレッスンなのかな?」
「多分な。しばらくはレッスン漬けになるだろう。アイドルとしてデビューする訳だし、少なくとも人様に見せれるレベルまでは仕上げないとな」
「デビュー前でもちゃんとお給料出るわよね?」
「おう、ちゃんと出るぞ金の亡者よ」
先輩たちはロケに出て自分たちは午後からどうするのだろうと気になった光は、恭二になんとなくの予想も含めて尋ねてみた。だいたい予想通りの回答が返ってきたところに麗奈ががめつい質問を被せていく。ぶれない麗奈に恭二はフッと小さく笑みを溢すと、冗談交じりに正しい情報を伝えた。そんな折に恭二のスマホが鳴った。“姉”と表示された画面を見た恭二は通話アイコンをタップしフランクな態度で電話に出た。
「あ、姉さん? 次どうしたらいいか今から聞きに行こうかと思ってたんだけど──」
『あの、ナナです』
「菜々さん!? え、何で姉さんのスマホから!?」
『緊急招集です、プロデューサーさん。光ちゃんを連れて一度戻ってきてください』
姉が出てくるはずのスマホから菜々の声が聞こえ、恭二は驚いた勢いで思わず立ち上がってしまい、光と麗奈から怪奇の目で見られてしまう。しかし、スピーカーの向こうから聞こえてくる真剣で少し焦りも混じる菜々の言葉を聞き、恭二は凡その事態を察した。
「出たんですね」
『はい』
「わかりました、すぐ戻ります」
「プロデューサー、今の……」
「俺たちにしか出来ない仕事だ。行くぞ、ヒーロー」
「! おう!」
「ちょ、アタシも連れていきなさいよ!」
恭二が菜々との通話を終えると、光がゆっくりと席から立ち上がり恭二の方へ向き直る。答えを待つ光に、恭二は真剣な面持ちで求められている言葉を投げ掛けた。意気が合ったところで2人はプロジェクトルームへと走り出す。ここで置いてきぼりになるまいと、麗奈も勢いよく席を立ち後を追った。
そしてプロジェクトルーム。恭二と光がほぼ同時に、少し遅れて麗奈が入室した。麗奈はやや息切れしている様子。
「ゴーストの出現場所は!?」
入ってきた恭二の開口一番がこの台詞である。
「ここから北西約4㎞地点、決して人通りは少なくないビル街です」
「4㎞……走っていくにはさすがに遠いし、タクシー呼ぶってのも……」
「それなら大丈夫。みんな付いてきて」
マキノが冷静に受け答えすると、恭二は顎に手を添えて困ったように思考を巡らせる。そこに三葉が一声。何をすれば、どうしたらいいかと蚊帳の外気味だった他の面々にも目配せし、プロジェクトルームの奥、その片隅に用意されたパーティションで囲われている小さな会議スペースへと誘導した。
「ここなら入り口からは見えないし、絶好の隠し場所なのよ」
会議スペースに入ってすぐの壁に小さくて白黒のシンプルな壁掛け時計があった。その前に移動した三葉はそれを両手で掴むと、左に90°、右に30°、そして最後に左に180°回転させた。
マキノ以外の全員が驚いていた。会議スペースにあったテーブルと椅子は床ごと地下へ沈んでいき、更にそこへガコンッと地下に降りる階段が現れたのだ。そして地下からは電脳空間を彷彿とさせる青白い光が溢れ出ている。
「すごい、本物の秘密基地だ!」
「アンタたちが好きそうな仕掛けだけど、これは素直にすごいとしか言いようがないわね……」
「まだまだここからよ」
カンコンカンコンと足早に階段を降りていく三葉。マキノを先頭に他の皆も続いていく。
現れたのはまさにヒーローたちの秘密基地。全体的に青白い光に照らされているその場所には、街全体が映し出された巨大なディスプレイと何かしらの機能が入っていそうな長いカウンターテーブル、そして小型ディスプレイとヘッドセットにバーチャルキーボードまで完備したデスクが2台置かれていた。
三葉は全員が降りた事を確認すると、カウンターテーブルの側面に付いているタッチパネルに触れる。すると先程下ってきた階段の一部が沈んでいき、奥に収用されていたであろう会議スペースセットが入れ替わる形で現れ、元あった場所へと戻っていった。
「328プロゴースト対策室、ここがその地下本部よ。本当はアイドルのレッスンと並行して順々に説明していきたかったんだけど、今は急ぎよ。恭二、マギデバイスをマキノに渡して」
「お、おう、わかった」
いつにも増して真剣な態度を取る三葉に対し、やや押され気味になったのかしどろもどろな返答をしてしまう恭二。言われた通りマキノにマギデバイスを渡すと、マキノはデスクの1つに腰掛けバーチャルキーボードを起動。受け取ったマギデバイスをデスクに置き、テテテテと素早いタイピングで更に何らかのプログラムを起動すると、マギデバイスにレーザー照射が行われた。
『OPERATION-LINK.SET UP』
マギデバイスから流れた音声を確認したマキノは、デスクに座ったまま恭二の方へ向き直りそれを返却すべく差し出した。
「本部の通信システムとリンクさせました。これでここからのオペレートと相互通信が可能です」
「おぉ……! ありがとうマキノさん!」
「これが私の“仕事”ですから」
恭二は何だか少しバージョンアップしたように感じるマギデバイスを受け取った。オペレートやら相互通信やら、男子の好きそうな言葉が並び恭二もテンションが上がっている様子。お礼を言われたマキノはこれくらいさも当然と言わんばかりにクールに眼鏡を持ち上げたが、その表情はどこか誇らしげにも見えた。
「それで、ここからゴーストのところへはどうやって行くんだ?」
「恭二って中型バイクの免許持ってたわよね」
「え? ああ、うん。持ってるけど……乗り回してたの上京する前だし、麗奈も連れていくとなると定員オーバーだろ?」
「定員は大丈夫よ。ブランクは気合いで何とかしなさい」
「えぇ……」
恭二が改めて三葉に移動手段を尋ねるとバイクがどうのと言う話になり、乗らなくなって久しい恭二は三葉の無茶振りにも思える台詞に不安げな表情を浮かべた。
デスクに座ったまま話に耳を傾けていたマキノは、再びバーチャルキーボードを操作し始めた。
「ガレージB-2M、接続します」
「さすがまきのん、わかってるぅ♪」
三葉の指示を先読みし基地内のシステムを操作するマキノ。降りてきた階段とは反対側の壁が自動ドアのように左右にスライドして開き、機械的で物々しいシャッターが姿を現した。ガレージとやらが繋がったのかガコンッと音が鳴り、ゆっくりとシャッターが開いていく。
その先にあったのは黒基調に渋く輝くサイドカー付きの中型バイク。型は古そうに感じるが随所にチューンナップした形跡が見て取れる。
「おぉ! かっこいい! ここから出撃するんだな!」
「なかなか厳ついバイクじゃない。アタシはこっちのサイドカーに乗るわ」
「カワサキ 350SS マッハⅡ メタルブラックカラー サイドカー付きバージョン……!!」
「……アンタ、バイクも詳しいの?」
「いや、ちょっとかじった程度だぞ」
ヒーローと言えばお約束のバイク。今風ではないレトロな雰囲気を醸し出しているバイクだが、新旧全てのヒーローを愛する光にはそのレトロ感さえかっこいいと感じるようだ。いの一番に駆け出した光とサイドカーを指差しどこか満足げな麗奈。その後ろでやや説明口調気味にバイクの型番を口に出し、宝物を見つけた少年のような表情を見せる恭二。詳しくはないと答えた事から、この型番のバイクに特別な思い入れがある事は想像に容易い。
「3人共ヘルメットを着用しバイクに搭乗してください。準備が出来次第発車シークエンスを開始します」
「了解!」
「わかった!」
「わかったわ」
マキノが冷静に指示を飛ばすと3人共元気よく返事をした。
ガレージの壁には多種多様なヘルメットが掛けられており、恭二はバイクと同じ色のフルフェイス、光は銀色のシールド付きジェットヘルメットをそれぞれ被りバイクに跨がる。麗奈は白いオフロードヘルメットを一度被るが、余りの重さに体がふらつきバタンッと倒れてしまう。さすがに体に見合わないと自覚したようで、不機嫌そうにしながら被っていたヘルメットを元に戻し、グレーのスモールジェットヘルメットを被りサイドカーに乗り込んだ。
「菜々ちゃん、もうすぐ出番だからデスクに座ってシステム起動しておいて」
「あ、はい!」
地下に降りても手持ち無沙汰だった菜々がお茶でも淹れようかと考えていた時、三葉が菜々に準備するよう指示を出し菜々もそれに従い空いているデスクに腰掛ける。
「シャッター閉鎖確認。ガレージを発車レーンに移動、接続。正面ゲート開放。ガイドライト点灯。異常無し」
ヘッドセットを装着したマキノは今一度バーチャルキーボードでシステムを操作する。マキノの声はヘッドセットを通してガレージ内にも響いている。
シャッターが閉まりガレージと地下本部が隔たれたところで、恭二たちのいるガレージが動き出す。バイクの正面の壁がこれまたスライドして開き、その先にある発車レーンは薄暗いトンネルのようだった。しかしすぐにライトが点いた事で視界は良くなり、地上へ出る為に途中から登り坂になっているのも確認できる。光と麗奈は動くもの、光るもの全てに目を奪われていた。
『恭二さん、エンジンをかけた後ハンドル中央の端子にマギデバイスを填めてください』
「了解。ハンドル中央の端子……これか」
『NAVIGATION-MODE』
マキノの指示通りエンジン点火後にマギデバイスを接続、レーダーが起動され辺り一帯の地形が表示される。それと同時にヘルメットの中から声が聞こえてきた。
『これで本部からバイクの位置が確認できるようになり、ヘルメットに備え付けのマイクとスピーカーで通信も出来るようになりました。これなら運転の邪魔にはなりませんから』
「何から何までありがとうございますっと」
『発車シークエンスを再開します。ハッチ開放。追加スロープ展開、ロック確認。遮蔽物無し。進路クリア。システムオールグリーン。ホイールロック解除。発車どうぞ』
発車レーンの到達点と思われる場所の天井が開き、昼下がりの太陽の光が差し込んでくる。機械的な明るさと自然の明るさで、発車レーンはより一層はっきりと見える。足りない分の道が足され出口まで繋がると発車の許可が降りた。
「光、しっかり掴まってろよ」
「う、うん」
恭二の呼び掛けに答えるも光だって年頃の女子中学生。相手がプロデューサーと言えども男性の腰に手を回すとなるとやはり意識してしまう。少し遠慮がちだが光がちゃんと掴まった事を確認した恭二は、スロットルを握り締めた後これが言いたかったと分かるくらい高らかに宣言した。
「芦原 恭二、マッハⅡ、行きます!!」
どこかで聞いたことのあるような台詞を吐いた恭二はスロットルをゆっくり回していき、それに合わせてバイクも徐々に加速していく。スロープを登りきった頃には十分なスピードに達し、特撮ヒーロー顔負けの出撃シーンを演出して見せたのだった。
-カッチッカッチッカッチッカッチッ-
「あれだけ格好つけといて何公道出る前に一旦停止して指示器出してんのよ!」
「交通ルールは守んなきゃダメだろ! それに急いで事故ったらどうすんだよ!? ブランクあんだよこっちはぁ!」
「あはは……締まらないなぁ………」
更新に約2年もかかってしまい、もはや謝罪の言葉も見付かりません。
持病、身内の不幸、介護生活など、心も身体も時間さえも余裕がありませんでした。正直今もそうです。
書き始めた当初から完結までいかなくともキリの良いところまで進めるまでは失踪しない事を目標にしていたので、更新出来た事自体は嬉しく思っています。
また数ヶ月もしくは年単位でお待たせする可能性が高いですが、ここまで読んで下さった方々には以降も気長にお待ち頂けると幸いです。