ドS(親切)とオーバーロード   作:低価格ハムスター

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ユグドラシルの終わりと転移

 ユグドラシルがサービス開始してからおよそ12年、俺は異業種を選択し、かなりの課金をして作った幽香のアバターでプレイしている。そして長い間続いたがついに明日でユグドラシルも終わりだ。俺は明日以降に向けて行動を開始する。

 

 ユグドラシルは明日でサービスを終了する。なので結構なアイテムが売られていて、ゴッズなどの強力な装備や果てはワールドアイテムまで売っている場合もある。ワールドアイテムとはユグドラシルの中のアイテムでも頂点に位置するアイテムであり、総数200以上あるらしいが全ては見つかっていない。それらが売り出されていて、その中で欲しかったアイテムや装備を入手することができた。

 

 

 1つはワールドアイテムのウロボロスだ。これは運営にお願いしてシステムを変更できるアイテムである。次に五行相克、これも運営にお願いするアイテムだが、変更できるのは魔法のみである。

 

 

 俺は多少の魔法は使えるが基本的に戦士系の職業なので、牽制やチマチマ削るくらいにしか使えない。そこでこのウロボロスを使って魔法系の職業と、いくつかの戦闘系以外の職業を貰おうというわけだ。通常ならこんな要求は通らないだろうが、ユグドラシルは明日でサービス終了する。強力な魔法を使ってみたいとか、戦闘以外の事もやったみたいという要望くらい通ると思っている。どうせ明日で終わるのだから。

 

 

「まあ、試してみないとわからないけど」

 

 

 ちなみに五行相克はこのウロボロスでのお願いが成功しないと意味がない。その場合は転移した後にモモンガさんにあげるのも良いだろう。

 

 

「よし、準備は整った」

 

 

 ウロボロスをつかってみますか!

 

 

 

 ◆

 

 

 

 結果から言うとウロボロスと五行相克両方とも上手くいった。五行相克ではオリジナルの魔法を貰った第10階位魔法で、効果は元祖マスタースパークだ。これでまた一歩幽香に近づいたぞ!

 

 

 魔法の取得や試し撃ちなんかもだいたい終わったし、後は向こうに行ってからでもいいか。そろそろヘロヘロさんが来ているころだろうし、ナザリックに帰りますか。

 

 

 

 ◆

 

 

 〜モモンガ視点〜

 

 ヘロヘロさんがログアウトした後、俺はスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを持ちNPC達を付き従わせ王座の間へ向かっている。

 

 

「あら、モモンガ」

 

 

「あぁ、幽香さん」

 

 

 彼女はアインズ・ウール・ゴウン至高の42人のうちの1人であり、植物系の異業種で課金によりそのアバターを変えている。幽香さんは、100年前に流行っていたシューティングゲームのキャラクターが大好きらしく、そのキャラクターを作りロールプレイしているらしい。少女と女性の間くらいの見た目でかなりの美少女であり。癖のある緑の髪に少しキツめの印象を受ける真紅の瞳。白のカッターシャツにチェックの入った赤のロングスカートとベストを着ている。首には黄色のリボンをしていて手には今はたたまれた日傘を持っている。

 

 

 ちなみに中身は男性らしい。

 

 

 

「もうすこし早く来ていればヘロヘロさんがいらしていたんですが」

 

 

「そう、それは残念だわ…」

 

 

 

 そういうと幽香さんはすこし残念そうな顔をした。

 

 

 

「それはそうと幽香さん、やりたかったことは終わったんですか?」

 

 

「ええ、上手くいったわ」

 

 

「何をしてたんですか?」

 

 

「最後だし、より幽香に近づくためにウロボロスと五行相克を使ってたのよ」

 

 

「ウロボロスに五行相克!?…たしかあれはシステムを変更するワールドアイテムでしたよね?…間に合ったんですか?」

 

 

 ウロボロスと五行相克か…幽香さんは持ってなかったはず、サービス終了だから誰かが売りに出してたのか?

 

 

「まあウロボロスではそんなに難しいことは頼んでいないし、五行相克の方はギリギリだったけど間に合ったわ」

 

 

「それは良かったですね…っと、着きましたね」

 

 

 重厚な扉に手を掛けると、その見た目に相応しいゆっくりとした動きで扉が開いていく。

 

 

「おぉ…」

 

 

「あまり来たことは無かったけど、凄いわね…」

 

 

「えぇ…皆で作り上げたナザリック地下大墳墓ですからね…」

 

 

 俺はそのまま部屋の中へと進み、長い黒髪に黄金の瞳、そして純白のドレスをまとい蜘蛛の巣の様な黄金のネックレスをしているNPC…アルベドの元へ向かう。

 

 

「あら、ワールドアイテムを装備しているのね」

 

 

「えぇ…おそらく、メンバーの誰かが装備させたんでしょう。…こういうのは多数決で決めるものなんですが…」

 

 

「最終日なんだから、少しくらいいいじゃない」

 

 

 それもそうか

 

 

「そうですね」

 

 

 そのまま階段の手前まで行きNPCに命令を出す

 

 

「そこまでで良い……待機」

 

 

 階段を登り王座の前まで移動する。幽香さんも後をついて来て俺の隣まで来た。そして俺はアルベドを見つめる。

 

 

「どんな設定をしていたかな?」

 

 

 アルベドの設定を開くと膨大な量の文字で埋め尽くされていた。その文章を飛ばして、最後に書かれた文字を読む

 

【ちなみにビッチである。】

 

 

「……え?何これ?」

 

「これは…酷いわね」

 

 

 若干、幽香さんの顔が引きつっている。タブラさん…これは無いでしょう…。

 

 

「そこだけ書き直しましょう」

 

 

「ええ、そうしましょう」

 

 

 コンソールを操作して文章を変更する。

 

 

【モモンガを愛している。】

 

 

「うわ、恥ずかしい」

 

 

「へぇ、こういうのが好みなのかしら?」

 

 

 幽香さんがニヤニヤして俺の事を見てくる…何か弁解しなければ…!

 

 

「い、いえ…こういうのは男の浪漫といいますか…ほら…」

 

 

 何を言ってるんだ俺は!!

 

 

「まあ、大きいものねぇ…」

 

 

 俺はわざと咳をして誤魔化す。

 

 

「そ、そろそろ時間です幽香さん」

 

 

「あら?もうそんな時間?」

 

 

「えぇ、名残惜しいですが…」

 

 

「そうね、もうすこしいじめたかったわ」

 

 

「やめてくださいよ、幽香さんアバターが女性なのでいろいろくるものがあるんですよ?」

 

 

 そんな雑談をして…そしてついに終わりがやってくる。

 

 

「幽香さん、今までお疲れ様でした」

 

 

「えぇ、モモンガもお疲れ様」

 

 

 -----0:00:00-----

 

 

 

 1…2…3…

 

 

「ん…どういうことだ?」

 

 

 この時計は正確だ、表示させている時間が狂っていることは考えられない

 

「…サーバーが延期になったのかしら…?」

 

 

 コンソールを出そうするがコンソールがでない。他の機能やGMコールを試してみるが全て反応しない。

 

「どういうことだ!!」

 

 

「どうかなさいましたか?モモンガ様?」

 

 

 

 




幽香は転移について知らないふりをしています。

幽香の容姿ですが、大体原作の幽香で目つきを若干キツくした感じだと思ってください。そして絵柄をオーバーロードにして下さい。

幽香の喋り方などは一応原作ぽくしたいです。でも二次創作の幽香も好きなので、個人的にこんな感じがいいな…という幽香さんになると思います。


ワールドアイテムについて、そんなにすぐシステム変更出来るわけないだろ!と思われるかもしれませんが、運営が変態だったと考えてください。
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