無事に俺も転移することができた。
「ふふ…」
おっと、いけないいけない…これで俺自身が幽香になれたと思うとつい笑ってしまった。モモンガさんにあやしまれてはいけない。だ…駄目だ、まだ笑うな…こらえるんだ…し…しかし…。
「失礼いたします」
俺がそんな事を考えていると、アルベドがモモンガさんの側まで移動する。
「何かございましたか?」
「いや……なんでもない…」
これは…あのシーンが見られるのだろうか?だとしたら是非見たい。そして揶揄いたい。衝撃的過ぎて俺の事を忘れているみたいだし完全不可視化を使って眺めておくとしよう。
◆
その後、GMコールなどのくだりが終わりセバス達に指示を出し、行動を開始させた後…俺の目の前でついにあのシーンが来た。
-----もにゅ-----
もみもみもみ…もし音にするとしたらそんな感じだろうか。恐らくアニメであったように必死に色々と考えているのだろう。が、揉み過ぎだろうエロモモンガ…よし、揶揄うならここだ。俺は完全不可視化を解除する。
「あら…やっぱりアルベドみたいな女性が好みなのかしら?…それにしてもモモンガ…私の存在を忘れるなんてひどいわ」
モモンガさんは時が止まったかのように固まり、エフェクトが発生する…あれが感情抑制のエフェクトか。そしてアルベドの胸から手を離すとこちらに振り向いて言い訳をする。
「いえ…これは…その………確認、確認してただけです!けしてやましい気持ちがあったわけでh「風見幽香様!」うぉっ!?」
俺はモモンガさんを意図的に無視してアルベドに意識を向ける。
「なにかしらアルベド?」
「モモンガ様の好みが私というのは本当のことなのでしょうか!?」
「えぇ、本当のことよ?」
そう答えるとアルベドは自分の世界に入っていった。
「モモンガ様が私の事を………くふーー!!」
「それにモモンガは貴方に愛して欲しいそうよ?」
「なっ…幽香さん!何を…」
「あら?欲望のままに設定を変えたのは貴方だと思ったのだけれど?」
「それは…」
ふふふ、モモンガさんが焦っている。原作ではここまで態度に出して狼狽える事はあまり無かった。…いや…アルベド関連は結構あったか?他にも守護者達が気づいていないだけで結構あったような…。
「愛して欲しい…モモンガ様が……私に……」
「まて、アルb「女性の胸を何の遠慮もなく触っていたのよ?当然モモンガは責任を取るわよね?」
俺は満面の笑みでモモンガさんを見つめる。モモンガさんもやってしまった事が事なため言葉に詰まっている。そんな感じでモモンガさんを揶揄って遊んでいるとアルベドが震えだす。
「くふーー!という事はモモンガ様と私は相思相愛ということ。つまりここで私はモモンガ様に捧げるのね……モモンガ様ぁ!!「うぉっ!?」あぁ…服は脱いだ方ががよろしいでしょうか?それとも着たままがよろしいですか?子供は何人欲しいですか?やはり私は男の子と女の子が2人ずつ…」
アルベドがモモンガさんに飛びかかり床に押し倒す。そして妄想を垂れ流している…実際に見ると迫力がすごい。目の前まで迫られてるモモンガさんはもっとすごいだろう。さて、見たいもの見れたし揶揄うのもこのくらいにしておこう。このままアルベドを放置しておくと話が進みそうにないし…止めるか。
「アルベド、そういうのはもっと雰囲気を大切にするものよ?…特に初めての時はね…それに今はあまり時間がないわ、そういう事はまた今度ゆっくりモモンガの部屋でやりなさい」
「雰囲気…そうですね、申し訳ありません…緊急事態だというのに私は自分の欲望を…!」
「気にしないでいいわ、元凶はモモンガですもの…ほらモモンガ、早く指示を出しなさい」
するとモモンガは咳払いをし話しだす。さっきの事は忘れようとしているようだ。
「…ゴホン……アルベド、各階層の守護者達と連絡を取り六階層のアンフィテアトルムまで来るように伝えよ。時間は今から1時間だ…それと、アウラとマーレには私から伝えるので必要はない」
その後アルベドが復唱して確認を取った後退出していった。
「…クソ…俺はタブラさんの作ったNPCを汚してしまった…」
原作でもずっと罪悪感を感じていたみたいだからな…どうしたものかな…放っておいてもそのうち立ち直るんだろうが…よし。
「モモンガ……あの設定は酷かったし…あのままだとアルベドが可愛そうだったわ、それに…タブラは確か寝取りも好きだった筈だから大丈夫でしょう」
まぁ、俺が知ってるアルベドはモモンガを愛しているし、ここで原作との変化が起きても俺が困惑するだけだしな…。
「そう言われれば………そうですね…今気にするほどの事ではないかもしれません」
俺の言葉を聞いて、モモンガさんは少し思い出すような仕草をしたあとそう言った。モモンガさんは落ち着きを取り戻したようで、ふと何かに気付いたように俺に質問をしてくる。
「そういえば、幽香さんはこんな状況なのに凄く落ち着いていますね」
「あら、そうでもないわよ?」
俺が落ち着いている?そんなわけはない。何故なら…
「好きで好きで堪らなくて、ロールプレイまでしてたキャラクターになれたのよ?落ち着いていられるわけないじゃない」
(あぁ、そういえばこの人こういう人だったな…ここまでとは思わなかったが)
む…その残念なものを見る目は許せんな。
「なにかしら?」
「いえ、それよりも私たちも移動しましょう」
「そうね、行きましょうか」
そんな事では誤魔化されないぞ、後でしっかりと幽香の魅力について語ってあげようではないか。
個人的にですが、モモンガさんはアウラやシャルティアをそう言う対象に見てなかったので、巨乳でかつ大人の女の人がタイプなのではないかと思ってます。
そして風見幽香(キャラクター)の魅力についてモモンガさんに語る風見幽香(主人公)…NPC達から見たらナルシストなんてレベルではないですね。