料理人と冒険者の二足鞋で征くワーカーホリックの天然ジゴロがオラリオに居るのは間違っているだろうか 「俺一応、鍛冶師なんだけど・・・・・・」   作:昼猫

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 久々に投稿します
 Fgoに千子村正が実装されてFgoに対するモチベも戻ってきたと言う現金さが理由ですかね
 あとは地獄曼陀羅 轟雷一閃のゴールデンがかっこよかったですから←単純ww


第18話 駆け抜ける

「あ゛~、疲れた疲れた」

 

 アストレア・ファミリア+士郎(α)の捜査は、最初に決めたルールの元に行われていた。今はオラリオの暗黒期と言われているために闇派閥(イヴィルス)以外のファミリア同士の抗争は基本的には自粛するようにと暗黙の了解があった。だが、もしかしたら例外が起きるかもしれない。その時には自分達のファミリアは自分達が当然のように守らなければならない。いざという時に疲弊しきらないためにも一定時間以上の捜査はしないと厳しく決められていた。

 

「はしたないですよライラ。それに今日はそこまで大して動いていないでしょう?」

「捜査開始してから一番収穫なかったからね!」

小人(パルゥム)のアタシの体力とお前らを一緒にするんじゃねぇよ」

「…………いや」

 

 捜査から帰還したアストレア・ファミリアの少女達は各自室に戻らずにリビングで反省や愚痴、雑談などで気分を入れ換え始めた。休むのも仕事の内。

 

「ほぉ?まるでアタシ等が体力馬鹿と言うことか?」

「言った覚えは無いが、その確認は自覚ありってことじゃないのか?アスタ」

「なんだと!器用貧乏だけが取り柄の生意気な小人(パルゥム)めっ!」

「落ち着いてアスタ…!」

「これが落ち着いていられるか!それにあんなこと言われて悔しくないのか、ノイン!」

「えっ、だって私はアスタ達と違って体力馬鹿じゃないし…」

「なん…だ、と…!?」

「……おい」

 

 まさかの裏切りに愕然とするアスタ。

 

「貴方達、休むなら各自の部屋に行きなさい」

「いや、だから…」

 

 帰ってきてそうそうに言い争いする子供達含めた全員に優しく諭すように注意する女神アストレア。

 しかしその前に。

 

「誰か俺の話聞けよ!」

 

 この空間にただ一人の男の士郎がついに叫んだ。

 これに全員が振り向く。

 

「いや、寧ろなんだまだ居るんだ?」

「これ見てくれ。アリーゼが肩を離してくれないんだよ」

「ふっふっふっ~♪」

 

 逃がさないと言わんばかりにアリーゼがご機嫌に笑う。

 

「駄目よ。士郎はこれから私の自室で二人きりのこれからの会議兼室内デートするんですもの♪」

「「「「「はっ!!?」」」」」

 

 ほぼ全員がアリーゼの後半の言葉に話が耳を疑った。ただ一人―――と言うか、ただ一柱だけが呆れる様に言う。

 

「アリーゼ、彼をからかうのもいいですが、せめて何処かの喫茶店などにしてあげなさい。士郎が困り果てるでしょう?」

「うぅ…」

 

 アリーゼは別に士郎と本当にデートがしたかったわけではない。……多分。そもそもこんな時に不謹慎なのはアリーゼも理解していた。それでも敢えて言ったのは拗ねているのである。今日の捜査上の動きの位置でアリーゼと士郎は一度たりとも隣り合わなかった。それが自分の届きそうで届かなそうな位置で仲間達とだけ仲良くしていることにズルいと感じたようだ。……もしかしたら焼きもちかもしれない。

 

「じゃあアリーゼ。俺と出掛けるのか?」

「えっと、それは…」

 

 恐らくは嫉妬心と勢いで口にしたことなのと、アストレアからの諫言で返答に言い淀む。しかしその瞬間。

 

「っ!?」

 

 ズゥンッ。

 

「えっ?」「何今の?」「地震?」

 

 大地が、オラリオ周辺全てが揺れた。

 

「アストレア様!今のは!?」

 

 僅かな揺れにせいぜい軽く訝しむ程度の少女達とは違い、士郎は勢い激しくアストレアに迫り寄った。

 士郎のその焦りは揺れだけではない。揺れるほぼ直前に地下から感じ取った神威。

 話は少し変わるが士郎はソロでダンジョンに行くたびに主神ヘファイストスによく怒られてきた過去がある。そのうち何回かは僅かながら神威が込められた上での説教を食らった経験がある。その経緯から今の揺れがほぼ直前に発生した神威に関係するのでは?と考えた上でのアストレアへ迫ったのだ。

 当のアストレアはいつもの穏和な表情ではなく、緊張――――と言うよりは苦虫を噛んだ顔をしている。

 

「……アストレア様?」

 

 士郎とアストレアの様子に只事ではないと感じるアリーゼ。彼女に続いて他の少女達も続く。

 

「……ダンジョンで何かが起こっています」

「まさか、また邪神トライヘキサか!」

 

 士郎が予感を口にした直後、外が騒がしくなり始めた。急いでホームから出ると悲鳴や怒号が鳴り響いていた。この反応はテロ。つまり。

 

闇派閥(イヴィルス)か!」

 

 正義感を持つ者で多く構成されているアストレア・ファミリアの少女達がテロを起こしているであろう闇派閥(イヴィルス)に憤慨している時に、士郎は怪訝に思う。

 

 このタイミングで(・・・・・・・・)

 

 身勝手に暴れたい有象無象も多いのが闇派閥(イヴィルス)だが、最近では暴れるにも時を見計らったりしている事を士郎は分析していた。主に夜中や戦略的に動いている他の闇派閥(イヴィルス)との戦闘終了後にギルド所属のファミリア等が疲弊している時等である。

 しかし今日はどのファミリアとの衝突も聞いていない。そして示し合わせたかのようにダンジョン(地下)からの震動直後かほぼ同時に騒ぎを起こす。これは最早意図したタイミングとしか感じられない。

 

「アリーゼ!」

「ん?」

「俺はダンジョンに行くから騒ぎの方を任せた!」

「待ちなさい」

 

 しかしそこで待ったをかけたのはどの少女達ではなく、女神アストレア。

 

「先程の揺れの元に行くのであれば止めておいた方が良いでしょう。恐らくは死地に赴きに行くようなものです」

 

 それは女神としての慈愛。慈悲深く公平な正義の女神の施しだ。だが、賜るか否かは人による。

 

「ありがとうございます、アストレア様。ですが、このタイミングでの町中での闇派閥(イヴィルス)の騒乱。俺には陽動にしか思えません。これに邪神トライヘキサが関わっているかは断定出来ませんが、常識的に考えてギルド所属のファミリアの主神の方々がダンジョン内に赴くなんて有り得ませんよね?」

「…………」

「士郎、私たちにも分かるように説明して?」

 

 士郎と自分達の主神との会話の内容についていけていない少女達を代表して、アリーゼが聞いてきた。士郎としては隠す理由もないので話す。地震の直前に神威を地下から感じたこと。そして示し合わせたかのように闇派閥(イヴィルス)の騒動に発生。これに自分はダンジョンからギルド所属の冒険者を引き離す陽動だと感じたこと全てを話した。

 

「――――と言うわけだから後を頼む。俺はこれから」

「一人でダンジョンなんて行かせないわよ!」

「……何?」

「私達も共に行くと言う事です」

「いや、だが、今アストレア様が危険だと。それに街で暴れている闇派閥(イヴィルス)はどうする?」

「何時もは私達の誰よりも冷静沈着なお前らしくもなく焦っているのか?今頃ギルド所属の二大ファミリアとしての務めを果たすため、ロキ・ファミリアとフレイヤ・ファミリアが鎮圧に向かっている頃だろう」

 

 そこに加えてオラリオの憲兵とまで言われているガネーシャ・ファミリアが住民を守るために動いているであろう事は言うまでもないだろう。

 

「でも、どうしてもって言うなら拒んでくれて良いわよ?」

「えっ…?」

「そうしたら私は勝手に士郎と同じ方向に急行して、勝手に同じ場所を目指すだけだもの」

「………」

 

 士郎としては正直来ないでほしいが、どこまで言っても違うファミリアであり部下でもないので強制的に止めることもできない。

 

「勿論私も勝手についていくぞ?」

 

 輝夜を始め、次々に少女達が続いていく中でライラのみが危険だと感じていた。

 

 ――――アタシは足引っ張りかねないから待機してるって発言しようとしたのに、ヤベェ…。タイミング逃した。

 

 ライラはタイミングを逸して不安に感じている内に、結局彼女以外の少女全員が賛同しきってしまった。

 

「よし!覚悟は決まったわ。と言うことでライラ、留守番お願いね」

「……えっ?」

 

 アリーゼからまさかの助け船にライラは喜ぶ――――ではなく、寧ろ困惑している。

 

 この流れで文句なく全員で行かされるんじゃないかと思ってた。けど違った。アタシは嬉しい!筈なのに、このモヤモヤ感は一体何なんだ!?

 

 アストレア・ファミリアは正義の女神を主神とした、正しく正義の派閥だ。だが、別に全員が全員揺るぎない正義を求めて入団したわけではない。実際の話、中には馬が合わずに去って行った者達もいる。残っている少女達の中には前のファミリアから追い出されたり、出ていった末に此処に辿り着いたり、輝夜の様に拾われたり、リューの様に半ば強引に誘われたりと様々だ。そしてライラの入団理由は打算である。

 

 話が少しそれるが神々の多くは碌でなしで神用(しんよう)出来ない。少なく見積もっても八割九部は例に漏れずに碌でなしだ。厳正すればもっと多いかもしれない。そんな神々(碌でなし共)が主神だと少なからず眷属に影響――――汚染されて、ファミリア全体も悲惨のことになる。ハッキリ言ってブラックファミリアである。

 

 此処で話を戻すが、小人族(パルゥム)であるライラがブラックファミリアに入団すれば悲惨な末路を辿ることはめに見えている。サポーターとしてボロ雑巾になるまで扱き使われた挙げ句にいざという時の囮で使い捨てにされる。或いは奴隷としてオラリオ外に売られるか娼婦生活を強いられるかだ。どれもゴメンのライラはオラリオにて神々の神格を厳選するところから始めた。まず二大ファミリアは除外。フレイヤ・ファミリアは内部でほぼ毎日の様に殺しあいをしてるらしいので却下。もう片方のロキ・ファミリアもとある事情で却下。一切妥協しないで見つけたのが女神アストレアとそのファミリアだった。

 

 勿論アストレアはライラの打算を見抜いていた。だが、この迷宮都市で”生きる“と言う事がどれだけ難しいかを正しく理解しているので見守ることにしているのだ。

 だからこそ今目の前でのライラの背中を――――敢えて押さない。死地だと思えて喜んで送り出せる訳がない。

 

 アストレアの心配をよそにいざ出発と、ほぼ全員が決意を固めたところで、

 

「――――アタシも行くっ」

「え?」

 

 意外なことにライラの同行発言に意外感を示す声が誰かの口から漏れた。そして何よりも誰よりも驚いているのはライラ自身だ。だが今のが少くとも現在の自分の本心であると思いしった彼女は、鼓舞する様に言葉を続ける。

 

「アタシだってアストレア・ファミリアの端くれだ!当然行くに決まってんだろっ」

 

 正直、あまりにも意外過ぎる発言だった。だがこれから向かうのは死地――――らしい。安全マージンも当てになるかも分からないと生存率もグッと落ちる。此処はその意気込みだけを受け取って今回はライラを外そうとアリーゼが考えた所で、

 

「これは強制ではありません。無理することは無いのですよライラ」

「ああん゛!?アタシの勢い削ぐ事言ってんじゃねぇぞっ、KYエルフがっっ!!」

「………一応訪ねておきましょう。何ですか?そのKYとは…?」

K(空気)Y(読めない)に決まってんだろっ、このポンコツジェノサイダーがっ!!」

「なっ!?て、撤回しなさい!私はポンコツでもジェノサイダーでもっ、ましてやKYエルフなどではないっ!!」

「……………」

 

 ぎゃあぎゃあと口論するリューとライラに完全に出鼻をくじかれるアリーゼ。もうこんな空気では先の考えも実行出来ない。だが確認は取っておかなければ。

 

「ライラ、リューも落ち着きなさい」

「むぅ」

「チッ」

「団長として聞くけれど、本当にいいの?」

「当たり前だ。アタシに二言は無ぇえ」

 

 と言いながら体の部分部分が僅かに震えている事が分かる。だがライラの瞳には腹をくくった覚悟のようなモノが感じ取れる。

 

「分かったわ。もう聞かない。けど団長としての私の命令には絶対服従よ?それは皆も同じ。いいわね?」

「「「「「了解!」」」」」

「と言うことで私達全員勝手に付いて行くからねし…ろ…」

 

 振り返った先に士郎の姿はなかった。

 

「士郎ならば輝夜と共に先行しましたよ」

 

 全てを見ていたアストレアが言う。

 

「し~っろ~っうぉ~っっ!!」

 

 此処には既にいない士郎に向けて怒るアリーゼ。怒る姿は獅子の如し。覚悟を決めたアストレア・ファミリアは彼女の号令の元、ダンジョンへ向かった。

 

 

 *****

 

 

「o■■ルぅ……■■tal■■…!」

 

 最早人間の面影など感じさせない醜悪なモンスターと化したグラビムは現在37階層まで進んでいた。感情の思うままに。

 その感情が、目的の誰かへの明確さを覚えていないにもかかわらず、数多のモンスターに襲われようと我が道を征くが如く気にも止めずに蹴散らすのみであった。

 この深層においても変わらず醜悪な体を進めるのみ。まるで敵無しの如し。

 だが………。

 

「■■っウウ゛ウ゛……?」

 

 そこで、此処まで辿り着くまでにもあった広い空間に出た。だがそんなことでは半ばモンスターと化したグラビムが歩みを止める筈がない。それこそ警戒に値する“何か”が現れない限りは。

 突如として少しずつ、だが確かに大きくなっていく地面の震動。

 

 ピシ、ピシピシピシ。

 

 空間の中央が少しずつ隆起して地面下から何かが出現しようとしている。

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ――――ゴッ!!

 

『ウォオオオオオオオオオオッッ!!』

 

 雄叫びと共に現れたのは巨大な漆黒。下半身を地面に埋もれさせたまま聳える強大な骸骨。二本の角を持ち、見るもの全てを震え上がらせる紅き眼。胴体の中心にはダンジョンに出没するモンスター達共通の心臓とも言える魔石たる核。それも一際大きな魔石が浮かんでいる。

 37階層にて侵入者を拒み遮る強大なダンジョンの守護者の一体。

 孤高の階層主――――ウダイオスである。

 

『……………』

 

 ウダイオスは階層主の権利であり義務として階層の異分子たるグラビムを見下している。

 対峙するグラビムは怒り狂っている。邪魔をするなと。貴様などお呼びではないと。

 

『ヴォア゛■■■■■■■■!!!』

 

 最早強力なモンスターのみに許された恐嚇じみた咆哮をしながら口を目一杯に明けたままウダイオスに向けて跳躍する。

 何であれ邪魔するものは全て補食して糧にすると言う意思表示か、はたまた完全に人を止めたが故の化け物としての本能的な判断か。

 だが……そして。

 

「結果的に想定どおりとは言え、伸るか反るかのギャンブル過ぎるわね」

 

 ウダイオスとグラビムの決着を映像越しで見ていた女性パルゥムは呆れていた。

 勝者はウダイオス。グラビムは圧倒的攻撃の前に四散どころか空間内でバラバラにされた。

 

「いくら私の作成した試薬が以前のよりも向上しているって言っても、グラビム()が低すぎては結果は見えていた。ただこの結果は邪神の想定通りね」

 

 突如としてバラバラとなったグラビムの肉片が輝きだしウダイオスを包む様に魔方陣が浮かび上がっていく。

 グラビムは知らなかったようだが体の中にこの術式を仕込まれていたようだった。

 より輝きだした魔方陣が空間内全てを光で満たした後ウダイオスが消えていた。残るはバラバラとなった肉片だけだった。

 

 

 *****

 

 

 少し前の事、アリーゼ達はダンジョン内にて士郎と輝夜とひと悶着合ったが無事に合流した。

 そこから先は素早くモンスター達を蹴散らして下へ下へと降りていく。

 

『………!………!?』

 

 次の階層へと降りるために進んでいると同じ階層の進む先から誰かの声が聞こえる。

 

「アレは………リヴェリアさん!それに……!?」

 

 ライラ以上に視力の良い士郎はリヴェリアを捉えた。だが周囲はモンスターだらけで先に進むのを遮られている様だ。いや、明らかに苦戦していた。

 だがそれはおかしい。此処は未だ上層。高レベルの冒険者が苦戦する筈がないモンスターばかりである。魔導師とは言えこの階層程度のモンスターらに遅れをとる程ではない。

 だが現実には苦戦している。士郎だけではなく、徐々に近づいていったアストレア・ファミリアの面々にも視界に捉えて認識できる距離にまで近づけたことで彼女達も困惑、または怪訝な顔を浮かべる。

 そのタイミングで士郎だけが気づく。

 

「アレは…アリーゼ達会った時に倒した強化種の群れ!」

 

 士郎の言葉にアストレア・ファミリアである彼女達は驚きと動揺に包まれる。

 

「この状況であんな偶然ある筈がないわ。やっぱりダンジョンの強化種の異常増加の件も今回も邪神が関わってるのね」

「だろう――――なっっ!」

「なっ!?」

 

 距離も詰まってきていたので、士郎は一気に戦いの場まで跳躍し、着地と同時に強化種の一体を仕留めた。

 これに、いきなりの士郎の登場に驚くリヴェリア。

 

「助太刀させて頂きます」

「エミヤ・士郎!?いや、助かる」

 

 さらにアストレア・ファミリアの少女達も駆けつけてくる。これで状況は優勢に傾く――――が、リヴェリアの顔は未だ焦燥が滲み出ている。

 

「所で何故ダンジョンにお一人で?焦っているようにも見えますが……」

「それは……この先にアイズが」

 

 瞬間士郎達は悟った。リヴェリアの焦燥の理由を。

 

「リヴェリアさん、此処は俺達――――いや、俺に任せて行ってください」

「なっ!?」

「アリーゼ達もリヴェリアさんに同行してくれないか。なに直ぐに此処を片付けて追い付く」

「いや、待て!」

「勝手に決めないで頂戴!アストレア・ファミリアの団長はこの私よ?でもそうね、此処は士郎と輝夜(・・)に任せて先を急ぐわよ」

「いや、だから!」

「待てアリーゼ!此処は俺一人で…!」

「また一人でイキッて危険な独断専行するならヘファイストス様に言いつけるわよ!」

「私の話を聞k」

「うぐっ!?………わかった」

「そう言うことだから輝夜、士郎の首根っこをしっかり押さえといてもらえる?」

「了解した、任せてくれ」

「お前達…!」

「さあ、行きましょう!ロキ・ファミリアの服団長様。探している娘を迎えに行きましょう。焦るぐらいにはお急ぎなのでしょう?」

「……………………頼む」

 

 リヴェリアとしては自分の意見も聞かずに決まったこの状況に言いたいことは積もる程あったが、助力をしてくれると言うのだし、この腹立たしさを露にする程子供ではない。何よりも優先順位もあるのだから。

 士郎と輝夜は、リヴェリアを先頭としたアリーゼ達を見送りながら戦闘を再開する。

 

「邪神の道具なんだろう。直ぐに片付けて急ぐぞ輝夜」

「当然だ。もう二度と醜態を晒す気はない」

 

 先に行かせた仲間達を信じて任せてもらった強化種の駆逐を始めるのだった。

 

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