十六夜一族   作:‪α‬ラッブ

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すみません。
遅くなりました。



魔理沙への依頼

 成華が朝食を食べていると、コンコンとノックの音がした。

 その後、聞き覚えのある声でドアの向こうから成華を呼ぶ声がした。

「おーい成華!! 

 居るか?」

 ガチャ、とドアを開けると、魔理沙が居た。

「ええ、居ますよ。何の御用でしょうか?」

 そう言うと、魔理沙は笑顔で

「今出かけられるか?」

 と何の要件も伝えずに出かける準備をさせる。

 

 数分後。

 いつも着ている服装に着替えて出てくる。

「おっ、来たか。概要はその場所に付いてから話す」

 そして魔理沙は箒に跨り、成華にも乗れと促す。

「成華、後ろに乗ってくれ」

「分かりました」

 また魔理沙はニッと笑い

「飛ばすから掴まっとけよ?」

 音速を超えそうな勢いで上空を突き進むこと数分。

 連れて来られたのは人里の中のとある1軒だった。

「もうすぐだ」

 と言われて今までのスピードとは打って変わってゆっくり減速し、フワッと着地した。

「よし、多分ここだ」

 ここに来ても未だに概要を知らされていない成華は魔理沙に質問した。

「魔理沙さん、概要をお願いします」

 そこで魔理沙は伝えていない事を思い出した。

「あっ、忘れてたぜ。ここに来たのは私がある依頼を受けたからだ」

「依頼、ですか?」

 すると歩き出し、魔理沙は木の戸に手をかけて振り返り、成華に

「そう、とある場所の調査依頼だ。ま、行けば分かるさ。

 手伝ってくれるよな?」

 そう言い戸を開き、依頼主の住まいと思われる家に、「こんにちはー」と挨拶しながら入って行った。

「もちろんですよ。ここまで来ましたから」

 と、魔理沙に付いて行った。

 家の中に行くと、若い女性が立っていた。

「こんにちは。魔理沙さんの手伝いに来た成華と言う者です」

 その依頼主と思われる若い女性に魔理沙が自己紹介を兼ねて話を聞いた。

「あんたが調査依頼の依頼主だろ? 

 あ、私に依頼したからには知ってるとは思うが私の名は霧雨魔理沙だぜ。

 そんで、被害は?」

「存じ上げております。私は和子と言う者です。

 霧雨さん、成華さん、来て頂きありがとうございます」

 依頼主と思われる若い女性こと和子は、怖ばった顔でゆっくり話し続けた。

「実は裏の枯れ井戸から物音がして……怖くて眠れないんです」

「はい、確認してます」

 魔理沙は少し驚いた顔をした。

「成華、お前いつその枯れ井戸見たんだ?」

「魔理沙さんの箒に跨って飛んでる時に遠目で、ですが」

 魔理沙はまた少し驚き、

「そんな遠いの見えたのか」

 すると和子は魔理沙に近寄って、

「魔理沙さん、お願いします」

 それに対し魔理沙は笑顔で返答した

「ああ、分かったぜ」

 魔理沙は踵を返すと、戸を開けてこう言った。

「さ、行こうぜ成華」

「はい」

 二人は家を出て、成華が振り返り

「ではまた後で」

 戸を閉めた。

 

 家を出て裏に回ると、それらしき井戸があった。

 その井戸の蓋をそーっと開け、井戸の口に耳を近づけた。

 静かに聴き入ると確かに足音が少し響いている。

「こりゃ、確かに物音がしない夜になったら聞こえるぜ」

 と魔理沙が言うと、ピタッと止んだ。

「静かに。足音が止みました」

 静かに成華が魔理沙に言うと、中から声がした。

「…………い?」

 2人とも何を言っているのかさっぱりわからなかった。

「だ…………かい?」

 まだ聞こえない。

「だれ……る……かい?」

 少し聞こえたがまだ聞こえない。

 足音が近づいてくると、

「誰か居るのかい?」

 誰か居るのかい? そう聞こえた。




ここまで読んで下さってありがとうございます。
次回もお楽しみに
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