とある科学で世界最強(超不定期)   作:和ん子

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 大本のISはいつか書きます
 
 書きます詐欺にならないといいけど(ボソッ)


僕のヒーローアカデミア
ここまでのあらすじ&入学初日


 

 

 「かーくぅん!」

 「どうした束?」

 「何も聞かずにこのボタンを押してみて」

 「え、やだ」

 「じゃあ私が押すね!ポチッとな!」

 「結局押すのかよ。で、ナニコレ」

 「転移装置ver.7.5!」

 「おい待てそ──」

 

 俺の意識はそこで途絶えた。

 

 

 次に俺が目を覚ました時、知らない天井……って天井ないし。外じゃん。

 酔っ払いのおじさんみたく路地裏のゴミ置場に寝ていた俺は転移の影響を確認する為服や手持ち、格納庫の中を確認した。

 

 「問題ないな。転移で能力切ってたから服が少し汚れたくらいか」

 

 でもそれも能力を使い、汚れを分離させて綺麗にする。

 ゴミ置場は今の俺にとってありがたい情報の宝庫だ。積み上げた新聞は日本語で日付も書かれており、最近の時事を教えてくれる。そしてそこに見慣れない言葉を見つけた。

 

 『個性』だ。

 

 加えてヒーローランキングや指名手配のヴィラン。その顔の中に異形の化物としか言いようがない姿もある。それが世界規模での話。

 

 要するに、とあるの能力が全世界の人間に発現しており、それを悪用したり取り締まる為に個性に関する法律まで規定されている、らしい。

 ヴィランやランキングトップ勢のヒーローの名前と顔は覚えた。個性は千差万別で分類すら難しい物も多いが、俺の超能力が無効化されたり互いに影響を与えるかもしれない。なので社会的不利になろうが情報収集には無個性か、洗脳系の個性と伝えた方がいいだろう。

 最悪、改竄で戸籍作れなかったら見た目の年齢弄って捨て子でもいいか。そう考えていたのだが……。

 

 「もう大丈夫!私が来た!」

 

 平和の象徴(オールマイト)とその他大勢のヒーローと出会い、まあ……色々とあったが俺自身は無事に戸籍と個性届を手に入れて児童施設の最年長として雄英高校に通うことができている。

 それにしても思い切ったと思う。受験票を見つめながら自分の個性を思い出す。

 

 俺こと篠ノ之解の個性は『科学』。透視他諸々世間一般的な超能力を科学的に再現できるのがこの個性だ。説明は大雑把だが、事実俺にできないことは過去に戻ることと死者を蘇らせること、そして世界を超えることくらい。

 ついでに言えば『超能力』と個性は相互作用することが実験でわかり、しかし個性ではないので『幻想殺し』とは違い個性を消すだったり無力化したりするピンポイントな個性の対象にはなり得ない。

 俺の知り合いの個性を発動させないヒーローの個性は効かなかったからな。実証済みだ。

 

 というのは、個性届で提出した内容で本当はとあるの能力をバリバリ使ってるんだけど。催眠とかも『心理掌握』を使っただけだし。デフォルトで『窒素装甲』と『超電磁砲』の電磁波でレーダーを張っているからいつも通りだと思ってくれていい。

 で、個性を使うには車と同じ免許が必要だ。ヒーロー行為を行う為の資格がないと個性を使えないのは矛盾しているようだが、一般人が無闇矢鱈に個性を悪用しない為の処置だから仕方ないな。

 で、俺はというと今個性の免許が取得できる教育機関、雄英高校に入学していた。

 

 推薦枠四人の内の一人に選ばれ内密だがその内の一人は推薦を蹴って士傑高校に行った。が、別に脅威ではないから放っておいた。むしろライバルが減るのは好都合だろう。

 張り出された各クラス名簿と指示に従いA組のクラスに入る。孤児院の保母さん達に急かされてこんなに早く来てしまったが、既に何人かの生徒がいて思い思いに過ごしていた。

 

 「おはよう!時間前行動とは感心だな!黒板に席順が張り出されている!担任の先生が来る前に座りたまえ!」

 「……ああ、だがまだ時間はある。同じクラスになったんだ、仲間と友好を深めるのも悪くはないだろう」

 「む、そうだな!ボ……俺の名前は飯田天哉!よろしく!」

 「篠ノ之解だ。こちらこそ」

 

 がたいは良いと思っていたがそれなりに鍛えてはいるか。握手した手は固かった。そこでまた他の生徒が入って来て飯田はそちらに向かっていった。

 さて、席順は五十音順か。男女混合で丁度真ん中、一番後の右から二番目の席だな。

 席に殆ど何も入っていない鞄を置く。持ち物は蔵かホドキの格納庫に入っている。勿論着替えから何もかも。物欲もなくよく保母さんからプレゼントは何がいいか?欲しい物はないか催促されていたな。今はもう諦めているが、懐かしい。

 

 「あ、あのごきげんよう」

 「ごきげんよう、lady」

 「まぁ!綺麗な発音とお辞儀ですわね」

 「いや少し執事の真似事をした事がある程度だ」

 

 左の席を一つ飛ばして窓際の席に座る女子生徒が話しかけて来た。なんかこういうのデジャヴを感じる。しかも金髪ではないが明らかにお嬢様だ。

 

 「俺は篠ノ之解。これから三年間よろしく頼む」

 「申し遅れましたわ。私、八百万百と申します。こちらこそ宜しくお願いしますわ」

 

 八百万と言えば、世界的に有名な玩具会社の令嬢か。確か同じ推薦枠に名前があった。もう一人は轟焦凍。よく知るトップヒーローの二番手、炎熱系最強のエンデヴァー。その息子か。面白そうだ。

 

 「ところで篠ノ之さんは推薦で?」

 「ああ、よくわかったな」

 「いえ、お父様が調べて下さいましたの。私以外の方は皆男性ということでしたので」

 親バカかよ。

 「なるほどな。ま、別に調べられて痛いものは何もないから大丈夫だ。八百万もあまり気にするな」

 「!ええ、お気遣いありがとうございます。よ、宜しければ、その……お、お友達に」

 「いいぞ」

 「なってって……はい?い、いいんですの!?」

 「ああ、というか同じクラスの仲間だろ?勝手ながらもう友達と思っていたんだかな。迷惑だったか?」

 「いえそんな!ありがとうございます!やりましたわ!初めて男性のご友人ができましたわ」

 

 八百万のその言葉に、あこれ失敗したかな?と少し不安になる。

 この歳まで異性の友人がいないのと親バカという情報で、完全に八百万家当主に目を付けられたかもしれない。いや、確実にターゲットにされたな。

 

 「おっはよー!私芦戸三奈!結田付中学校出身!AB型だよ〜!よろしくね二人とも!」

 「おはようございます」「おはよう」

 「ねーねー二人って昔からの知り合いだったりするの?なんかもう既に仲良さそーなフインキだったし」

 

 軽快な動きで挨拶して来た元気枠の異形型個性を持つだろう芦戸が表情を変え、ニヤニヤしたままそう聞いてきた。彼女の声を聞いた他の生徒も何やら聞き耳を立てている。

 

 「いや、初対面だ。八百万は既に知ってたみたいだけど」

 「お名前だけですわ。ですがお話ししてよくわかりました。まるでお父様やお祖父様と話しているような包み込む優しさを感じましたの。篠ノ之さんは好ましい紳士的な男性とお見受けいたしますわ!」

 

 「お、おう。なんか既にいいフインキ。しかも八百万さんの好感度がぶっ壊れてない?」

 「別に大したことはしてないはずなんだが。そうだ芦戸。俺は篠ノ之解。別に名前で呼んでもいいぞ」

 「お、さらっと言えるのがイイね!じゃあ私も三奈ちゃんでいいよー!よろしくね解!」

 「おう三奈ちゃん」

 「ゔ、やっぱ三奈でいい……」

 「そうか?三奈、よろしくな」

 「うわ、この顔面凶器……ちょっと俺様入ってるのずるいって」

 「すまんわざとだ」

 「うわーん!八百万さーん!解に弄ばれたー!」

 「え、え?篠ノ之さん?私、お二人の方が仲が宜しい様で羨ましいですわ」

 「うわすご、柔らか……」

 「おい三奈、セクハラは辞めとけ」

 「へへーん羨ましいだろ〜!」

 「いや別に」

 「なん……だと……!?」

 

 なんて、アホな会話をしていれば嫉妬の視線を向けられた。そちらに顔を向ければ今にも血涙を流しそうな小さいあたしンちの母親みたいな髪と悔しさをハンカチ噛んで表現するチャラそうな金髪の二人がいた。

 

 「羨ましい……!峰田俺はアイツが羨ましい!」

 「絶許……あのオッパイを独り占めしておいて……そうだろ上鳴ィ!」

 「何でしょうかあの方々……ゾッとしますわ」

 「関わらない方が正解だ。三奈、そろそろ放してやれ」

 「はーい、あ〜堪能した」

 「そりゃよかったな。それにだいぶ増えてきたな。女子も何人か来たし八百万も三奈と一緒に行って来い」

 

 交友関係を広げる為に二人を送り出すと芦戸が後ろを振り返り黒い反転目をパチリとウインクする。

 どういう意図があるかわかったが、それに返事を返すことなくフッとニヒルに笑う。芦戸の表情に喜色が浮かんだので正解だった様だ。

 

 「オッス俺瀬呂範太!よろしくな」

 「俺は切島鋭児郎!好きなヒーローは漢気ヒーロー『紅頼雄斗(クリムゾンライオット)』だ!よろしくな!」

 「俺上鳴電気な!さっきの見てたぜ!」

 「おうよろしく。上鳴どうした?」

 

 唐突な自己紹介ラッシュの中、背後から肩に手を回して来た男子、上鳴は急に黙って正面に直り綺麗に九十度で腰を折った。

 

 「女の子と仲良くなる方法を教えてくださいっ!」

 「上鳴ぃぃい!裏切ったなオメェ!」

 「ブレねぇなお前ら。っと後ろ来てるぞ」

 「おおすまん。ってすげーイケメン来た!」

 

 切島達が道を開ければスタスタと歩いて席に着く。俺の隣の席。ということは彼が最後の推薦枠、轟焦凍か。

 

 「よろしくな轟」

 「……ああ」

 

 目線を向けただけマシか。声をかけて返ってきたのは一瞬の視線とぶっきらぼうな生返事だけ。トップヒーローの親を持つ彼のお家事情は知らないが、少なくともあまり良くはなさそうだ。

 No.2ヒーローエンデヴァーが言うにはそれ程には感じなかったのに。親子のすれ違いか……。

 

 それから切島が無理矢理引っ張ってきた爆豪や女子は芦戸達が連れて来たロックな耳郎響香、蛙みたいな蛙吹梅雨、全身透け透けの葉隠透。他男子数名と互いに挨拶した。

 

 「おい峰田。それ以上膝を折るなら俺が逆向きに折ってやろうか?」

 「ヒィ!?」

 「あ、ありがとっ。えーっと」

 「篠ノ之解だ。葉隠、その個性は生まれつきか?」

 「んーん。違うよ。確か三歳くらいからかな?個性が出てだんだん見えなくなったの」

 「……そうか。見えてるならそれでいい」

 「んー?」

 

 昔のB級映画だったか?実験で透明人間になった男の話は。あの時から眼も透明なのにどうやって見えてるんだ?って疑問が尽きなかったな。

 雄英、日本の二大ヒーロー育成機関というだけあって面白い個性ばかりだ。退屈はしなさそうだな。

 それはそうと知り合いが一人もいないのは少し味気ないな。ここにいないと言うのならB組というだけだし、クラス対抗戦では容赦なく行かせてもらおう。

 女子の輪から戻ってきた八百万や上鳴に多少のアドバイスをしていればもう時間だ。

 集まっていた数人に席に戻る様に言えば、廊下の出入口からキューピーのたらこ?の格好をした無精髭の男が跳ねながら移動していた。

 

 「……はい、皆が静かになるまで8秒かかりました。君達は合理性に欠くね」

 担任かよ、何してんだイレイザー……。

 

 「早速君達にはこれを着てグラウンドに出てもらう。急げよ」

 「先生!ご質問がッ」

 「却下だ」

 

 そして飯田、すげなく流される。だが堪えた様子はない様で言われた通りテキパキと着替え始めた。まだ女子がいるんだがなぁ。

 

 「八百万、着替えは更衣室を使えよ。場所わかるか?」

 「いえ」

 「雄英は広いからな各施設に男女別の更衣室があるが、校舎のは一階の食堂に向かう通路があるだろ?そこの手前にある。これ鍵な」

 「ありがたいけど……何で持ってんの?」

 「さっきの寝袋先生とは知り合いでな。出て行く時に渡して来た。真面目な奴はもう着替えてるし、上鳴はともかく峰田もいるから別の場所で着替えたいだろ?」

 「ふーん、信じるけど、あいつらとは違って紳士っぽいし」

 

 耳郎の問いに対して色々とぼかしながら答え、何とか納得してくれたようだ。そりゃ俺の席は一番後だし、寝袋着てるから手足出てないし普通渡せない。

 俺の能力を使わなければ、の話だが。

 

 女子達を送り出して俺もさっさと着替える。こういう時ホドキがいて助かる。格納庫から直接出し入れすることで瞬時に着替えることができるからだ。怠けそうだけど。

 

 




 
 本日の解説。(四捨五入で約五千字)
 
 ギャグ時空よろしくの雑さで天災科学者の餌食となってしまった双子の弟、篠ノ之解。
 さてさて、今回はどんな世界に行くのかな?
 波乱万丈、奇々怪界、次回の投稿はいつになるのやら……
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