インフィニット・ストラトス~天空を翔る白き花~   作:妖牙

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リアルでの多忙さもあり、更新がとても遅くなってしまいました。本当にこのままで大丈夫なのかと思ってしまいます。


「クラス代表戦後」

千冬side

 

IS学園のとある一室。

 

暗い部屋の中では機械音と共に光が灯っていた。

 

そして部屋の中央にあるベッドのようなものの上には、ボロボロになった残骸が横たえられていた。

 

「解析はどうだ、山田先生。」

 

私は山田先生にそう尋ねる。

 

「やはり無人機です。しかもコアは登録されているものではありませんでした。ISのコアは467しかありません。でもこのISにはそのどれでもないコアが使用されています。一体どこの国が・・・。」

 

「そうか・・・。」

 

私はその犯人を知っている。

 

コアを作ることが出来るのは世界でただ一人だからだ・・・。

 

(束・・・お前は一体何を考えている?)

 

親友の事を心の中で思った。

 

「とにかく、引き続き解析を頼む。」

 

「分かりました。」

 

そう言って、私は山田先生に作業を続けるよう促し、その様子を見守っていた。

 

千冬sideend

 

 

 

一夏side

 

謎のISの乱入もあったが、なんとかクラス代表戦を終え、今は保健室に向かっていた。

 

理由は鈴のお見舞いである。

 

尤もそこまで怪我は負っていないだろうからまだ保健室にいるかは微妙だが・・・。

 

(鈴、まだ居るかなぁ。)

 

そんな事を思いながら保健室に向かっていると。

 

「一夏、あんたこんなとこで何してんのよ?」

 

鈴に声を掛けられた。なんて丁度いいタイミングだろう。

 

「お前が保健室に運ばれてたから、見舞いに行こうと思ってたんだよ。」

 

「そ、そうなんだ。」

 

俺の言葉を聞き、鈴は少し戸惑いながらもそう言った。

 

「身体はもう大丈夫なのか?」

 

「ええ、見ての通りよ。」

 

俺は鈴の身体を心配するが、鈴はいつも通りの反応をする。

 

(怪我とかが無くて良かった。)

 

そんな事を思っていると

 

「ねぇ、一夏。あんたに聞きたい事が有るんだけど。」

 

鈴にそう言われた。

 

「ん?何だ聞きたい事って?」

 

俺はそう聞き返した。

 

「あんたの名前、なんで変わってるのよ?」

 

鈴は心底不思議そうにそう聞いてきた。

 

「やっぱり気になるよな・・・。話長くなるけど聞くか?」

 

「ええ、私は構わないわ。」

 

そして俺は今の名前に至るまでの経緯を話した。

 

誘拐事件の事は敢えて伏せようかと思ったが結局話すことにした。

 

「・・・あんたも苦労したのね。」

 

一通り話し終えると、今まで沈黙を貫いていた鈴がそう言った。

 

その声には、同情が込められていた。

 

「俺からしたら別に大した事ないさ。むしろそのおかげで俺は今の家族と出会えたし、強くなることもできたしな。」

 

俺は鈴にそう返した。

 

「そっか・・・。」

 

鈴は俺にどこか悲しげな声でそう返した。

 

「聞きたい事ってそれだけか?」

 

俺がそう聞くと、鈴は今までの雰囲気をガラリと変えてきた。

 

「ええ、まだ有るわ。」

 

「そうか、何が聞きたいんだ?」

 

俺がそう尋ねると、鈴は恥ずかしそうな面持ちで

 

「ねぇ、一夏。あの時の約束覚えてる?」

 

そう聞いてきた。

 

(約束か・・・。それってあの時のだよな。)

 

「確か、料理の腕が上がったら毎日酢豚を食べてくれるかって奴だよな?」

 

「う、うん。」

 

(やっぱりか・・・。)

 

俺は鈴が転校する前にさっき言った酢豚云々の約束をしたが、当時は

 

『大きくなったら毎日酢豚を奢ってくれる』という認識しかしていなかった。

 

尤も今はその約束の意味に気付いてはいるが、まだ答えを出せないでいた。

 

(どう答えようかな・・・。)

 

色々と考えたが、やはり今出ている答えを言うべきだろう。

 

俺は答えを言うべく、鈴に向き直る。

 

「鈴、俺は・・・。」

 

「一夏君、ここに居たんだ。」

 

しかし、俺の言葉は優花の言葉で途中で遮られてしまった。

 

鈴はいきなり俺の名前を呼んだ優花に視線を向ける。

 

「一夏、あんたの知り合い?」

 

鈴は不機嫌そうにそう聞いてきた。

 

「ええっと、名前は山口優花って言うんだ。俺がお世話になってる企業の人間で、今は俺のISの整備とかを担当してくれてる。」

 

鈴は観察するかのように優花を見ていたが、次第に態度が柔らかくなっていった。

 

「ふーん、まぁよろしくね。」

 

「うん。よろしくね~。」

 

どうやら、二人は打ち解けたようだ。

 

「ところで、何で優花がここに居るんだ?」

 

俺は気になり、優花にそう聞いた。

 

「えっとね、一夏君に伝えなくちゃいけない事が有って探してたんだよ。」

 

「伝えたい事・・・?」

 

「私ね、白百合のデータもある程度取れたから、そろそろ本社に戻らないといけなくなっちゃったんだ・・・。」

 

「そうか・・・。」

 

どうやら、本社に呼び戻されたらしい。

 

まあ、時期も考えればそろそろだと思っていたが。

 

「心配すんな。整備とかなら俺一人でも何とかなるさ、だから安心して本社に戻ってくれ。」

 

俺は優花にそう言った。

 

「分かった、何かあったらすぐに言ってね。」

 

優花はそう言って、踵を返して立ち去ろうとしたが。

 

「あ、ちょっと待ってくれ。」

 

「何かな?一夏君。」

 

俺は優花を引き止め、聞きたかった事を聞いた。

 

「そういえばさ、お前誰かのISを作るのに協力してるって聞いたぞ。それについてはどうしたんだ?」

 

すると優花は、こちらに向き直って返事をした。

 

「それについてだけど。取り敢えず、元々あった機体を組み上げるだけ組み上げたよ。後はその子次第だね~。まあ、何かあったら連絡してくるように言ってあるよ。」

 

「そうか。ごめんな引き止めたりして。」

 

「別にいいよ。それじゃ、私は行くね。」

 

優花はそう言って、立ち去って行った。

 

そして、今までほったらかしにしていた鈴に向き直る。

 

「悪いな鈴、ほったらかしにして。んで、約束の件なんだけど・・・。」

 

「・・・もうその事はいいわ。その代わりまた今度聞かせて。」

 

どうやら、回答期限は延長になったようだ。

 

「分かった。それじゃ俺そろそろ戻るな。」

 

「分かったわ。じゃあね一夏。」

 

お互いにそう言って、俺達はその場で別れ、俺は自分の部屋に戻ったのだった。

 

一夏sideend

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かの機械で埋め尽くされた部屋の中で、一人の女性がモニターに向かっていた。

 

「いや~、流石はいっくんだね~。」

 

この部屋には似つかわしくない明るい声でそう言ったのは、二十代前半と思われる女だ。

 

しかし成人を過ぎた女性にしては何というか格好が少しばかりおかしい。

 

ウサギの耳のような機械を頭に載せ、エプロンを付けた西洋の給仕服、

 

いわゆるメイド服に似た服を着込んでいた。

 

この女性の名は、『篠ノ之 束』

 

ISという画期的な物を開発したまさに天才にして天災である。

 

この世界をいまのような形にした張本人である。

 

篠ノ乃束は満足気にモニターに食い入っていた。

 

「いっくんのISが束さんが作った『白式』じゃないのは残念だけど、いっくんの力を見れただけ良しとしないとね。」

 

篠ノ乃束は声のトーンを変えずにそう言いながら、モニターから目を離す。

 

「でも、まだいっくんは全力じゃないみたいだし、また送りこむのもアリかな。」

 

しれっと、問題発言を言っているが当の本人はそれを気にも留めていなかった。

 

「でもさ、おかしいんだよねぇ。」

 

しかし、その一言で今までの声とは違い、やや低めの声になる。

 

 

「だって、束さんが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

IS学園に送った数は

 

 

 

 

 

                 

                 

 

                 

 

 

 

                  

                 

 

 

 

                  ・・

                  二機だった筈なのに。」

 

 

 

 

一瞬の間、静寂がこの部屋を支配する。

 

「ま、今はそんな事どうでいいや。」

 

しかし、そんな静寂も彼女の明るい声で掻き消されてしまう。

 

「さぁ~、早く残った仕事を片付けないとね。」

 

そうして篠ノ乃束は部屋の奥へと消えていった。

 

 

 

 

 

 




今回はクラス代表戦のその後を書かせていただきました。急いで書いたにせよ、これは酷過ぎる・・・。正直文才が欲しいです。次回は出来るだけまともな文を書けるようにしたいです。いつになるかは分かりませんが・・・。
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