Q.ひとは自分の同人誌が売られたい、という理由でヒーローになれるか答えよ 作:ピコッピコ
──は??……は???何あの胸、デカ…っていうか何あのスタイル!!?有り得ないでしょ!なんで、あんなデカいのに腰ほっっそいのよ!!??羨ま…ってか本当に何事よ!?
このクズな事を言っているのは北条である。
北条は荒れていた。
胸元のパックリ空いたレオタード。腰にはベルトを巻かれている。なんとも扇情的なコスチューム。
北条は修羅を燃やし、八百万百に熱い視線を送くる。醜いものである。
北条は、もう無理見てられない!と心が限界を迎える前に視線を逸らす。
「…あ、切島くん。」
「お、北条か。そのコスチューム…シンプルですっげーイカしてるぜ!」
「ほんと?ありがと。切島さんのコスチュームも、すっごく男らしくってカッコイイよ。」
赤い髪。右目に小さな切り傷。ギザ歯が特徴的なクラスメイト、切島鋭児郎に北条は話しかけた。
八百万百と同じように露出多めなコスチュームの彼に…北条は動揺していた。
──こっちもか!?セクシーな人ばっかり!なんなのヒーロー科!!?みんなしてセクシーなコスチューム着ちゃってさ!!みんな私みたいな事考えてるっていうの?!
コイツは何を言ってるんだ。
残念な事に、この愚にもつかない事を考えている人間は、ヒーロー科を目指す…しかも将来有望な卵である。世も末とはこの事か。
「さて、全員揃ったことだし始めようか有精卵共!!戦闘訓練の時間だ!」
「もう始まっちゃう。じゃあね切島くん。」
「おう、じゃあな!」
北条は先生の話に集中したかった。入試試験のような間違いをしたくなかったのだ。
あの仮想敵が0ポイントだったと知った時の絶望感たるや……北条にとっては、思い出したくも無い。
「基礎訓練もなしに?」
「その基礎を知る為の訓練さ!ただし、今回はブッ壊せば
入試試験は、単純な個性の強さとコントロール能力。今回からは本人その者の技術、という訳だ。
そう考えると……相澤先生の言うように、入試試験はあまり合理的ではない。
そこで強いだけの者を落とすのが、相澤先生なのだろう。
「先生!ここは入試の演習場ですが、また市街地演習を行うのでしょうか?!」
「いいや、もう二歩先に踏み込む!屋内での対人戦闘訓練さ!」
「君らにはこれから【
「勝敗のシステムはどうなります?」
「ブッ飛ばしてもイイんすか?」
「相澤先生みたいに除籍処分とかありますか……?」
「別れるとはどのように別れるのですか?!」
「オールマイト先生。2人組だと1人余ってしまいます。」
「このマント、ヤバくない?」
「ンンン〜〜聖徳太子ィィ〜〜!!!」
──なんだか…オールマイト先生ってイメージと違うな。
北条が人知れず謎の親近感を感じてる中、オールマイトはいいかい!?と話を続ける。
「状況設定は、
ここまで一息。カンペ読みだ。
「コンビ及び対戦相手はくじだ!余った1人は……北条少女だ!!君には…そうだな、Bチームに入ってもらおう!!」
「えっ」
余りをどうするか聞いたからだろう。
動揺する北条を置いて話はドンドン進んでいく。
「適当なのですか!!?」
「プロは他事務所のヒーローと急造チームアップする事が多いし、そういう事じゃないかな……」
「そうか…!先を見据えた計らい…失礼致しました!!」
「いいよ!早くやろ!!!」
──えっ?????
北条が混乱したまま、くじ引きは進んでいった。