Q.ひとは自分の同人誌が売られたい、という理由でヒーローになれるか答えよ   作:ピコッピコ

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感想を頂けると嬉しさの余り舞い上がってしまうので、ちゃんと返信を出来ているのか常に心配。


一家が1家になっているのは、見やすいようにする為の仕様です。誤字報告ありがとうございます!





13 一方、ポフレはご飯を食べていた。

 

 

 

「え"っ?!マスコミ来てたの!!??」

 

北条は思わず声を荒らげた。

無理もない。

北条は目立つことに命を掛けている。マスメディアなんて、頬も落ちる絶品の餌だ。

 

「う、うん。校門の前でオールマイトについて聞いてたよ。」

「麗日君や、俺も聞かれたな。」

「マジか。」

 

──早く来なければ良かった!!!

 

「…そうえば、人すごいね。」

 

北条は無理やり話を逸らした。

これ以上話していたら心が折れそうだった。

 

北条の中学校にも食堂は有った。

有ったが、雄英はそんな物比じゃない程の大きさ。

 

「ヒーロー科の他に、サポート科や経営科の生徒も一同に会するからな。」

「米が上手い!」

 

飯田天哉が丁寧に教えてくれた。

入試説明会の時の彼である。

 

…また会見えた際には若干嫌な顔をされた物だ。

されたが、北条は「緊張してたのと集中しようとしてて、ついつい」と説明したことにより和解した。

 

北条は麗日お茶子に、オカズを分けてあげた。

麗日お茶子は喜んでいる。

 

「いざ、委員長やるとなると務まるか不安だよ……」

「ツトマル」

「大丈夫でしょ。」

「大丈夫さ。緑谷くんのここぞという時の胆力や、判断力は【多】を牽引するに値する。だから君に投票したのさ。」

 

──緑谷くん、真面目そうだし大丈夫だと思うけどな。

 

北条は、又もや麗日お茶子にメインのハンバーグを人かけあげた。麗日お茶子は遠慮しつつ、それを頬張った。

余程美味しかったらしく、相好を崩す。

もはや餌付けである。

 

「でも、飯田君も委員長やりたかったんじゃないの?…メガネだし!」

「やりたい、と相応しいか否かは別の話…僕は、僕の正しいと思う判断をしたまでだ。」

「あ、飯田くん今ボクって言った。」

 

目敏い。

北条は、飯田天哉が割と良い話をしていたというのに、目敏くソレを見つけた。

 

「ほんまや!ちょっと思ってたけど…飯田君って、もしかして坊ちゃん?」

「………………そう言われるのが嫌で一人称を変えてたんだが……あぁ、俺の家は代々ヒーロー1家なんだ。俺はその次男だよ。」

「…マジか。ヒーロー1家とか…マジか。」

「えぇ!!すっごーーー!!!」

 

ヒーロー1家となると、正真正銘のエリート1家になる。

なにせ、ヒーローは世知辛い。

人気など一瞬に消え、歩合制のため、高い実力が必要不可欠なのだ。

 

「ターボーヒーロー・インゲニウムは知ってるかい?」

「もちろんだよ!!東京の事務所に65人もの相棒を雇ってる、大人気ヒーローじゃないか!!………!まさか……!」

「詳しい……。それが僕の兄だ。」

「あからさま!!すごいや!」

「飯田くんのお兄さん凄い人だね…」

 

実は、北条の父…細かく言えばポフレは、インゲニウムと縁深いのだが……北条は忘れている。

 

「規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー!!俺はそんな兄に憧れ、ヒーローを志した。人を導く立場は、まだ俺には早いのだと思う。上手の緑谷くんが就任するのが正しい!!!」

 

正しく力説。

飯田天哉は、初めての笑顔を見せた。

 

「なんか……初めて笑ったかもね、飯田君。」

「笑った方が良いよ、飯田くん。」

「え、そうだったか!?笑うぞ俺は!!」

 

北条は、ひどく幸福であった。

友達と学食で、こんなに賑やかに話ながら昼食を楽しむ。そんな事が、北条には酷く幸せに感じられた。

 

北条は又もや麗日お茶子にオカズを別け──

 

ウゥーーーーーーーーー

 

耳を劈くような甲高いサイレン。

それは、分けようとしたオカズを、机に落としてしまう程に突然の出来事だった。

 

「何これ……!」

「警報……!?」

 

〔セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは、速やかに屋外へ避難して下さい]

 

「すみません、セキュリティ3とはどういう事ですか。」

「誰か校舎内に侵入してきたってことだよ!三年間でこんなの初めてだ…!君らも早く!!」

 

ここは雄英。

セキュリティなど、簡単に敗れる訳がない。

そんなこと周知の事実。

 

そう、()()()()()()()()

 

そんなセキュリティが破られる程のヴィラン……並大抵な者では無いのは明らかであった。

 

 

「いたっ!!急に何!!?」

「さすが最高峰!!危機への対応が迅速だ!!」

「迅速過ぎてパニックに……って、どわーーーしまったーー!!」

「デクくん!!」

「緑谷くーーん!!」

「ちょ、緑谷く……キャアッ!」

「なぎさちゃん!!」

「北条君!」

 

あっという間の出来事であった。

 

みんな人混みに一瞬で流され、もう北条の目には3人は1人も写っていない。

 

「あ、危ないなぁ…」

 

奇跡的に北条は壁の方に追いやられ、北条はこれ以上遠くへ持っていかれる事は無かった。

 

──どうしよう……取り敢えず状況を把握しなきゃ。

 

状況を整理しようと、辺りを見ようと首を回した時。近くに1人の少女居ることに気がついた。

北条は、咄嗟にその子を庇う。

 

壁に両手を付き、鼻の付きそうな程近い距離……俗的に言えば、【壁ドン】である。

 

「いッきなり、ご、めんね!大丈夫ッ?

 

 

…百ちゃん。」

 

 

 




ポイント入れてもらった時は飛び跳ねて小指を打ち付けました。
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