Q.ひとは自分の同人誌が売られたい、という理由でヒーローになれるか答えよ 作:ピコッピコ
15 隣で溜息をつく音がした
「今日のヒーロー基礎学だが……俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった。」
「ハーイ!何するんですか?!」
「災害・水難・なんでもござれ、人命救助訓練だ!」
──3人体制……豪華だな。ヒーロー3人から…イイ……!!
やましい意味では無い。
「レスキュー…今回も大変そうだな。」
「ねー!」
「バカおめー、これこそヒーローの本分だぜ?!鳴るぜ!腕が!」
「水難なら私の土壇場。ケロケロ!」
「おい、まだ途中。」
クラスメイト皆が、期待とワクワクを胸に盛り上がっていく。
北条も人命救助、というのはヒーローを目指す者として何か感じるらしく、ソワソワと落ち着きがない。
「今回、コスチュームの着用は各自判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるから、バスに乗っていく。以上。準備開始。」
説明が終わると、生徒は席を外していく。
「ケロケロ。なぎさちゃん、一緒に着替えに行きましょう。」
「オッケー。今日のヒーロー基礎学、ドキドキしちゃうね……」
「私もよ、なぎさちゃん。お互い頑張りましょうね。」
「うん!頑張ろうね、梅雨ちゃん。」
「こういうタイプだったかくそゥ!!」
「意味なかったなー。」
──私も前に座りたかったなーー!!!
北条は、割と悲痛な声を心で響かせる。
隣に座るのは、非常に整った顔立ちの少年。
そう、轟焦凍である。
一匹狼らしい轟焦凍は、北条からすると中々手難しい相手であった。
話しても、生返事のみ。それ所か返事すら帰ってこないこともしばしば。
それでも北条は懸命に話しかけていた。
「好きな食べ物ってなに?」とか
「特技ってある?」とか
「いい天気だね。」とか
全く成果など得られなかった。
よって北条は話すことを諦めた。
流れる時間は、最早虚無。
北条が唯一出来る暇つぶしは、前の席に座って談笑するクラスメイトを羨ましげに見つめるのみだった。
「派手でつえぇっつったら、やっぱ轟と爆豪だな!」
「ケッ」
「爆豪ちゃんは、キレてばっかり人気でなさそ。」
「んだとコ"ラ!!出すわクソ!!」
「あと、なぎさちゃんの個性も派手だと思うわ。」
能力じゃない方の個性のぶつかり合いだ。
半分ほど夢の世界へ飛び立っていた北条。
いきなり自分の名前が出された事に驚き、爆豪勝己のキレッキレのキレに怯えていた。
もっと強くなれよ。
「確かに!いきなり変身した時ビックリしたー!」
「そう考えると北条の個性も派手だな!」
「性格良いから爆豪より人気でそう…」
「この付き合いの浅さで、既にクソを下水で煮込んだような性格と認識されるって、すげえよ。」
「てめぇのボキャブラリーは何だコラ!殺すぞ!!」
──え、怖……
「え、怖……」
「ほら、なぎさちゃんが怖がっちゃったじゃんか!」
「こん程度で怯む奴のことなんか気にすっかよ!!」
「かっちゃんがイジられてる…!信じられない光景だ、流石雄英……!!」
「もう着くぞ。いい加減にしとけよ……」
「ハイ!!」
評価一覧が小指打たせに来てるゥーー!!!