Q.ひとは自分の同人誌が売られたい、という理由でヒーローになれるか答えよ   作:ピコッピコ

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雄英に変人奇人が集まるのではない、変人奇人が集まるから雄英なのだ。


雄英高校入試試験
2 最終的にファンが増えた。


 

小麦色の健康的な肌色、少し明るいセミロング、色つきのリップクリーム。ちょっと着崩した制服。可愛らしい髪留め。

 

倍率70倍な化け物高校、雄英高等学校に1人の少女が挑む。

 

 

 

 

 

 

北条 なぎさは、3758番の番号札を握りしめ、 ヴォイスヒーロー プレゼントマイクの説明を聞いていた。

 

なお、途中から肩肘を付きながら聞いていたが……やる気がない訳では無い。

深夜までヒーローになった時の決めゼリフを、一生懸命練習していた為、少し寝不足になってしまった。寧ろやる気がありすぎる。

 

 

「そして肩肘をついているそこの君!」

 

 

丁度、北条の席から後ろの2列目に座っていた。

0ポイントについて質問をしていた少年が言う。

無論、そこの君!というのは北条のことだ。

 

日本最高峰たる雄英の試験説明で、そう何人も肩肘を付いている人間が居て溜まるものか。

 

 

「先程からずっとボゥとして…ろくに説明も聞いていなかっただろう!!やる気がないなら、即刻ここから去り給へ!」

 

 

ド正論である。

ここに集まっているのは、理由は問わず大概は真剣に、中には命を削るかの如き誠意を抱いた者ばかり。

重要な試験説明の際に、肩肘をついて唯ボーッとしているなど、許される筈が無いのだ。よく言った。

 

さて、肝心の北条。

 

彼女は少年の言葉を、脳内で噛み砕いて解釈していた。

そのまま解釈しろよ。

 

意識が外へ言っていたこともあり、言っていた言葉を聞き取れていなかった。

 

この近さで。

 

そして驚くべき答えにありつく。

 

──もしや私が体調不良だと心配してるのでは。

……と。

 

 

 

誤解。曲解。超解釈。

 

なんと信じられないことに、辛うじて聞き取れた

【ボゥとしていて説明を聞いていなかった】

【即刻去れ】

という単語で

「ボゥとしてたし、体調不良が悪いなら帰って休んでも良いんだよ。」

という風に解釈をしたのだ。

 

明らかに怒っていたのにも関わらず、そう謎の解釈をした北条は、何か返事をしなくてはと考える。愛読書(バイブル)の内容を思い出す。

 

【明るく元気に、感謝を忘れずに。】

 

 

「ありがとう!……でも大丈夫だよ!!」

 

 

……少年の眉間のシワが濃くなったのは言うまでもない。

なんなら、会場が凍った。

 

今にも少年が怒りだしそうなその時!天の助けが舞い降りた!!

それは…………

 

「オーケー、オーケー。受験番号7111番、クールなお便りセンキューな。」

 

───ヴォイスヒーロー プレゼント・マイク

 

彼は陽気な声で少年を宥め、落ち着かせると説明を始めた。

 

「説明すると、4体目は各会場に配置された、0ポイントのいわゆるお邪魔虫。倒しても良いし、倒さなくとも良い。倒した所でポイントは入らない。」

 

いわく、邪魔するだけだから放置おk。ということらしい。

その説明に納得した少年は「ありがとうございます!」と言って座った。

 

「かの英雄、ナポレオン・ボナパルドは言った! 【真の英雄とは、自身の不幸を乗り越えて行く者】と!【Plus Ultra(さらに向こうへ)】!!」

 

 

「それでは皆、良い受難を」

 

 

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