Q.ひとは自分の同人誌が売られたい、という理由でヒーローになれるか答えよ   作:ピコッピコ

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作者は純粋なので、実は下ネタとか書き慣れてないので、少なく感じたのなら申し訳ございません。




3 なお、それも叶わない様子

 

試験会場Dにて、北条は若干の焦りを感じていた。

 

 

北条はタイムロス(変身シーン)を取り返す為、必死にポイントを稼いでいた。

ロボを倒すだけでなく、何か困っている人が居たら助けたりしてアピールもする。

ここまでは順調だった。

 

……ただ、必死だった故か問題が起きた。

 

──ロボのポイントを間違えてた。

 

そう、北条は説明でボーッっとしていたのもあり、なんと2ポイントと3ポイントを逆に認識していたのだ。

 

気づいた時には後の祭り。

残り時間はあと僅か、このままでは、ポイント不足で落ちてしまうだろう。自業自得だ。

 

──もう他の奴らを潰すしか……

 

という危険思考の刹那。

 

それは、現れた。

 

 

「な、なんだありゃあ!!」

 

 

鉄の巨体は、1歩歩けば地面が揺れ、見あげれば首が落ちかける。

 

言うまでもない、0ポイント(おじゃまむし)である。

 

 

「ケロ……リボンが……」

「やめとけ!あんなに巻き込まれたら一溜りも無いだろ!!」

「キャ!」

「大丈夫か………え、どこ?」

「やべぇって……雄英半端ねぇって、そんなん出来ひんやん普通…」

 

 

受験者は勝ち目がないと逃げ惑う。

 

そんな中、防御力皆無な服を身に纏った少女は、唯一ロボに向かって走り始めた

 

 

 

 

──あれが、4ポイントか

 

違う。

 

「……しょうがないな。」

 

 

──怖いけど、ポイントは命に変えられない。

 

いや、優先すべきは命だ。

 

北条は怯える心を叱責し、北条は走り出した。

必要の無い勇気である。

 

だが…悲しいかな、北条はビルを足場に、合間を縫うように跳んで加速する。

 

ロボは大量の瓦礫に近づいている。

 

高度とスピードはぐんぐんと上昇。あっという間のロボの頭上に到達する。

 

ロボが瓦礫を踏み潰そうとする。

 

そして、ロボを加速により増幅したパワーで蹴る。

 

硬い。だが──確かな手応えがあった。

 

「はぁぁぁああああああッ!!!」

 

10、20、30、50、80……100!

 

連打、連打、連打、連打!!!

 

最初こそ無傷だった頭はみるみるうちに潰れていき、最終的には

 

「はああああああッ、はぁ!!!」

 

ゴォン!!

 

頭は半分に潰れていた

 

北条が地面に降り立った刹那、ロボがゆっくりと倒れる。

 

ダアァアアン!

 

会場に強い衝撃音が響き渡った。

 

瓦礫が舞い、ナイフにも似た破片が頬を撫で、大きな瓦礫が頭上を飛ぶ。

 

ビイイイイイイイイイーー!!!!

 

 

実技試験が、終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試験を終えた北条は、確かな手応えと満足感を感じながら雄英を歩いていた。

 

実技試験の際に、深緑のリボンを拾ったので、職員室へ届けようとしているのだ。

受験者のリボンなら、届ける意味は無さそうだが……なんてことはない、裏に丁寧な字で名前が記入されていた。

もし、持ち主が探しに来たとき、直ぐに見つかるようにしてあげよう、という善意だ。

 

職員室への廊下の曲がり角を曲がろうとした瞬間

 

 

「うわっ!」

「キャッ!」

 

 

何かにぶつかった。

 

 

「いったたた……ご、ごめん!だいじょうぶ!?」

「だ、大丈夫!」

 

 

茶髪のボブに、少し丸顔なのが愛嬌がある可愛らしい少女が慌て言葉をかけてきた。

それに北条も慌てて返す。

 

──あ、可愛い。

 

北条はアワアワと謝るのを見て、自然とそう思った。

少女より背が高いから、上目遣いになっているのもあるのだろう。

 

 

「ウチ前見てへんかったん。ほんまにごめん!」

「わ、私もごめんね!前見てなかったから…ごめんね。」

「いやいや、ウチが急いでたから……」

 

謝り合戦の開催である。

日本人あるあるの第3位くらいにランクインするであろう、最早恒例行事。

 

 

何処と無く気まずい空気感になる。

 

 

「あー……それより君は大丈夫?何だか急いでたみたいだけど………邪魔しちゃったね。」

 

 

友達なんて以ての外。

何故かクラスメイトに避けられ、録に話すことも無かった北条は、素早く話題を移しにかかった。

 

 

「あ!そうやった!早く帰らなきゃいけへんやったわ!ごめんね!」

「なら直ぐに行かなきゃ、さよなら!」

「サヨナラ!」

 

 

怒涛の勢い、今度は早歩きで去って行った。

 

ポツン、と1人になった。胸が少し、空いている。

さっきと同じなのに、さっきと比べると、肌に触れる空気が冷たく感じた。

 

……ジャージを着ていた少女も、私と同じ受験生だろう。

 

そう考えた北条は、前よりも少し強く、合格へ期待と不安を抱く。

 

──友達に成れたら、嬉しいな。

 

確率としては、余りにも低い。

それに先程初めて会っただけだ。

 

だが、北条は何故かそれが叶うと良い。という願いが、じんわりと心に広がった。

 

knock knock

 

 

「失礼します。あの、受験者の──」

 

 

 

 





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