人は必ずなにか【属性】を持って生まれてくる世界。
属性とは呪いであり祝福でもあるもの。神からの贈り物。
そんな世界で自分の属性について悩む者。何も考えていない者。神を憎む者。
様々の思惑が入り交じる中、属性狩りという事件があちこちで多発する。
それは背教者たちによる組織が世界を変えようとしているのであった。
世界観
○国家関係
・プロパーテ大陸
主に舞台となるこの国の呼び方。とても広大でありその全域が1つの国として統治されています。
大陸の外は機械などが発展しているそうですがこの大陸において機械の発達はかなり遅れており、魔法が技術の1つとして根付いているため機械類はまだまだです。
乗り物は馬車が一般的です。また、銃も外国と違って魔法弾を放つ魔銃がほとんどです。
・宗教国家アライメント
このプロパーテ大陸に君臨する偉大なる国です。国教であるアトリ教を軸にしており、人々がそれぞれ持つ【属性】を重要視しています。
貧富の差は激しく、大抵が中流階級で一生を終えます。希少な属性を持つ者は上流階級の家に養子として迎え入れられたりすることもあります。
この国では人よりも優位な属性を持っている者が正義であり、皆共通の価値観なのです。
大陸の中心部に王都があり、そこには王城や聖教会の本拠地である大聖堂があります。
大陸のあちこちに村や町がありますが生活のレベルは王都から離れるほどに下がっていきます。また、どこにも教会がありますが司祭によって内部事情にも差があることでしょう。
ただし港町などの場合はその限りではなく、例外もあります。
・アトリ教
国教であり、中流階級以上なら誰しももが生まれてからすぐ洗礼を受けるでしょう。洗礼の際に属性を鑑定するので早い段階で属性の詳細が判明します。
下流階級である場合、洗礼などを受けないもしくは受けられないので自分の属性を知らないまま育つことも有りえます。教会などで鑑定をすれば属性はわかりますが洗礼以外では寄付が必要となります。
また、聖職者になる場合女性は高位の役職につくことができない制限がある。シスターなどは可能だが司祭は不可能である。
王都にある聖教会には教皇を含め司教などの教会幹部たちがいます。各地の教会には司祭がおり、シスターや助祭なども地域ごとによって数が違う。
また聖職者は血を流す武具を禁じているため刃物などで争うことはできない。そのためメイスや打撃武具を用いることが多いとされている。
・特殊部隊サルバシオン
アトリ教の暗部であり、あらゆる背教者、犯罪者に裁きという名の死を与える武装集団。当然ながら悪魔、あるいは魔族も殲滅対象であり、本来はそちらが主な仕事だが出動するほどの大事が起こっていないため最近はもっぱら人間を相手にしているとか。
全員敬虔な信者であることが条件であり、教会内部で問題行動を起こした聖職者の処刑人でもあるため多くの司祭たちからも恐れられている。
基本的には上層部からの指示がなければ活動することはなく、普段は教会の手伝いをしている。
また、サルバシオン内部でも階級があり、特別に功績を認められ実力が備わっている者のみ特別な名と番号が与えられる。これは歴史に残される快挙であり、現在は26番まで存在する。
対属性魔法を習得しているものもおり、まともに戦うことはおすすめできない。
○敵対組織
・背教組織ヘレシィ
組織としては最大勢力であり、神と信徒に背く者たちの集まり。
幹部たちは大半が狂っていると言われており、手段を選ばないため属性狩りなどを各地で行っている模様。
一大勢力ではあるものの末端までの制御はうまくいっていないためゴロツキ崩れも混じっている。
彼らの中には正体を隠して社会に溶け込んでいる者もいるためいったいどれほどの規模なのかは闇の中である。
また、彼らは裏稼業などにも関わっており、裏社会に身を置く者ならその恐ろしさはよく知っているだろう。
活動が確認されているのはおよそ10年前から。
・呪術結社カースド
属性を引き剥がす呪術を最初に開発した呪術師が活性した秘密結社。
排他的で内向的。自分たちの研究にしか興味のない人間ばかり集まる。ヘレシィとは表向きは友好関係を築いており属性簒奪の呪術も伝授した元凶である。
非人道的な実験を行うことも有名であるが彼らには社会を害する気はなく、ただ自分たちの好奇心を満たしたいだけである。
意外と歴史は古く、30年前から存在しており、リーダーも変わっている。
・狂信会カリュオン
教会ともヘレシィとも敵対している勢力。自分たちこそが神の教えを正しく理解していると主張する狂信者たちの集まりである。
しかしながらその実態は教えを曲解し、自分たちの都合よく解釈して一般人たちから属性を剥ぎ取ろうとしている。
彼らの目的は1つの身に多くの属性を集め、神に近付こうというもの。
しかしながら5つ以上属性を集めた体は耐えきれず自壊するか魔物になってしまうためうまくはいっていない。
活動が確認されているのは5年ほど前から。
組織規模
ヘレシィ>カリュオン>カースド
歴史
カースド>ヘレシィ>カリュオン
3組織総括
ヘレシィは神の教えクソ喰らえ
カースドは好き勝手趣味に走る
カリュオンは神サイコー!俺たちも神になるぜ!
○魔法関連
技術としてある程度定着しているもの。才能の有無はあるが、基礎魔法程度であれば大抵の人間が習得できるとされている。
魔法学園で学ぶ以外だと魔法使いに直接師事するなどがあるが将来就職などを考える場合は学園に通うのが無難とされている。
術式を用いて魔法の発動を行うのだが呪文や詠唱などは個人差や術式によって異なる。主に集中力を高める目的や術式を発動させる鍵(誤発動を防ぐ等)に用いるため不要な魔法使いは無詠唱や呪文省略などが可能。
そのため呪文は個人差がある。しかし、魔法学園などでは授業で最初は手本となる呪文を用いたりとする。
大規模儀式などは呪文詠唱必須。魔道具はそれらの工程を全て省いて即座に扱えるすぐれものだが当然値段は高い物が多く、また開発もとても時間がかかったり手間がかかる。
・基礎魔法
明かりを灯すなど簡単な生活に役に立つ魔法は大抵の人間が学べば扱える。当然魔力がないものや才能がないものには無理ではある。
魔法使いでなくともこれくらいなら扱えるという者もそこそこいる範囲。
魔法学園に通うなら入学前にできておくべきレベル。
また、基礎魔法の中には収納魔法というものがあり、特殊な異空間に荷物をしまっておけるというもの。旅をするならほぼ必須だが扱えないもののために収納魔法がかかった魔道具も販売されている。
基礎魔法レベルなら他にも魔道具として販売されているものも多い。(例、灯り魔法のランタン)
・下位魔法
魔法使いになるなら必須であるランクの魔法。才能によって習得不可能なものもあるがどれか1つくらいは扱えないなら魔法使いを名乗れない。
攻撃魔法から癒しの魔法まで様々あるがどれも中位魔法には劣るものである。
魔法学園では最初に学ぶものである。数も多いため魔法大全でも一番項目が多い。
・中位魔法
扱えれば立派な魔法使いを名乗ってもよい。下位魔法よりも強力で更に便利なものが多い。ただし制御の難易度は高い。
魔法学園では卒業するまでに1つは身につけておきたい。
一部特定の属性への対策効果がある魔法もあるがこれは中位魔法の中でも難易度が高い。
・上位魔法
扱える人間が限られてくる魔法。奇跡に近いものや戦争で扱ってもおかしくない高ランクの攻撃魔法。
中には禁術も含まれているため全容を知る者はいない。
対属性魔法の半分以上が上位魔法に含まれる。が高火力魔法の影に隠れている。また、その上位魔法は教会に資料があるとされており一般人では閲覧権限すらない。
・呪術
魔法とは少し違う術式を持つ技術。しかしながら魔法と比較しても才能依存することが少ない。
教会ではこれを異端としており、扱うだけで犯罪になる。
また、属性狩りで属性を奪う【属性簒奪】も呪術によるもので方法は様々。
魔法陣に対象を入れて抽出するものから刃物を通して引っこ抜くまで多岐にわたる。
また奪った属性は手のひらに収まるほどの光のを放つ宝玉になり、特殊な瓶に封をして保存ができる。
人に付与する場合はその宝玉を体に強く押し付けるなどすれば魂に結びつこうと吸収されていく。
ただし、元々持っている属性と反発する場合もあるため慎重な扱いが必要。
○人間以外の生き物
・魔物
凶暴で人間を襲う害獣。姿は地域や種で様々。大抵は獣のようなものが多い。そのため魔獣とも呼ばれる。
強さはどこにでもいるようなものであれば魔法学園の学生や戦える技術を持つ旅人であれば対処できる。
しかし改造された魔物や一部の上位種であればその限りではなく、戦闘に特化した傭兵や騎士、魔法使いなどが対応できる。
意思疎通は原則不可能。人語を解する魔物は知性が高くとても危険である。
・魔族
明確に知性のある存在。魔物よりも高位であり人間に害をなす危険な存在だが目撃例は少ない。サルバシオンたちの抹殺対象。
吸血鬼や夢魔などの悪魔もこの分類である。彼らには属性があるものとないものがおり、この世界における異常性を示しているとも言える。
・精霊
自然界のあらゆる場所に宿ると言われており、精霊魔法はその精霊の力を借りて行う。なので精霊の少ない、いない土地では精霊魔法が効果がとても希薄。精霊魔法そのものがマイナーな魔法分類なため魔法学園でも選択授業でしか学ばない。
また、直接精霊と契約することも可能。しかし精霊の気まぐれにより認めてもらえるかは運。直接契約は1体が限度。契約せずとも気に入ってついてくる個体もいるらしい。
・妖精
各地に存在する不思議な存在。厳密な区分が難しく、現在は魔物や魔族ではなく、動物や精霊でもないものたちという認識。
基本的にいたずらする以外には害はない生き物とされており、街によっては妖精と共存する地域もあるとか。
たいていは人の子供よりも小さいとされている。妖精は種によっては虫のような羽を持っているため、世間一般の妖精のイメージはそれがほとんど。
・獣人
人に近い姿をした獣。必ず【獣】属性を有しているが人間扱いされておらず、この大陸においては差別対象。
獣人たちが暮らす別の国があるらしい。
○その他
・属性狩り
他人の属性を奪うという犯罪行為。しかしながら教会はその被害者であるはずの者にも冷たくあたり、あまつさえ非人間として扱う。
対策もほとんどできていない現状、属性狩りハンターなどという仕事を請け負うものまで出ている始末。
この呪術の開発者はカースドのリーダーとされており、カースドの人間とコンタクトを取れれば呪具や術式を販売してもらえる。
・ノンマン
全ての人間、ひいては魔物ですら持っているという属性をもたないもの。ノンヒューマンが正式な呼称だがたいていの者はノンマンと呼ぶ。
大陸全人類の5%ほどが先天性ノンマンとされています。彼らは人間として扱われることがなく無能であり見下すべき存在です。後天的にノンマンになった場合も差別されることでしょう。
5%とはいうもののその生存率は極めて低く、先天性であれば生まれてすぐに捨てられるかひどければ殺されてしまうかもしれません。
現在は属性狩りによって後天的ノンマンが増えていますが特に対策など、国は目に見える範囲で行動する気配はありません。
・裏社会
ほとんどが最下層または中流階級で生きづらくなったものが属している界隈。
犯罪者やお尋ね者、呪術師などわけありばかりが集まっており、たいていはどの町にもその筋の者がいるという。
・傭兵
主に用心棒や魔物退治をする際に招集がかけられる戦闘に特化した職業。
もちろん裏社会の人間も混じっており、信用に値する傭兵を雇えるかが肝。
雇う場合平均して1000リビほどだがここに護衛中の行動に応じて上乗せされる場合も。また強さや信頼実績のある者はもっと高い雇用費がかかる。
ちなみに彼らが仕事を請け負うのは街の酒場や街の役場にある掲示板や集会場などでの依頼を受けるか個人で依頼を受けるかが主な仕事の経路。
・奴隷
一応認可自体はされているがあまり好まれていない。
性奴隷も個人邸宅でならともかく連れ回したりする者は印象が悪い。
また、基本高級品なので普通に人を雇うほうが安上がりなのもあって最近は富裕層の趣味くらいにしか売れていない。
・金銭・物価
単位はリビ。だいたい100リビで宿屋一泊できる。
魔物退治などの報酬は場所や時期などによっても変動するが5匹ならば500リビほど。
・大陸外
西の海の向こうには闇の領域。という言い伝えが残っており、そちらは完全に不明。
東の方角には島国があるのだが独特の文化を持ち、貿易を行っているとか。
キャラクターメイキング
・属性
必ず1人最低でも1つの属性を持っていることになります(一部条件*1は除く)。
属性は1人複数所持できますが多ければ多いほど希少価値が高く行動に制限がかかるため最大でも3をオススメします。
現状公式(教会)で確認されている属性保持数の最大は5つとなっている。
ソロ(1つ)、デュオ(2つ)、トリオ(3つ)、カルテット(4つ)、クインテッド(5つ)と呼ばれ、属性を持たない存在をノンヒューマン(ノンマン)と呼ぶ。
6つ以上は現在確認されておらず、人工で6つ以上の属性を付与した人間は現在全て死に至っている。
属性は通常であれば変化及び増加することはありません。
属性の効果も同じ属性を持つ人間がいたとして全く同じというわけでもないです。これは自分の属性への理解度、および解釈によって変化すると言われており、当人ができないと思ってしまえば恩恵はなく、とにかく自分の属性をどれだけ把握しているかが鍵となっています。
また一部属性には影響範囲があり、それもある程度は自己認識で変化しますが先天的にもって生まれたものは教会でのお布施をするか【鑑定】属性での鑑定があれば詳細を更に知ることができます。(教会では洗礼時以外に属性を鑑定する場合はお布施が必要になり、洗礼時に詳細解析を求める場合もお布施が必要です。原則詳細解析を求める両親は少ない)
属性を持っている人間が属性狩りなどで属性を失った場合、デメリットが生じる場合があります。
例えば音属性持ちの人間が属性を失うと想像を絶する音痴になり、加速属性持ちは足が極端に遅くなったりと持っていた属性に関する事柄が影響します。
一部属性ではデメリットがない(一例、炎・水等)とされているがノンマンとなることがそもそもデメリットである。
また、属性による能力で属性に影響を与えることはできません。簒奪の属性で相手の属性を奪うなど、属性による干渉は原則できません。
属性を引き剥がす場合、大規模な魔術儀式を行うか呪術となります。
親の属性と子の属性の相関に関しては原則遺伝することはないことが教会からの見解となっています。事実親と全く異なる属性を受け継ぐことがほとんどで稀に同一属性の親子もいますが本人の基質や運命が似通っているだけにすぎず、掛け合わせによって一族を強くしようとした昔の貴族もいましたが無意味と判明した今はほとんどそういったことはありません。
※属性命名法則はありませんが長過ぎる属性名は基本的にはなく、短くまとめるのが基本となっております。
属性サンプル表です。ここから属性を選ぶ必要はありませんが決まらなかったり参考にどうぞ。
・能力
戦闘に関しては基本的に人間に可能であれば物理攻撃から魔法まで様々なことが可能です。
ただし魔法は生まれつきの素養がある程度必要になるので誰でもどんな魔法が扱えるというわけではない。
属性に応じてボーナスがある場合も多く、それに合わせた技能を所持することがオススメ。
また、それ以外は【舞】属性持ちはダンスなどに優れた才能を示したり等です。
ただし属性がなくとも努力次第では誰でも伸びる分野でもあるため、非戦闘の技能や属性も可能です。
・生まれ
上流階級(貴族や富裕層)、中流階級(だいたいの一般人)、最下層(スラム生まれ、捨て子等)が大まかにある。
中流階級が無難ではあるが上流階級出身でも自由を求めてしまうこともあるだろう。最下層はそれこそのし上がるためになんでもしようとするだろう。
※この世界において現代日本などから転生すると大きなデメリットがあるためオススメはしない。
具体的には生まれつきの属性がないまま生まれてしまうのでノンマンとなってしまう。
また外部から転生した場合、前世の記憶は蘇ることはないためやめておこう。
この世界で生まれ死に、またこの世界に生まれた場合の転生は属性も記憶も持っている場合があるため可能である。
・職業
原則キャラクターは一般人から旅人、反社会組織から教会関係者まで自由ですが一部の役職などは制限があります。
・公式で提示されている組織のトップ等、既に存在が決まっている役職
敵組織の場合幹部は問題ありませんがボスは明確に設定があるためご遠慮ください。
・教会側での中枢役職
基本的に腐敗しています。そのため、司祭までを限度としています。
また、サルバシオンにて番号持ちは26番より前の数字は不可とします。(※1番〜26番は既に該当者がいることになっています)
・その他属性におけるNG
王、英雄など教会や国が秘匿している属性持ち。
メタ的に全能、神、その他世界観を壊しかねない属性や強すぎる属性はお断りしています。
参加する際には以下のお願いがあります
・原作欄は「アトリビュート・スレイヴ」とすること(参加する場合の必須項目)
・他参加者様とのやり取りなどは個人で行ってください
・個人で考えた設定を公式設定に反映してほしい等、設定を押し付けることはしない。
こちらは必須ではありませんがタグでアトリビュート・スレイヴ、またはアトスレと入れると検索しやすいかもしれません。
この企画は同じ世界観でそれぞれの作者様がどういった話を書くのかという企画です。他作者様のネタを拾ったりコラボするのも構いませんがトラブル等が発生した場合は各自でご対応お願いします。
また、シェアワールド化はしていますが作者であるとぅりりりりが著作者であるためキャラクターや設定はともかく世界観をオリジナルと主張するのはおやめください。
とぅりりりりが書く小説に関しましては一部世界観を補強するサンプル程度の認識で構わないため必読ではありません。とぅりりりりも自分で好きに小説を書きます。
随時追記や更新がある場合もご了承ください。