IS 革新の為に   作:伝書鳩

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前回のあらすじ
 IS世界でおはようございます
 ISを展開すると俺がガンダムだ状態
 与えられた名前はまさかの刹那・F・セイエイ


第2話 準備段階

 リボンズの爆弾発言に対し、他のイノベ勢はまさかのスルーをかました。これには少年こと刹那(偽)も驚きを隠せない。自分たちの敵、それも彼らの存在を脅かした【真のイノベイター】の名前を自分に与えたその行為が信じられないからだ。

 

「ちょっと待て、何でよりにもよってこの名前なんだ!」

 

 刹那(仮)が問い、それを予想していたであろうリボンズが答える。

 

「ISは本来宇宙空間での活動を想定し、開発されたマルチフォーム・スーツだ。しかし白騎士事件の影響で今は軍事転用され、各国の抑止力の要となっている」

「あの世界のように、ガンダムで武力介入しろとでも言うのか?」

「それは少し違う。本来のソレスタル・ビーイングの、いやイオリア・シュヘンベルグの目的は人類を革新に導くこと。何の因果かもう一度生きるチャンスが与えられたからね、ティエリアに諭された様に僕らも人類と共に未来を創るという本来の役目を全うしようと思ってね」

 

 リボンズの言葉を他のイノベイターが引き継ぐ。

 

「今後人類が宇宙開発を行うには、ISによって各国の軍事の抑止が続いている現状は望ましくないんだよ」

 

 リジェネが言い

 

「現状打破の為に、我々は篠ノ之束とコンタクトを取る必要がある」

「しかし彼女は姿を隠している。世界中の権力者が探している彼女との接触は困難だろう」

 

 ブリングとデヴァインが続き

 

「だからガンダムというISを世界に示す。それも絶対的な性能を誇示していることを」

「ISの絶対数は決まっている。彼女はそれをリアルタイムで把握可能と考えて良い。だからガンダムという、自分が関わっていないISの存在は彼女を釣る餌になるわけ」

「全てはそれからです。なので今後は戦闘に関する技術や知識の向上をメインに訓練する所から始まります。実戦経験にもなるので、計画の阻害となる組織などを排除するミッションも平行して行うことになると思います。私たちが歩むのは茨の道ですが、一緒にがんばりましょう」

 

 リヴァイヴ・ヒリング・アニューの3人が喋り、再度リボンズが語り始める。

 

「この先、キミは進化しなければならない――――彼のようにね。それがキミにその名を与えた理由さ」

「……そ、そうですか」

 

 思っていたよりも真面目な理由を語られたので、少年は困惑していた。てっきり意地の悪い理由を挙げられるのではないかと考えていたからだ。そして自分がこの名前を名乗ることは決定事項であり、今後変更する事は不可能であろうことも察した。

 

「どうやら彼も刹那・F・セイエイを名乗ることを納得してくれた様だし、宇宙に上がろうか」

 

(コンビニに行こう的な感覚で宇宙行きを決められても困る)

 

「……理由は?」

 

 頭痛が起きそうなのを堪えながら刹那はリボンズに問う。

 

「地上よりも宇宙の方が光学迷彩でのカモフラージュやヴェーダを用いた隠蔽が容易だからね」

「なるほど。……それと今更だけど、俺の口調はどうするべきだ? 見た目子供だし敬語使おうか?」

「本当に今更だね。無理に変える必要は無いと思うよ。僕たちは目的を同じとした仲間だからね」

「それは助かる」

 

 話が落ち着いた所でリボンズは指示を出し始めた。

 

「じゃあブリッジに行こう。ブリングとデヴァインはもしもに備えて艦砲の準備をしておいてほしい」

「「了解」」

「僕が艦長席に座るとして操舵のメインにアニュー、サブにはリヴァイヴが座ってくれ」

「はい」

「わかりましたよ、リボンズ」

「ヒリングとジェジェネはオペレーターで」

「りょ~かい」

「リボンズゥゥッ!!」

「……素で噛んでしまったよ。刹那は空いてるシートに座っていてくれ」

「子供の体は不便だ。……牛乳でも飲むか?」

 

 大気圏離脱は、途中で迎撃行動や狙撃に逢うでもなく、特に問題なく行われた。衛星があるがヴェーダがハッキングして異常検知などさせないから問題は起きない。突如この世界に出現した彼らは、人知れず宇宙へと上がる。役目を果たす為に。

 

 

 

 彼らの目的は人類の革新、その先にあるのは――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 待機状態のISが淡い光を発する。マイスターである少年にも気付かれぬ様、ソレは淡々と作業を続ける。

 

――ヴェーダとのリンク……クリア

――マイスターのステータスをチェック……クリア

――因子の存在を確認……クリア

――太陽炉2基を再構成……クリア

――戦闘行動の支障、低レベル……クリア

――次世代機への発展条件を設定……クリア

――装備の設定と構成……クリア

――システムチェック……クリア

 

 作業を終えたのか、ISは発していた光を止める。

 

 

 

 

 

 

 

――高濃度GN粒子生成、循環開始

 

「ん? 何かしたか?」

 

 少年は問うがISは応えない。しかし、沈黙の中でもISの行為は止まらない。少年が変革を、進化を果たすまで。




今回短くてすいません
イノベの性格については一度死んだので丸くなったということで……

・迎撃行動や狙撃:このガデッサにはたやすいこと!
・因子:ナンノダロウネー
・太陽炉2基を再構成:ドウシテダロウネー
・高濃度GN粒子生成、循環開始:ドコデダロウネー
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