IS 革新の為に   作:伝書鳩

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前回のあらすじ?
 カニバサミ
 ロマン砲
 無駄無駄無駄=無駄


第6話 存在意義

 ここはモンド・グロッソ開催中、各選手に割り当てられたスタジアム内にある待機室。これまで試合以外の時間を刹那はこの部屋で過ごしている。無論、正体秘匿の為に展開中のISを解除するようなことはしていない。

 

 準決勝の試合を終えた刹那はこの部屋に到着すると、それまでのエクシアからキュリオスの姿へと機体を変化させた。この行為に意味があるのかは正直わからないがこうした方が良いという直感はあった。刹那の目的は、準々決勝の最中に突如現れたハレルヤに話を聞けないかを試す事だ。

 

 自分の知るアレルヤとハレルヤならば、如何なる状況であろうが会話可能なのだろう。だが自分は違う。現在のコードネームである『刹那・F・セイエイ』にしても、GNドライブを搭載したISを動かし、ガンダムマイスターとなったことでリボンズに与えられた仮初めの名前なのだ。一般常識と【ガンダム】に関する知識以外は、自分の名前すらわからないあやふやな存在、それが自分だ。

 

 準々決勝のあの試合中、明らかに自分はハレルヤの影響を受けていた。口調などではなく、自分の存在そのものが変貌していた気がする。だが他の機体で似た様なケースは――――!? 改めて考えると違和感がある。自分の口調や性格といった要素は『刹那・F・セイエイ』という存在に、余りにも似ているのではないか。これではまるで…………!

 

『やっと気付きやがったか。お前という存在は、これまでに展開したガンダムの影響をもろに受けてんだよ。これまで過ごしてきた中でのお前の性格や口調、言動はアイツをお前が無意識に意識していたから? 違うんだなぁコレが! 初めてISを展開したあの時の機体がエクシアだったから、お前自身の核となる部分が知識内の刹那・F・セイエイに引っ張られた結果なんだよ!!』

 

「それではお前の存在についてどう説明する!?」

 

『おいおい俺は言ったはずだぜ? お前の存在はガンダムに影響されるとよ! もう忘れたのか?その中には他のマイスターだって当然居るだろうよ! お前は失念しているかもしれないけどな、ガンダムマイスターの影響を受けるに当たって性格や口調が似る程度で終わるわけねぇよなぁ! そりゃ当然俺らの能力も付いてくるわけだ! あの時の頭痛はその証だ! お前はそれが意味する事をちゃんと理解しているか? 直にお前も俺やピーリスと同じ様に、身体を薬で強化され脳味噌を弄くり回されたバケモノの仲間入りをすんだよ!!』

 

「その過程で出てきたのがお前だと、俺が超兵としての力を得るとでも言うのか!?」

 

『良いじゃねぇか! メンドくせぇ過程をスッ飛ばして結果だけ得られるんだからなぁ! それとも何だ、イノベイターに進化するのは良くても超兵は無理ってか?』

 

「違う。俺が今後どの様に変化――いや、どんな存在になるかは変えようがないとわかっている。俺は俺という存在を認め、有りのままを受け入れるしか無い。……その事は別件としてハレルヤ、お前に聞きたい事がある。あの時お前が言った『バグ』とはどういう事だ」

 

『それについてはまだ語るべきじゃねぇ。……その時が来たらちゃんと話すから安心しな』

 

「そうか、最後にこれだけ聞かせてくれ。俺がこうなったのは偶然なのか? 必然だったのか?」

 

『その問いの答えはそれじゃあ不十分だ。今のお前がお前であるのは『偶然かつ必然』だからな』

 

「……感謝する」

 

『ま、俺もお前の一部ってわけだ。必要がありゃあ協力はする。よろしく頼むぜ、宿主サマ』

 

「それについては同意見だ。俺も死ぬ気は無い」

 

『そうだ、それでいい。じゃあ俺は下がってるぜ……』

 

 漠然とした感覚でだが、刹那にはハレルヤとのリンクが切れたのがわかった。恐らく、この場で話すべき内容は言い終えたという事なのだろう。ちなみに機体外部へ音声を出力するための機能は切ってあるので、2人の会話内容が漏れる心配は無い。

 

「飛びっきりの『バグ』か。……だとしたら俺は一体何者なんだろうな」

 

 機体をエクシアへと戻しながら発せられた彼の呟きに答えるモノはいない。だが彼は、己を奮い立たせるために言葉を続ける――――自分が自分で在る為に。

 

「例え俺という存在が偽りだとしても、ここで立ち止まるワケにはいかない……!」

 

 この世界で自分やイノベイター…………ソレスタル・ビーイングの行動は余りにも順調すぎた。それこそ、何かしらの意図によって導かれていたかのように。だが立ち止まってしまえば、あの日目覚めてから今日までの数年が無駄になってしまう。

 

 人は、世界は変わらなければならないのだ。それを成し遂げる為だけに自分達は存在している。狂信者の集団と罵られようとも構わない。世界を敵に回す事になっても後悔はしない。初めてISを起動させたあの日に、覚悟は決めたのだから。

 

 

 

 

 

 そして夜が明けて時間は経ち、第2回モンド・グロッソ決勝戦の試合開始の瞬間はもう間近と言える時間になった。試合会場であるスタジアム内はほぼ満員と、人で溢れている。その最中、待機室で入場案内を待っていた刹那の元へと通信が入ってきた。

 

「久しぶりだね、調子はどうだい? 刹那・F・セイエイ」

「リボンズか、何かトラブルでも起きたか?」

「ヴェーダからの確定情報でね、日本人の少年が二人誘拐された。名前は織斑一夏と織斑秋二、決勝戦の対戦相手である織斑千冬の弟達さ」

「この事を知っているのは?」

「今は日本の上層部とドイツ軍だ。どうやら織斑千冬は事件について教えられていないようだね。知ったら決勝戦を辞退してでも弟の捜索に行くと判断したのだろう」

「ガンダムで出る」

「決勝戦は良いのかい? 僕達が裏で救助することだって可能だ。既にリヴァイヴとデヴァインは動いているしね」

「ガンダムで織斑兄弟を救出すれば、篠ノ之束がコチラに接触する可能性は上がるはずだ」

「……ヴェーダの承認を確認した。救出のメインはキミが担当、僕らはサポートに入ろう」

「サポートはそちらの判断に任せる」

「すぐにミッションプランを準備しよう。キミはそれに合わせて行動してくれ」

「了解した」

 

 通信終了数分後に送られてきたミッションプランの内容を一読し、刹那は行動を開始した。

 

 

 

 試合以外では決して待機室の外に梃子でも動かなかったガンダム。そのガンダムが決勝戦を目前にした今になって急にアクションを起こしたとあって、会場内は混乱を始めた。

 

「司令、ガンダムが急に動き出しました! 武装の展開は行っていない様ですが目的は不明、真っ直ぐに試合が行われるメインアリーナへと向かっています!!」

「メインアリーナ内では巨大シールドの展開が急に解除されました! 原因は不明で、システムはこちら側の操作を受け付けず復旧は困難との事です!!」

「ええい、一体全体何が起こっている!? 会場内の観客の安全を確保! 来賓の各国関係者への通達も忘れるな! ガンダムが暴走をした際に備えて会場内のISに通信を入れ、いつでも動ける準備をさせておけ!!」

 

 慌ただしくなってきた会場内の通路をエクシアは進む。途中で警備員が遭遇したガンダムに停止を促したが、刹那はそれを無視して進み続ける。そして目的の場所へと到着する、それは決勝戦の試合会場であるメインアリーナ。満員の観客が自分を注目しているこの場所から、ガンダムは飛び立つのだ。

 

「展開」

 

 刹那が一言呟いたと同時に、エクシアを光が包みこむ。この状況を見ていた誰もが、それは試合中に見せた他のガンダムへの変化だと思っていた。しかし、現れたガンダムに予想は裏切られた。そのガンダムは、自分達がさっきまで見ていた機体と同じ顔……つまりガンダムエクシアだ。だが所々が異なっており、機体各部への追加パーツによって全体の雰囲気が変わっている。その機体の名は、ガンダムアヴァランチエクシアダッシュ。エクシアに高機動オプションであるアヴァランチに加え、脚部用推進ユニットであるダッシュユニットを追加した形態。本来ならダッシュユニットは宇宙活動用の追加装備なのだが、ISとして展開する事で大気圏内での使用を可能にさせた。

 

「コンデンサ内の粒子充填率を確認……問題無し」

 

 アヴァランチは機体内の大容量コンデンサにチャージしたGN粒子を一気に解放することで、爆発的な加速力を発揮する。その分粒子消費量は激しく、短時間での連続使用は不可能になっている。

 

「ダッシュユニット、展開」

 

 ダッシュユニットは通常、機体ふくらはぎ部分に装備されている。GNバーニアユニットを足裏に展開することでスキー板の様に装備することで、高機動モードとなる。ユニット先端にはGNクローと内蔵式のビームサーベルが装備されているのが特徴だ。

 

「今からエクシアで目標を強襲する。リヴァイヴ達は被害者の身柄の確保を優先してくれ」

「わかりましたよ、刹那・F・セイエイ」

「抜かるなよ」

 

 現地サポートの二人に連絡を入れ、刹那はエクシアの機体を急上昇させる。上空から角度をつけて一直線に監禁場所に強襲するためだ。

 

「高度確保。強襲ポイントの設定完了。ルート内に障害物の有無を確認……問題無し」

 

 いざ機体を発進させようとした瞬間、エクシアの下方から一機のISが接近してきた。

 

「待て、ガンダム! 決勝戦を前にして何のつもりだ!!」

「織斑千冬か」

「こちらの質問に答えろ!」

「ミッションだ」

「何?」

「気になるなら追って来い。出来るものならな」

 

 エクシアは大容量コンデンサにチャージされたGN粒子を機体各部のGNバーニアに供給させる。

 

「ま……」

「アヴァランチエクシアダッシュ、目標の保護に向かう」

 

 千冬から言葉が発せられる前に、エクシアは発進してしまう。GNバーニアから噴出されたGN粒子が尾を引くように空中を漂っている。瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使用しての追跡を検討した千冬だったが、このタイミングでは見失う可能性が高いので断念せざるを得なかった。

 

「ガンダムは行ってしまったようだな、試合相手に振られてしまうとは……」

 

 

 

 

 

「こちらエクシア、通信終了後に突入する。二人ともショックに備えておけ」

 

 通信を終えると、エクシアは加速を殺さぬまま突入を開始した。今回刹那はアヴァランチを装備するに当たって、セブンソードはジョイントアーム等に装備するのではなく必要に応じて格納領域から展開する方法を選んでいた。GNソードを展開すると同時に、ライフルを直進したまま機体正面に向け撃ち続ける。ビームが着弾し脆くなった壁を確認するまでも無く、エクシアは減速など微塵もせずにダッシュユニットのクローによる蹴打で壁に突っ込んだ。

 

 突然建物全体に衝撃と轟音が鳴り響き、一夏と秋二を誘拐した犯行グループは慌てふためいた。織斑千冬が弟の奪還に来る可能性については予想していたが、まさか噂のガンダムがやってくるとは想定していなかったのだ。

 

「が、ガンダム! 何故貴様がここに来る!?」

「…………」

 

 エクシアは無言で展開していたGNソードをライフルモードからソードモードにし、脚部ダッシュユニットからビームサーベルを発生させる。そして、そのままゆっくりと近づいていく。

 

「こちらに手を出してみろ、ガキ共の命は保証しないぞ!?」

「残念ながらそれは無理だ。後ろを見てみろ」

「何!?」

 

 振り向いて確認すると、拘束していた筈の2人が居なくなっていた。その周辺では手下達が血を流して倒れていた。彼等は命に別状は無いみたいだが動く事は出来そうにない。

 

「クソッタレが!!」

 

 言葉と共に床に煙玉が叩きつけられ、辺り一面を煙が包む。全身装甲であるエクシアのセンサーはこの場から逃走する存在を感知していたが、刹那は敢えて見逃した。今回のミッションは対象の身柄の保護が優先されるからだ。数分後、煙が晴れたのを確認するとエクシアはどうにか生き長らえながら倒れている犯行グループの者達を拘束した。ちなみにこれ等を無力化し、誘拐された一夏達の身柄を確保したのは言うまでも無くリヴァイヴとデヴァインの二人だ。

 

「リヴァイヴ、織斑兄弟の様子は?」

「二人とも睡眠薬で眠らされている、きっともう少し時間が経てば起きるだろう。私とデヴァインは姿を見られるべきではないから、先に撤収させてもらう」

「了解した。何かあれば通信を、すぐに駆けつける」

 

 二人が無事撤収した事を確認してから、刹那は機体を元のエクシアに戻した。大容量コンデンサにGN粒子のチャージが必要なので、これから1時間はアヴァランチの使用は不可能になる。眠らされている織斑兄弟が気がつくのを待っていると、エクシアのセンサーが何かを掴んだ。

 

「こちらに急接近する機影……表示されている速度からするとISか? だがこの反応は――――」

 

 エクシアに表示されている該当ISの固有情報は、先程接触があったISのモノを指していた。それが示している事は、そのISの搭乗者は彼女しか有り得ない。一機のISがエクシアが空けた壁の穴を通り、建物内部に突入してきた。

 

「一夏、秋二! 二人とも無事か!?」

 

 猛スピードでやってきた千冬の視界に映ったのは、刹那によって拘束されて芋虫の様に無造作に転がされている男達の姿だった。

 

「ここで拘束されているコイツ等が犯行グループなのか? ……それより二人は!?」

「落ち着け、織斑千冬。お前の弟は睡眠薬で眠らされている様だが、二人とも無事だ」

「――ガンダム」

「そこで縛られている者達は誘拐犯に関わっている。捕縛はしたが、我々は必要としない身柄だ。尋問をするなり好きに扱え、処遇はそちらに一任する。…………保護した双子はそこだ」

 

 エクシアが指示した方向に目を向けると、織斑兄弟が横になって眠っている。二人が無事である事を確認した千冬は、無意識に安堵の笑みを浮かべた。

 

「織斑兄弟の身柄引き渡しを完了、確認を」

「ああ、無事確認した。ガンダム、今回の件は感謝する」

「その必要は無い。こちらにも思惑があって行動したのだから」

「思惑だと?」

「それを貴女が知る必要は、今は無い」

「どういうことだ? ま――」

 

 千冬の問いかけを無視する形でエクシアは去って行った。先程とは違い、機体の状態はノーマルなエクシアなので追跡は容易だ。だが千冬は追いかける事が出来なかった。それは一夏達の安全の確保を優先したためだ。

 

「モンド・グロッソ連覇……今の私にこの名声は虚しさしか感じさせないな」

 

 ガンダムが会場から観衆の目の前で立ち去った行為は、試合放棄と判断され決勝戦は行われずに不戦勝で千冬の優勝は決定した。だが千冬の心は晴れなかった。優勝決定後、ドイツ軍からの通信により、一夏と秋二が誘拐された事とガンダムがその救出に出向いた事を知ったのだ。連絡後即座に該当ポイントに向かい、そして今に至る。弟達が目覚めるまで、千冬の葛藤は続いたのだった。

 

 

 

 

 

 エクシアの姿のままGN粒子を散布しながら飛行を続けていた刹那は、自分を追跡するISの存在が無い事を確認する。確認作業を終えると、刹那は機体をキュリオスに変化させた。スタジアム内でエクシアをアヴァランチエクシアダッシュへと変化させたように、キュリオスを異なる姿へと変化させる。

 

 その機体の名はガンダムキュリオスガスト。キュリオスの脚部に大型GNバーニアユニットを追加した成層圏離脱仕様である。大型機首ユニットやGNロングバレルキャノン等、機体の一部も換装されている。この機体最大の特徴、それは――――

 

「キュリオスガスト、大気圏を離脱しトレミーへと帰艦する」

 

 そう、単独での大気圏離脱が可能になるのだ。刹那はヴェーダから情報を取得し、トレミーまでの安全な航路を入手。機体から発生されるGN粒子のステルス性能を発揮しながら進路を変更した。これで数日ぶりの帰還になる、モンド・グロッソ開催中は常時ISを展開していたので碌に休めていなかった。可能なら熱いシャワーを浴びてぐっすりと就寝したいものだ。だがそんな些細な願いも虚しく、刹那はこの後世界は全く優しくなんかない事を実感するハメになる。

 

 

 

 トレミーに着艦し、ISの展開を解除した刹那を待っていたのはアニューとブリングだった。

 

「無事帰艦完了、ミッションコンプリート。流石に疲れた」

「お疲れ様、刹那。帰ってきて早々で悪いんだけど……」

「我々と一緒にブリーフィングルームに移動してくれ」

「マジか……」

 

 有無を言わせぬ雰囲気のブリングの様子にノーと言えず、疲れた身体に鞭を打って刹那は目的の部屋へと移動した、そこに居たのは――――

 

「キミがあのガンダムの搭乗者? 今回ちーちゃんとガンダムのモンド・グロッソ決勝戦の試合が流れちゃったのは残念だけど、いっくんとしゅーくんを助けてくれてありがとね! それにしても男のIS搭乗者かぁ……前例が存在するならいっくん達がISを動かせるようになっても大丈夫だね。あ、自己紹介がまだだったか~。私が天才の束さんだよ、はじめましてだなぁ! ガンダム!!」

 

 篠ノ之束だった。ソレスタル・ビーイングは彼女と接触するためにモンド・グロッソという舞台でガンダムの性能を世界に示すという行動を起こしたのだ。だが、その彼女が何故ここに居る?

 

「……リボンズ、これは一体どういう事だ?」

「サポートはこちらに任せると言ったのはキミの筈だよ、刹那・F・セイエイ? キミが織斑兄弟救出の為に動いている裏で彼女とコンタクトを取ったのさ」

「そうなのだよ。それである事を条件に束さんはキミ達ソレスタル・ビーイングと協力関係になる事を約束したのだ~!」

「条件だって?」

「うん。それはね――――」

 

 束の口から『条件』の内容が言い渡される。それは至って単純で、ミッションにすらならない程に達成は容易な内容だった。ただ、刹那にだけは別な問題があるのだが。

 

「それで、ガンダム君は受けてくれるかな?」

「何故俺に振る、そこは組織トップのリボンズが承認するべき事じゃないのか?」

「実際にそれを実行するのはキミだ。だからキミが決める権利を持つのさ」

「俺は別に受けても構わない。ローリスク・ハイリターンなんだ、断る理由も無い」

「じゃあ行ってらっしゃ~い。頼んだよ、せっちゃん!」

「何だって?」

「善は急げだよ~! ハリー、ハリー!!」

「俺、帰ってきたばかりだし休みたいんですけど……」

「断る理由は無いんでしょ? 男に二言は?」

「……ありません」

 

 束に言い包められた刹那は、肩を落しながら発進の為にカタパルトへと向かって行った。

 

「いや~、せっちゃんはからかうと面白いね!」

「良かったのかい、あんな条件で。あの程度、彼なら大した障害も無く達成可能だよ?」

「いいのいいの。私にも利点はあるからね!」

 

 リボンズと束の会話が続く中、ブリーフィングルーム内のディスプレイにはガンダムが発進した様子が映されていた。巡航形態のキュリオスが地球へと向かって行く。

 

「――――世界の悪意が見えるようだ……!」

 

 休憩が出来なかった刹那は、キュリオスを飛翔させながら八つ当たり気味に呟いたのだった。

 




ハレルヤさんが楽しそうで何よりです!
……というのは別にしても、実際に書いていてハレルヤさんの扱いやすさは異常でした。

・アヴァランチエクシアダッシュ:こうでもしないとオプション装備の出番が……
・現地サポート:全く話に出ないリジェネェ……
・キュリオスガスト:大気圏離脱にはこの機体を出さざるを得ない
・束:「ここがあのガンダムのハウスね!!」
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