それは、突然現れた。有機物を一瞬で炭素の塵に変えてしまう異形、第一特異指定災害「ノイズ」。それに対抗するために秘密裏に作られた奏者、シンフォギアシステム。だが、それが効かない異形が現れた。闇から現れる虚ろな目をした異形、第二特異指定災害「アンノウン」。それらは、人間の前に現れては人間だけを消し去り、その人間を同じ様な異形に変える。しかもタチが悪いことに、シンフォギアの攻撃が一切通用しない。人類は、この2つの災害によって滅びの運命を辿るかに見えた。
そう、この世界の少女と本来存在しない特異点の少年が出会うまでは。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
少女は逃げていた。人を化け物に変える異形、アンノウンから。否、逃げるしかなかったのだ。
「そんな、何で私なの!?」
少女、立花響は一般人である。ゲームやアニメに出てくるような勇者でもないし、秘密裏に選ばれた奏者でもない(最も、そんな機密事項を響が知るわけがないのだが)。だからこそ、響は怖いと思った。何で私が襲われるのか、不安で不安で堪らなかった。
(そうか、そういう運命なら受け入れよう。ごめんね未来、私が化け物になっても、友達でいてね…)
響は逃げるのをやめた。四足歩行の小さなアンノウンが響に正に襲いかかろうとした。響が諦めて目を閉じたその時だった。
ガツン!
響の目の前から、金属同士がぶつかる様な音がする。
「離れて!危ないから!」
響が目を開けると、自分と同じ歳くらいの茶髪の少年が鍵のような剣を構えて、自分とアンノウンの間に割って入っていた。しかし、アンノウンは一匹ではない。基本数匹が群れを為して行動する。しかも、最悪なことに黒い小さいヤツが無数に集まり巨大なアンノウンを形成した。
「無理だよ、あんなのに勝てっこないよ…」
「大丈夫!キーブレード使いの俺に任せてくれ!」
少年はそのまま駆けていく。見知らぬ少女を助けるために。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
少年は疑問に思っていた。気がつくと自分は路地裏に倒れていた。そして、何も思い出せない。覚えてるのは、ソラという名前とキーブレード使いという力のみ。
覚えてる言葉を整理する。ソラという自分の名前、キーブレードという剣の使い手、そして、それを使い、闇より出る魔物・
とりあえず、散策しようとした矢先、少女の悲鳴が聞こえた。その場所に走っていくと、そこには黒い四足歩行のハートレス・シャドウの群れがいた。一体一体は弱いんだが、集まると面倒だ…と記憶してる。とにかく、今は少女を助けることが先決だ。俺は右手にオーソドックスなデザインのキーブレード・
「離れて!危ないから!」
少女の目の前にいたシャドウを倒すと、シャドウが巨大な人型のハートレスに変化した。
「無理だよ、あんなの勝てっこないよ…」
少女が今にも泣きだしそうになる。このまま彼女を泣かせる訳にも行かない。だから、
「大丈夫!キーブレード使いの俺に任せてくれ!」
俺は、その巨大なハートレスに斬り掛かる。だが、その巨大な図体なだけあって、急所であろう顔に狙いが定まらない。幸いだったのは、その動きが愚鈍だったこと。ところが、そうは問屋が卸さない。ハートレスの拳を避けた矢先、拳が当たった所からシャドウがこれでもかと湧いてきた。流石にこれはきつい、どうしよう。魔法でも使えるなら…あ。
「
咄嗟に俺はキーブレードを天に掲げ、そこに小さな雷を落とした。それによりシャドウを一掃しつつ、巨大ハートレスをダウンさせることに成功した。今なら顔を狙える!
「てりゃあぁぁぁぁ!!」
ハートレスの顔目がけてキーブレードの連撃を叩き込む。そして、咄嗟にあることに気がついた。ハートレスが立ち上がろうとした、その瞬間を狙って
「
ハートレスの足元目がけて小さな竜巻を発生させる。ハートレスが転倒する。俺が連撃を叩き込む。それを繰り返して、それで
巨大ハートレスは倒すことに成功した。そして、俺は気絶した。
続きは、現在執筆中