我が心と行動に一点の曇り無し!……多分!   作:☆桜椛★

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No.6 3人目のスタンド使い

「ねぇねぇ!今貴方、そこの古新聞の下から出て来たよね?どうやって出て来たの?それって貴方の“個性”?とっても不思議!ひょっとして“個性”の練習をしてたの?あ、じゃあこの公園に出る幽霊ってもしかして貴方の事?ねぇねぇ答えて!私気になる!」

 

 

水色のロングヘアーの彼女は一気に俺に近づいて来て次から次へと質問を投げかけて来た。

 

 

「近い近い近い!!そんなにグイグイ迫って来るんじゃあねぇー!!つーかお前誰だ?」

 

「え?……あ、そっか。自己紹介をしてなかったね。私は波動(はどう) ねじれ!雄英高校の1年生だよ」

 

「あんた雄英の生徒だったのかよ……あー、俺は狭間奪 幽義。中学2年生だ」

 

 

俺は彼女が雄英高校の生徒だという事に少し驚きながらも、自分の名前を名乗り、彼女が投げかけて来た質問に1つずつ答えていった。スタンド能力については“個性”【守護霊】として話して構わない部分だけ話した。

代わりにこっちも色々話を聞いた。彼女は偶々この近くに用事があって、その用事を終えて帰える途中、ネットで知った公園の幽霊の話を思い出し、気になってここに来たらしい。だが幾ら探してもお目当ての幽霊が見つからず、諦めて帰ろうとした所に俺が“平行世界”から帰って来たのを見たらしい。どうやらかなり好奇心旺盛な性格の様だ。

 

 

「それにしても色々な能力を持った守護霊を操る“個性”かぁ〜。使う能力によってはとっても強くて応用の効く“個性”だね!幽義くんはもしかしてヒーロー志望?」

 

「あぁ、一応親友と一緒に先輩のいる雄英高を狙ってる所だ。再来年には雄英の学校で会えるかもな」

 

 

まぁ、雄英高校のヒーロー科は日本中の中学生が狙っているから、ちゃんと受かるかどうかは分からねぇーがな。

だが、ヒーローになるって決めたからには、全力で合格を狙うつもりだ。

 

 

「へぇ〜〜!じゃあさ、私と一緒にトレーニングしてみない?」

 

「あ?あんたと?」

 

「うん!私これでも結構強いし、戦い方や体の動かし方とか色々教えられると思うの。それに貴方は不思議な事がいっぱいだから、面白そうだし!」

 

 

確かに彼女はあの雄英高校の1年生だ。そこらの高校生よりはずっとヒーローになる為に必要な知識や技術を持っているだろう。俺は既に“平行世界”でスタンド能力を悪用する俺と何度か戦っているが、殆どスタンド能力任せの戦い方だ。近接戦闘が苦手って訳じゃあねぇーが、1人でトレーニングするより2人でやった方が互いに動きの悪い癖とかに気付けるだろう。雄英を狙っている俺からしたら乗ってもいい話だ。

………面白いかどうかはしらねぇーがな。

 

 

「………じゃあ、よろしく頼むぜ。波動先輩」

 

 

 

 

 

 

その日から俺は、例の公園で波動先輩と一緒にトレーニングをする様になった。“平行世界”へスタンド使いを探しに行く回数は激減したが、得られたものは多かった。

お陰で自分で気付いていなかった戦闘の際の動きの癖やパターン化などの改善に成功し、スタンドを悪用していた“平行世界”の俺に苦戦する事なく勝てた上にDISCを何枚か回収出来た。内1枚は波動先輩にスタンド使いになれる素質があったのでプレゼントした。

 

与えたスタンドの名前は“スパイス・ガール”。第5部『黄金の風』に登場したトリッシュ・ウナのスタンドだ。その能力は触れた物体を柔らかくする能力。鋼鉄だろうがガラスだろうが、“スパイス・ガール”が触れればゴムの様に弾力を持たせるくらいから、原形が無くなる程にまで柔らかくする事が出来る。

この世界で3人目のスタンド使いになったという事で、中学3年生になる頃には響香にも波動先輩を紹介した。最初は何故今まで黙っていたんだと怒られたが、波動先輩とはちょっとトイレに行っている間に仲良くなっており、そっからは響香も一緒にトレーニングをする様になった。次いでに波動先輩にもスタンドの事について説明はした。

 

そして今日は、雄英高校の試験の前日。俺達3人は今日の分のトレーニングを終え、すっかり俺達のトレーニング場と化した公園こベンチに座って休んでいた。

 

 

「いよいよ明日は試験だね〜」

 

「そうだな。筆記の後に実技があるらしいが……いったい何をやらされるのやら」

 

「でも、幽義なら簡単にやってのけそうだけどね」

 

 

隣に座っていた響香の言葉に波動先輩が「確かにそうだね」なんて言いながら頷いた。

 

 

「確かに俺にはスタンド能力があるが、出来ない事も多いんだぞ?」

 

「でも“平行世界”から別の能力を持った自分を連れて来れるだけでもチート過ぎるでしょ?それにスタンドを複数持てるし……」

 

「幽義くんが受からなかったら、多分今年の合格者は0人になる気がするなぁ〜」

 

「んな訳あるかよ。まだまだ俺は弱いっての……………おい、なんだその目は?」

 

 

なんでそんな『本気で言ってる?』とでも言いたげな目で俺を見たんだよお前等?

 

 

「「それ、本気で言ってる?」」

 

「口に出しやがったなお前等…」

 

 

実際まだまだ強い俺が“平行世界”には沢山いるんだぞ?“ザ・ワールド”の俺とか、“パープル・ヘイズ”の俺とか、“グリーン・デイ”の俺とか………あ、後既に俺が死んでいた世界にいた暴走中の“ノトーリアス・B・I・G”とかな。あの“ノトーリアス・B・I・G”、力が強くなり過ぎていた所為か知らねぇーが、DISCに出来なかったし。

 

 

「まぁ、幽義が常識知らず「おい」なのは置いといて……2人共明日の試験、絶対受かってね!」

 

「あぁ、勿論だぜ!」

 

「絶対に受かってみせる!」

 

 

そして、いよいよ試験の日がやって来た。

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