一周した世界線   作:Achoo!

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今回はメジャーなSCPと人物(?)、組織が出てきます。わからなくなったら検索検索ゥ!


オリキャラ出るよ。少し重要な立ち位置。


追記
くっそ眠い中で書いて、グダグダな文章だったので修正。


アベルとハムと公安部

喫茶店から家に帰ると服を着替え、コンピューターを起こす。

 

「やあ【神州】、起きたかい?」

『はい、暁。おはようございます』

「どっかから連絡きてる?」

『確認します...警視庁公安部特事課の響管理官から一つありました』

「なんて?」

『[帰ってきて時間があったら連絡してくれ]、だそうです』

「りょーかい。後で連絡しとく」

 

話を切り上げると、冷蔵庫を開き一枚のでっかいハムを見つけた。

 

「あいつ、これ食うかな?」

 

そんな事を言うと、頭の上の朱は頷いた。それを見ると階段を下り、地下室へ入る。そこには恐ろしげな装飾を施された石棺が置かれていた。

 

「アベルー、起きろー。肉食うぞー!」

 

石棺にそう話しかけると蓋が開き、中から全身に"嫌らしい目つきで睨む悪魔のような顔の形"の刺青が入った大男が現れた。

 

『( - _ゞ ゴシゴシ』

「起きた?」

『(`・ω・́)ゝビシッ!!』

「今からでっかいハムを焼いて食う。食べる?」

『ワ━ヽ(*´Д`*)ノ━ィ!!!!』

「んじゃ着いてこい!」

 

彼は【SCP-076】、通称【アベル】。最悪と言われたketerクラスSCPオブジェクト。だが現在では...

 

『マダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン』

 

こんな感じなのである。本当にketerクラスなのか...?だが有事の際は、公安部特事課の最精鋭機動部隊Ω-7【パンドラの箱】を率いる部隊長だ。

 

「ハイハイ出来ましたよーっと!」

 

オーブンで焼き上げた分厚いハム(いや、分厚いベーコンと言うべきか?)を丸ごと皿によそうとアベルに渡す。するとアベル速攻で席へ持って行き、ステーキカット用のフォークを突き刺すと噛り付く。

 

『...(゚д゚)ウ-(゚Д゚)マー(゚A゚)イ-…ヽ(゚∀゚)ノ…ゾォォォォォ!!!!』

「そりゃようございました」

 

再び冷蔵庫を開くと、また同じ様なハムが出てくる。こいつは【SCP-055-DE-J】。とにかくすっごいハムだ。食っても無くならない、そして何よりも美味い。

俺にとってヨーグルトが血液だとしたら、こいつは筋肉だ。それほどまでに、重要!

 

「焼けたァッ!」

 

今度は自分の分を皿によそい、テーブルへ持って行く。席につき、両手にナイフとフォークを装備。そして...

 

「いただきます!」

 

かぶりつく。噛んだ瞬間に口の中に広がる肉汁...!そしてこの程よい噛み応え...!ああ...なんと素晴らしいんだ!

...ここまでは味付けなし。それでも十分なまでに美味い。

だがそこに天然の岩塩をまぶす!見たまえ、まるで岩塩が宝石の様だ...!

 

「うめぇ...!!」

 

炊いておいた白米を大盛りによそい、岩塩をふったハムと一気に掻き込む。米の甘みと塩の丁度いいしょっぱさ、そして肉汁。これらが混じり合って...もうたまらない!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局5キロの塊を4つを食べ終わる(大方アベルが食べたが)と、器具の片付けを終わらせた。

 

「んじゃ神州、特課に繋いでくれ」

『了解しました』

 

【神州】が通信を秘匿回線に介入させる。ツーコールほどすると受信側が出た。

 

《はい、こちら警視庁公安部特捜課です》

「Fだ。響管理官に回してくれ」

《わかりました。管理官に回します》

 

そしてまたツーコール。やっとお目当ての人物が出た。

 

《はい、こちら響です》

「お久しぶりです響管理官。財田です」

《あら暁くん。連絡は見てくれたかしら?》

 

彼女は響朱音。表向きは警視庁公安部特別捜査課の課長であるが、実際には裏部門である【警視庁公安部特事課】を率いる女傑。階級は警視正で、天涯孤独である自分の身元保証人でもある。

 

「いやあなた、連絡してとしか入れてなかったでしょ」

《あら、そうだったかしら?》

「そうですよ...で、とにかく何の用です?」

《まずは一つ目。【室戸研】から報告が上がったわ》

 

文部科学省 国立室戸研究所。SCPオブジェクトの特異性について研究する国家機関だ。

 

「という事は、例の?」

《ええ。貴方が前に調べる様頼んだ、あの結果が出たそうよ》

「そうですか...」

《二つ目。これは...【NHTICD】からね。陸軍の『独立魔法科大隊』について最終報告書が来たわ》

 

こっちは防衛省 国家高脅威情報収集課。いわゆる敵対する超特異組織に対し、諜報や情報収集を行っている裏部門だ。

 

「そっちもですか!?」

《そうよ。まさか私もこんなにタイミングが被るとは思わなかったわ》

「まあ...わかりました」

《そして三つ目。貴方に特事課担当の上層部によって、独自捜査行動権と監察権が与えられる事が決定したわ》

「本当ですか!?」

《貴方達一族が財団の末裔だとこうもなるわ。機動部隊Ω-7の事もあるしね。第一に一番オブジェクトに詳しいのは貴方よ?》

「でも、こいつはありがたいです」

《それに伴って、貴方を特事課の外部メンバーに加えるわ。明日の朝、来れるかしら?》

「大丈夫です。朝一に顔を出しますので」

《あっ、それとその時に書類を一枚渡すから、それを届けてくれるかしら?》

「相手は誰です?」

《第一高校スクールカウンセラーの小野遥よ》

 

やっぱりか...

 

《あら、あまり驚かないのね》

「なんとなくどっかの国家組織に入っているかなと感じましたけどね。でもまさか公安とは...」

《それも含めて明日話すわ。今日はもう休みなさい?」

「朱音さんも同じですよ?」

《そうね。では、おやすみなさい》

「失礼します」

 

通信が途切れた。【神州】に回線の記録をすべて消去する様に言うと風呂に入り、あがって寝た。明日は早い...




今回登場したSCP

・SCP-076 『アベル』 m0ch12uk1様
http://ja.scp-wiki.net/scp-076

・SCP-055-DE-J 『でっかいハム!』 aisurakuto様
http://ja.scp-wiki.net/scp-055-de-j

・SCP-AI 『特別収容プロトコル用人工知能"神州"』 amateria68様
http://ja.scp-wiki.net/author:amateria68

この3つは(?)入りするかも。出して欲しいのがあれば言ってくれ。なるべく頑張る。




今回出てきた組織 [()内は略称]
・警視庁公安部特事課(特課)
・防衛省 国家高脅威情報収集課(NHTICD[ネフティクド])
・文部科学省 国立室戸研究所(室戸研)

一部公式から名称が変更されております。まだ出てくる模様。なぜこれらの組織が残っているのかは秘密。


因みに途中で出たFとはコードネーム。財団(Foundation)から。

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