一周した世界線 作:Achoo!
【SCP-710-JP】と『ネクロミア』を受領した翌日。
「うぃーす。おはようさん」
「おはよう。また今日も呼び出しだぞ」
「はぁ...まじかよ」
昨日に引き続いて、立て続けに憂鬱なお知らせを聞くとは思わなかった。
「昼か?」
「いや、放課後だ。どうやら他から合同枠に推薦は無かったらしいから、お前も道連れだ」
「ウッソだろオイ!?」
【悲報】俺氏、風紀委員会に強制参加させられる模様。
「...そういや俺が帰ってからなんかあったのか?」
「あの後風紀委員会室に行かされてな。部屋が凄いことになってた」
「どんな風にだ?」
「ゴミ屋敷...とまではいかないが、片っ端から片付いていないのは確かだった」
「ひぇっ...行きたくねぇ」
「安心しろ。俺が頑張って片付けた」
「よし。今度学食程度なら奢ってやる」
「それはありがたいな...それともう1つ」
「なんだ?」
「森崎のやつも風紀委員になるらしい」
「ファッ!?」
マジかよ...さらに行きたくねぇ。
「なんだその反応...」
「いや、今までやってきた事考えりゃ誰だってこういう反応するだろ...」
「まあ、ともかく放課後に生徒会室へ行くぞ」
「りょーかい...ん?生徒会室?」
放課後...
「あの...すみませんお二方。いちゃついてるなら帰ってよろしい?」
「なぜそう見える...」
「まあ!美月だけじゃなくて暁さんまで...」
まさか達也が深雪さんを送るのにわざわざ付き添いをするとは...そしてそれに巻き込まれた場合、どう対処するべきなんだ。
「...暁、生徒会室と風紀委員会室は階段で繋がっているんだ」
「へっ?そうなのか?」
「ああ。風紀委員会室は生徒会室の直下に位置している」
だから自分も巻き込んで行くのか...全く御し難いな。(某零感)
そんな事を考えていると、既に生徒会室へと着いていた。
「失礼します。1-A司波深雪と1-E司波達也です」
「同じく1-E財田暁です」
『はーい。開いてるわよー』
うーん、何処か七草会長、特課の響管理官と性格が似ている気がするんだよなぁ...
「達也くんから話は聞いているかしら?」
「少しは。合同枠に自分以外の推薦は無かったらしい、とまでは聞いています」
「そこまで聞いているなら良いわね。教職員会と部活連も暁くんの推薦を認めたわ。今日からあなたも風紀委員として活動して貰うわ」
「わかりました。ありがたく拝命します」
「では、これより仕事にかかってください」
公安の捜査官と風紀委員の掛け持ちとか...過労死必須だな。
場所は変わり風紀委員会室。まだ渡辺先輩は来ていないが、ほか数人の上級生の姿もある。そんな中で自分は椅子に座り『ネクロミア』の点検を、達也は本を読んでいた。
「そういや今日からクラブ勧誘期間だったな...」
「ああ。今日から仕事があるらしい」
「みんな何処に行くとか聞いたか?」
「いや、特にそういうのは決めていないそうだ。まあ、すぐに勧誘の人が来るから困らないだろう」
クラブ勧誘期間中はCAD使用の制限が緩くなるため、何か問題が発生した時に風紀委員が取り締まるらしい。
「そういうもんかねぇ...で、なんかイザコザがあった時の為に風紀委員が取り締まる、か...入学早々、軽く過労死必須だな」
「やるしかないさ...ん?そのCADは...?」
「昨日の用事の成果、かな?」
「へぇ。専用CADか」
「ああ。相変わらず良い仕事をするよ」
「やはりTHIか?」
「まあね」
色々と面倒な仕事を対応して貰うだけあって、THIの製造能力は他社と比べて頭1つ抜きん出ていると思う。まあ、かつての東弊重工ってだけはある。
「何故お前が此処に居る!司波達也!それに財田暁!」
やっぱり突っかかって来たか。面倒くさい...
「入ってくるなり大声を出すとは...随分と非常識だな、森崎」
「なんだと!」
「興奮してないで座ったら如何だ」
「非常識なのはお前だ!いいかよく聞け!僕は今日から教職員推薦で風紀いい...」
「あーもう黙ってくれ。うるせぇよ」
「なにをっ!!」
「やかましいぞ新入り!」
いつの間にか森崎の背後に立っていた渡辺先輩が、冊子を筒状にして頭を叩く。音からしてかなり痛そうだ。
「此処に居るのは風紀委員だけだ。それくらい分かりそうなものだがな...まぁ良い。さて諸君、今年もあの馬鹿騒ぎの季節がやって来た」
いつの間にか風紀委員全員が揃っていたらしい。上級生の視線が自分達に向く。
「幸いにして今年は補充が間に合った。教職員推薦枠の1-A森崎駿と生徒会推薦枠の1-E司波達也、そして今年から増えた合同選出枠の1-E財田暁だ」
渡辺先輩に紹介されたので席から立つ。隣では達也と森崎も立っていた。森崎はガッチガチに緊張しているが、達也はいつもとあまり変わらない。
「役に立つんですか?」
このセリフは多分3人に向けた物だろう。だが発言者の視線は達也や自分に...いや、自分達の肩に向けられている。ようは二科生が役に立つのかと言っている。
「司波と財田の腕前については私が確認済みだ。森崎のも見た。各々活躍はしてくれるだろう。なんなら自分で試してみるか?」
「え、遠慮させてもらいます」
へぇ...意外と独裁なんだな。多分達也も内心で思っているだろうが、そんな事を顔に出すヘマはしなかった。流石ポーカーフェイスめ。
「質問が無いなら出動! 司波と森崎は残るように」
「「「「了解!」」」」
風紀委員の上級生達は部屋を出ると巡回へと向かう。だが2人ほど残っていた。あれ、なんか1人見た事あるような気が...
「よう。久しぶりだな、暁」
「ありゃ、やっぱり辰巳さんですか」
「なんだ知り合いだったか?」
「ええ。何回かお会いした事があって...」
「そうだったか」
まさか辰巳さんがいるとはね...
ここでオリジナル要素を入れていくスタイル。