ついに、ついに登場!!!
やっと書けました。
「あの〜、大丈夫ですか?」
誰かに声をかけられ目を覚ました。
「貴方は?」
声をかけてきた人を見ると、赤を主体としたメイド服着ている赤い髪の女性が私を見下ろしていた。
「霧の湖にある紅魔館というところでメイドをしています。紅美鈴と言います。」
「私は空と言います」
美鈴と名乗った女性が私に手を伸ばしてくれたので、それをつかんで体を起こす。
美鈴さんは見上げるほど大きな籠に、沢山の食材を詰めていた。
買ったものや、量から見てこいつは人間ではないのだろう。
「えっと、さっきから気になっていたんですけど服と、その姿は?」
そう言われて服を見ると、血がべったりとついていて、服は男物だが姿は倒れているうちに変化が解けて女の姿に戻ってしまっていた。
私は慌てて自分の体に息を吹きかけた。
すると男の姿に変化した。
「すみません。こんな姿を見せてしまって」
「お怪我をされたのであれば手当てを」
美鈴さんが肩に手を触れようとしたので、優しく払い笑顔を向ける。
「いえ、大丈夫です。ただ少し身体が麻痺したくらいなので」
「貴方の家まで運びましょうか?」
そう言うと有無を言わせず私の手を掴んでゆっくりと立ち上がる。
「え、えっと、じゃあお言葉に甘えて。その持ってる物持ちしますよ」
「でも大きいので」
「大丈夫です。小さくしますので」
私は美鈴さんの後ろの籠に向かって息を吹きかけた。
みるみるうちに籠は小さくなり、片手で持てるほどに。
「え?凄い」
私は美鈴さんに支えられ家まで運んでもらった。
その間美鈴さんは、
「お嬢様が気にいります」
だとか、
「是非一度、紅魔館においでください」
とか言ってきた。
「お嬢様が好きなんですね」
「いえ、そんなことは」
美鈴さんは一生懸命隠そうとしてるが、全くと言っていいほど隠せていない。
家に着くと雪が飛びついてきた。
顔をよく見ると目がうるうるしていた。
「ゴメンゴメン。この人に運んでもらった。紅美鈴さん。」
「本当にありがとうございます。」
雪が頭をさげる。
「いえいえ、強そうな妖怪が逃げていたのでどんな強そうな人がいるのかなと思いまして。逃げてきた方に行ってみたら倒れているのを見つけて、運んできただけです」
「本当にありがとうございます」
「では、失礼します」
美鈴さんが帰ると雪が私の胸に飛び込んで来て、ワンワン泣きだした。
「良かった。本当に良かった。もう戻ってこないかと思った」
雪にはなかなか帰ってこない私を、戦死したかつての零番隊隊長の雪の父親と重ねてしまったのだろう。
「大袈裟すぎだよ」
涙で顔がグシャグシャの雪をなだめるていると、秋が夕飯を持ってやってきた。
「空さん。ご飯作っときましたので食べて下さい。」
「秋、ありがと」
「一人で食べれるの?それ反動でしょ。」
「うん、子供達に危害を加えさせる訳にはいかないし、私も一応教師もどきだからな」
「じゃあ食べさせてあげる」
「良いよ。もう動くから」
逃げるために立ち上がろうとするも、足に力が入らない。
「良いよじゃないよ、動いてないじゃん。良いから、のぼせた時のお詫び」
「えー…まじか」
私は雪に食事を食べさせてもらう事にした。嫌々だが。
でもその姿を影で見ている秋の目はまるで、道端でイチャコラしているカップルを見るような目だった。
メイド姿の美鈴、凄い好きです(キモッ