東方妖狐伝〜雪空〜   作:鳶烏

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フラン
「・・・」

美鈴
「瞬殺て…」




過去episode《空》手懐けと重症

 

 

「レミリアさんとフランさんって、姉妹なんですよね」

 

「そうよ」

 

顔を伏せる。

 

やっぱり上手くいってないのかな?

まぁ私が言えたことじゃないけど

 

「妹さんとはよく話をしていますか?」

 

「してないわね。あまり外にも、ここにも出したくないから」

 

「話さなきゃダメで…私にも妹がいるのですが、何年か前から一切会っていないんですよ」

 

レミリアさんは驚いたように顔を上げて私の顔を見る。

同じ姉の立場として親近感を覚えたみたいだ。

 

「フランさんに今から合わせていただけま…」

 

「ダメよ」

 

即答かよ

 

「まぁ、無理矢理にでも連れてってもらいますけど」

 

私がレミリアさんに近づいていくと、どんどん後ずさりをしていく。

壁まで行ったら膝裏に手を回し、勢いよく持ち上げ廊下に出て走り出す。

 

「ちょ、ちょっと!下ろしなさい!!」

 

手足をバタバタ動かし抵抗するので、落ちないように自分の方に寄せるも、顔を殴られそうで怖い。

 

「フランさんのいる部屋はどこにありますか?」

 

「分からないのに走ってたの?!」

 

「はい!」

 

走っている間に諦めたのだろう、やれやれと溜息をついてから部屋の場所を教えてくれた。

そこはこの屋敷の1番下、つまり地下室にいるという。

 

妹をそんなところに閉じ込めて、一体どんな能力なんだろう?

 

不思議に思いながらも、レミリアさんの案内に従って進むと、見た目からしてめちゃめちゃ重そうな扉があった。

開こうと取っ手に手をかけると、バチッと青い火花が散った。

 

「パチェが結界を貼り直したみたいね」

 

「結界…ですか」

 

そこまでして抑えなくてはいけないものなのか

 

レミリアさんがゆっくりと扉を開ける。

部屋の中を見た私は、あまりに殺伐としている光景に言葉を失う。

 

「フラン」

 

部屋にある唯一の家具のベットの上に座り、何もないただ黒いだけの天井を見つめ続けている。

 

「フランさん!」

 

ハッと我に返ったみたいで、ゆっくりとこちらを向く。

 

「お姉様?と…貴方だあれ?」

 

ベットから降りて私にどんどん近づく。

その表情は先程とは違い、無垢な瞳で私を見つめる。

 

「私ですよ?さっき貴方が腕をちぎったじゃないですか」

 

目を見開く。

 

「空?」

 

「はい、そうですよ」

 

やっと分かったか

それにしても姿一つ変わったくらいでここまでわからなくなるものなのか?

 

「また遊んでくれるの?」

 

「フラン!さっきあれほど遊んだで…」

 

「お姉様には聞いてない」

 

殺気がスゲェ

漏れてるぞー多分館の外まで

 

「もう一回遊びましょう」

 

「ちょっと空ぁ?!貴方何言ったかわかってるの?!」

 

フランは嬉しそうに空中で飛び回る。

 

「レミリアさん」

 

「え?」

 

レミリアの耳元に口を持っていく。

 

「私がフランさんを術で大人しくさせるので、手出しはしないで下さい。貴方にかかってしまったら厄介ですので」

 

「あの子は普通じゃない。次は命を落とすかもしれないのよ、わかってるの?」

 

小声ながらも、レミリアさんからは怒りの感情がひしひしと伝わってくる。

 

「任せてください。フランさん!!今から行くの…」

 

レミリアさんから視線を移すと、もう目の前にフランさんが、

 

ドゴォォン!!!!

 

大きな音とともに背中が壁にめり込み、痛みが身体中に走る。

 

「速攻…ですか」

 

「だって〜私のことを無視してずっと話してるんだもん。わたし…」

 

話し終わる前に、フランの後頭部を手で掴み、私が居たバキバキに割れた壁に思いっきり押し付ける。

掴んでる手に伝わるなんとも気持ちの悪い感触、すぐに放し空中に下がる。

 

「アハハッ!やったなぁ?」

 

顔面が崩れながらも向かってくるその様子は軽く化け物だ

いや、もともとか

 

「こっちこっち〜!顔を治さないと前見えなくないですか?」

 

「大丈夫だよ。匂いと音で、オラッ」

 

掛け声とともに、大量の弾幕が張られる。

それらはまっすぐ私の元に向かって飛んでくる。

 

「オットッ……危ない危ない。あたりそー」

 

弾を避け、柱を足場に残りの弾を見ようと顔を上げると、耳元で囁く声が。

 

「空、後ろ」

 

後ろを向くも、もうすでに腹に腕が回り、締め付けられる。

 

千切れる!千切れるから!

やば、中の物でてきそう…

 

「アハハッ!アハハハハハハ!!!もうゲームオーバー?!」

 

「なにを…?!」

 

驚いたことに、目の前や左右にもフランが現れた。

 

「キュッとして…ドカーン!」

 

後ろで意味不明なことを言ったと思ったら、次は腹に大きな衝撃が。

 

「嘘…だろ」

 

 

 






「何で増えたんだ?!」

フラン
「1人でも寂しくないように」


(なんて可哀想な子…)
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