東方妖狐伝〜雪空〜   作:鳶烏

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「飴の副隊長ってネーミングセンスなさすぎない?」


「それな、鞭のってなんかドSみたいになるんだけどw」


過去episode《空》本音と復讐

 

 

 

 

「出来上がり!」

この完璧で鮮やかな色、いい香り。

これならレミリアさん達をびっくりさせられるだろう。

まだ動き辛くて指を少し切ってしまったが

 

私は清々しい気持ちでレミリアさん達がいる部屋に入って、テーブルに並べた

「出来ましたよ!食べてみてください!」

 

皆ほぼ同時にオムライスにスプーンを入れ口に運んだ。

口に入れて飲み込んだ後も誰も何も言わないので心配になってきた。

 

「皆さん?お口に会いませんでしたか?」

 

「空、これどうやって?」

 

どうやってって。

オムライス食べたことないのかな?

 

「普通に卵割ってといて、ご飯を混ぜて炒めて、卵焼いて、盛って乗せて?」

 

「そんなに簡単な味じゃないですよこれ!どうやってもこの美味しさはだせません」

 

「美味し過ぎるわ」

 

なんだ、美味しすぎて言葉が出なかったのか

 

「有難うございます。喜んでもらって光栄です。」

 

私は皆さんに向かって執事のように深々とお辞儀をした。

美鈴さんが禁忌の質問を口にする。

 

「雪さんはお料理お上手なんですか?」

 

「めっっっちゃまずいですよ!もうケーキに塩入れて作ったような、見た目はいいんですけどねー」

 

「逆に食べてみたいわね」

 

「同感」

 

「そうだパチェ、空の怪我はどうなったの?」

 

「そうね〜ちょっと見せて」

 

パチュリーさんは私の服をあげ腹の傷を確認した。

するとびっくり仰天。

何もなかったかのように少しの傷も残っていなく、痛みも無くなっていた。

 

「これなら戦えるわね」

 

「よっしゃ!」

 

勢いよくガッツポーズを決める美鈴さん。

 

「でも美鈴さん私と雪と戦いたいんですよね。そしたら二対一になっちゃいますよ?」

 

「パチェあなたでれば?」

 

「嫌よ。めんどくさい」

 

「ルール決めればいいでしょ」

 

「ルール?」

 

「じゃあ戦うのは空と美鈴、後ろでのサポートが雪とパチェ、戦う方はサポートの二人には攻撃を仕掛けてはいけない。サポートの二人は攻防力、回復の魔法意外使ってはいけない。あと殺すのも無し。どちらかが負けを宣言するまで続けるか、私がストップをかけるまで続ける。これでよくない?」

 

「ちょっと整理しますね

① 空、美鈴は一対一。サポート側に攻撃が当たった場合攻

撃した方が負け

② 雪、パチュリーはサポートのみ

魔法は 攻防力増加、回復のみ

戦う側に攻撃した場合攻撃した方が負け

③ 殺すのは無し

④ どちらかが負けを宣言するか、レミリアがストップをかけるまで続ける

と、いうことでいいですか?」

 

「えぇ」

 

「じゃあ私は帰って雪に話をつけてきます。パチュリーさん、怪我の方はもういいですよね?」

 

「いいわ。こんなに早く治るなんてびっくりよ」

 

私は部屋に戻り荷物をまとめ使った部屋を綺麗に掃除をして紅魔館を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に向かっていると商店街の方からガヤガヤと声が聞こえる。

何をしているのかと聞くと『おまつり』の準備だそうだ。私は『おまつり』を知らないので今度みんなで行ってみようと思う

 

「雪ー秋ーおばさんーたっだいまー」

 

返事がない

 

「誰もいないのー?」

 

部屋の中を探すとおばさんの部屋に雪とおばさんが寝ていた。

一瞬嫌な予感が頭をよぎったが安心して胸を撫で下ろした。

 

「空?」

 

「ごめんなさい。起こしちゃいましたか?」

 

「いいの。ちょっと雪どけてくれる?起きれないのよ重いし」

 

雪を抱えて横に下ろしおばさんを抱き起こした。

下ろしたときに雪が起きてしまった。

 

「うーん空ぁ?」

 

「永眠してろ雪。秋は?」

 

「遊びに行ったよ。それより!空怪我って」

 

「ん?治ったよ」

 

雪をスルーして、服を着替えに部屋に戻った。

脱ぐと傷が完全に塞がれていて元どおりになっていた。

少ししたら遊びに行っていたらしい、秋が帰ってきた。

 

「ただいま」

 

「おかえり…秋!それどしたの!?」

 

雪の声に私も玄関に向かう。

 

私が玄関に向かうと秋が帰ってきていて、顔にぶつけたようなあとが残っていた。

 

「なんでもないよ」

 

「なんでもなくないでしょ!」

 

「なんでもないんだと、本人が言ってんだから。ほら秋、まず上がって冷やせ。あと雪」

 

「なに?」

 

「いや……後にするよ」

 

戦闘の話を切り出す勇気が出なくて、私はおばさんの部屋に戻った。

 

「おばさん」

 

「どうしたの?そんなに深刻そうな顔して」

 

私はおばさんに紅魔館であったこと、戦いのことをこと細かく話した。

真剣に聞いてくれるおばさんのような人がいる私は幸せ者だと思った。

 

「そう…直接雪に話してみたらいいと思うけど」

 

「そうですけど……なんか傷つけてしまいそうっていうか、触れちゃいけないことに触れそうで」

 

おばさんの目がさっきまでの優しい目から一変して、真剣な目になる。

 

「雪はそこまでひ弱な子なの?私よりもずっと長く一緒にいたあなたなら分かるはずよ。自分を信じなさい」

 

おばさんに背中を押され私は雪に正直に言うことに、

家の中を探してみると縁側に雪が座ってお茶を飲んでいた。

 

「雪 」

 

「何?そんな顔して」

 

「紅魔館でちょっといろいろ話してて」

 

雪はキラキラした目で私を見てた。

この笑顔を壊したくない可能ならば留めておきたい

 

「戦う事になった」

 

私が言葉を発した瞬間、雪の表情が曇る。

 

「それで美鈴さんが雪とも戦いたいって」

 

少して、お茶を一口飲んだ後口を開いた。

 

「…分かった。けど空、そんな事を話すのに気を遣ってるの?」

 

「だっておまえ」

 

「父上の事はいいから」

 

雪の顔から笑顔が消え悲しそうな顔を見せた。

私はこの顔が嫌いだ私から離れて行ってしまいそうで怖い。

 

「だけど、雪には手を出させない私が守るから!」

 

私が子供の時から戦に行く時、雪を安心させるために行っていた言葉を言う。

いつもなら「うん」で終わるのだが、今日は違った。

 

「守られるだけじゃ嫌なの!あなたばっかり傷ついていくのを見たくないの!いつもそう!天の時も、訓練の時も、初陣の時だって全部あなたが傷ついている。私にだって守らせてよ...」

 

雪の力強い眼差しに私はひるんでしまった。

 

雪がこんな事を思っていたなんて知らなかった。

いつもは雪に指一本触れさせてたまるかと虚勢を張っていたが、これのせいで辛い思いをさせていたとは

 

「ごめん…ッ?!」

 

雪がいきなり抱きついてきて、バランスを崩して倒れてしまった。

その拍子に雪が飲んでいたお茶がおもいっきり首にかかった。

 

「っつ!」

 

「謝んないで。私が…私が強くなれば…今度紅魔館で戦うって言ってたわよね。出るわ」

 

少し怯えているような顔で言う雪に、私は頭を包むように抱きしめる。

 

「いいのか?本当に。私は雪が傷付いて私のようになってしまうのが…」

 

「私が出れば空も楽しいでしょ」

 

「じゃあ紅魔館に行ってレミリアさんに話して来る」

 

「私も行っていい?どんな所か見て見たいのよ」

 

「空さん、姉貴おやすみ」

 

「「おやすみ」」

 

「私達も寝るか」

 

「私まだ家事残ってるから先寝てて」

 

「うん」

 

私は《早足に》部屋に向かった。

その理由は一つ《昆布茶の復習》だ!!

よくも私にあんなものを飲ませやがって!

どんな事になるかわかっていて私に昆布茶を飲ませたことは、この悪夢の刑だ!

 

「『恐忌相哀』」

 

私は雪の布団も敷いておき悪夢を見せる魔法を敷布団にかけた。

 

「死ね雪」

 

かけ終わり自分の布団に入りワクワクしながら寝た。

 

 

 

 





空が雪を抱きしめる

秋斗
(…姉さん達、何やってんだろ)白い目
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