東方妖狐伝〜雪空〜   作:鳶烏

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キャラ崩壊注意です。
「俺の藍はこんなのじゃない!」「私の紫様はこんなことしない」などのことを思われた方は、ホームヘお戻りください。
ここからもっと崩れます。




三話 人助け?

 

 

天視点

ーーー ーーー

「お前はわからなかったのか!周りの大人の瞳を!あの瞳は私達が人では無いと悟っている瞳だ。もう人とは関わるな人間は私達、狐の敵だ!!」

ーーー ーーー

 

いつもは優しい空姉が大声を出したので、びっくりして走り出した。

酷いこと言う空姉なんか大嫌い。

そう思ったものの何処へ行けばいいかなんてわからなかった。

森の中は暗く夜のようだった。

 

「う、うわあぁぁぁぁあ」

 

「助けてくれーー」

 

「あははははは あは美味しそうな人間ね。私、丁度お腹空いてたの」

 

私はすぐに妖怪が人間を襲っているんだと思い助けようと走った。

その場には二人の人間と、金髪の子がいた。その金髪の子に私は切りかかった。

それに驚いたのか後方に飛び暗い森の奥へと消えていった。

 

「大丈夫ですか?」

 

「あは…はは。妖怪に襲われて死にそうになったかいがあるぜ」

 

「そうだなぁ。良い売りもんが見つかったんだからな」

 

「ぇ…」

 

人間が一歩ずつ私の方に近づいて来たので、無意識のうちに一歩下がる、

その刹那

バキバキ ボキ

 

「キャー!」

 

私は落とし穴に落ちた。

気付いたら網の中に入っていたのだ。

それを見ていた人間が小声で何か言っているのを見て私は叫ぶ

 

「なんで!? 助けようとしただけなのに!」

 

その瞬間、私の視界が真っ赤に染り、怒り狂ったように人間を切り刻む空姉の姿が目に入った。

 

「オ前ラ、私ノ妹ニ何ヲシヨウトシタ?売リサバク?何ヲフザケタ事ヲ?」

 

その顔は憎悪に満ちていた。

口調は冷静だが行動は異常。

それからあっという間に、1人は動かなくなり、もう1人はピクピクと痙攣しているようだった。

 

「帰るよ天」

 

そう言われ立ち上がろうと顔を上げると、目に入ってきた光景に言葉を一瞬失った。

空姉の足元に広がる血の海と、少し離れた所にある本来ならば空姉の腰の辺りに生えているはずの尻尾だった。

 

「空ね…ぇ…尻尾が…」

 

それを伝えても空姉は、私に向けている笑顔を崩さなかった。

そのまま手を引かれ都に歩いて向かった。

私達が歩いた後は一筋の血痕が続いてた。

その跡が空姉の物なのか、人間の物なのかはわからない。

それがなぜか怖く感じて握っている手の力を強めると、その気持ちが伝わったのか優しく握り返してくれた。

 

都に着くと真っ先に母が飛びついてきた。

 

「何処に行ってたの!でもよかった。」

 

「でも空姉が…」

 

そう言うと、空姉は私の手を放し歩き出してた。そんな空姉に母は怒鳴ってた。

何を言っているのかはわからなかったが、私はただ立っていることしかできなかった。

 

最愛の姉が目の前で倒れたとしても。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「ちょっと待ちなさい。今の話を聞くとあんたの姉は…」

 

「藍しゃま〜。眠くなって来ました。」

 

いつの間にか夜になっていた。

どうりで橙が眠くなるわけだ。

 

「もう遅いし、この話の続きはまた後日にしましょうか。」

 

「そうだな。ではまた」

 

そんな会話をして私達は分かれた。

 

家までの間は無言。

 

家に着くと、私は縁側に腰掛けた。

紫様も座って二人で月を見上げていた。

その時なぜか大粒の涙が流れてきた。

 

「ぅぅ……」

 

止めようと思っても自然に流れてくるのだった。

それを見ていた紫は、ただ黙って背中をさすってくれた。

そんな二人を少し離れている所で、今にも眠気に負けそうな橙が見ていた。

 

 

 

 





ルーミア
「あーあ、人間が食べられると思ったのになー」

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