コロコロ視点変わって読みづらいと思いますが、どうぞ最後までお付き合いください。
送って行った次の日、
寺子屋が終わって、明日の準備をしている慧音先生に、昨日の事を相談する事にした。
理由は私よりも色々知ってそうだったから。
「慧音先生、ちょっと相談があるんですけどいいですか？」
「いいぞ！なんの相談だ？」
「春樹と秋が喧嘩したその日の夜に、お姉さんと謝りに来たんですよ」
「そうかそうか仲直りしたか。それで？」
「それで、暗くなってきたので家まで送っていたんですけど、その時にお姉さんに……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
春樹くんの家に向かう途中
「あの、空さん」
「ん？どうしました？」
何やらもじもじしながら言葉を続ける。
「教師のお仕事って、お休みとかってあるんですか？」
「あ、ああー、俺はまだ手伝いみたいな感じだから、暇になったり、慧音先生の方から何か言われるまでは休みと言ってもいいですかね」
「そ、そうですか」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
みたいな事がありまして」
「よかったじゃないか！」
慧音先生は私の肩をバシバシと叩く。
何が良かったんだろう？
休みを聞かれた事が良かったのかな？
どゆこと？
「何が良かったんですか？」
「その時男の姿で行ったのだろう？モテ男は辛いな」
「何がしたいのでしょう？」
「ちょうど明日花火大会があるから、誘ったらどうだ？」
花火大会？
なにそれ？美味しいの？
花の形の火を飛ばし合って、それを競い合う大会？
そんな危険な大会に人間の女性を誘うの？
「花火…大会？」
「知らないのか？花火大会は空に火薬の詰めた玉を打ち出して、空に花を咲かせるんだ。とても綺麗なんだぞ」
先生の説明ではよくわからなかったが、最後の「綺麗」という言葉を信じて決意した。
「それはいいですね。じゃあ誘ってみようと思います。」
アドバイスももらってうちに帰った。
家の前に着いて開けようと手をかけると、その前に勢いよく雪が飛び出してきた。
「うわっ雪？なにを急いでるんだ？」
「夕飯の買い物忘れてた！」
ドジだなー
「一緒に行くよ。そろそろ買い溜めしておかないと」
荷物を家の玄関に置いて雪と商店街に向かった。
男の姿のままで行ったので商店街の人達に、「お似合いだね〜」と言われた。
雪は言われたことの意味がわからなかったみたいで、キョトンとした顔でこっちを見てきた。
数十分後
「後は、お肉」
「お肉屋さんは…」
「空さん？」
向かいのお店に居た小春さんが走って来た。
小春さんも買い物をしていたようで、重そうな荷物を持っていた。
「あれ？小春さん？…あっ！小春さんに言いたい事があったんだ！」
「私お肉買ってるから言って来な」
私は小春さんに花火大会の事を話しをする事にした。
「小春さん。明日花火大会があるって慧音先生に聞いたので、一緒にどうかな？」
「本当ですか？ぜひ！」
こんなに嬉しそうに
花火大会
そんなに楽しいのかな？
「じゃあ夜に家まで迎えに行きますので」
「はい、じゃあこれで」
「その荷物重いでしょ？持ちますよ」
私は小春さんの手から少し強引に荷物を取る。
「いいですよ、雪さんのところに戻らなくてもいいんですか？」
後ろを向くと、雪はお肉屋さんの前で人里の人と話し込んでいた。
「ああなると時間を忘れて話し込むから大丈夫！行きましょう」
歩き出すと後ろの方をスタスタとついてきた。
「着きましたね。では私は戻ります」
「空さん明日は一人ですか？」
一人？
やっぱり男の人とは怖いのかな？
「雪は人混みとか苦手だから明日は俺と二人だ。嫌だったら雪も連れてくるけど、やっぱり二人は嫌かな？」
小春さんは私がそう言うと慌てて否定して家に入ってしまった。
荷物を外に置きっぱなしで中に入ってしまったので玄関の前に置いて商店街に戻った。
赤面って可愛いですよね