東方妖狐伝〜雪空〜   作:鳶烏

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最近雪視点がほとんど




二十五話 主人と式

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「藍!」

 

藍が駿の術に完全にかかってしまう。

目の色が紺碧色になってしまった。

 

「雪じゃないがまあいいか。あの紫色の傘さしてるババアを殺せ。多分あいつが1番厄介だ」

 

藍はまっすぐ鬼と戦っていた紫に向かって行く。

 

紫は藍に気づいていなかったようで、藍のよく研がれた長い爪が紫の腹に吸い込まれていく。

 

紫の口から血がつーと溢れ出た。

 

「紫!」

 

「よそ見をするとは」

 

鬼の太い腕が当たり霊夢が吹っ飛ばされる。

後ろでナイフを投げていた咲夜に霊夢はぶつかり、二人で炎で覆われている壁に当たる。

 

「キャァァァァ!!」

 

「ア"ァァァァァ!!」

 

叫び声をあげる。

壁側にいた咲夜の方が重症だ。

 

「藍……主人に逆らったことを後悔させてあげるわ。しかも泣きながら攻撃してくるなんて」

 

藍は涙を流しながらも攻撃を続ける。

紫は慣れた手つきで攻撃を流すが、最初の一発が効いてきたのかフラフラし始めた。

 

紫達の事を見ていると、正面から声が飛んでくる。

 

「俺の相手はお前だよ!」

 

右、上、左、後ろとあらゆる方向から攻撃が降ってくる。防御するのが精一杯で反撃できない。

 

「あんたなんかに私が負けるとでも思ってるの?」

 

「思ってるから、攻撃してるんだが?」

 

くっそ、あの煽り口調むかつく!

 

時々攻撃が緩む瞬間が出てきた。

空が奪い始めているのだろう。

パッパッ、と目が戻る瞬間がある。

それに合わせて反撃すれば…

 

駿の腹に手を当て波動を飛ばす。

同時に駿も雪の顔めがけて拳を当てる。

 

「アガッ…やるじゃねーか。肋骨ほぼ全部バキバキに折れちまったじゃねーか」

 

「私も……おかげで頬骨砕けました」

 

笑顔を作るも骨が砕けているので片方の口角が上がらない。

私と駿の攻撃はどちらも激しくなっていき、どちらも昔の戦の感覚を思い出してきた。

 

「これだよこれ!これがしたかったんだ!」

 

「ええ本当に楽しいわ!これよこれ!この感覚!」

 

私もつい夢中になってしまっていた。

 

 

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

 

「っ、霊夢 私が一瞬あいつの動きを止めるから、時間が進んだ瞬間、封印を」

 

「あんたその背中大丈夫なの?!それ」

 

メイド服も所々焦げ、背中の部分は完全に焼け落ち、背中はひどくただれていて血が流れ出ていた。

咲夜の息も荒い。

 

「『幻世 ザ・ワールド』・・・霊夢!」

 

「死ね」

 

声にならない悲鳴が上がる。

咲夜が儚げな笑顔を浮かべたまま地面に向かって落ちていく。

地面に勢いよく叩きつけられて周りには尋常じゃない量の血の海が…

 

 

 

そのまま咲夜が起き上がることはなかった。

 

 

 





お、推しが……推しがぁぁぁぁぁ!!!!
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