シンフォギア Beyond The Horizon 作:アーヴァレスト
「模擬戦ですか・・・?」
「あぁ、模擬戦だ!!」
何と言ったらいいのだろうか、目の前にいるガタイの良い人・・・司令が一瞬おバカな人に見えてしまった
「でも今、私のシンフォギアは改修作業中ですよ?」
「今回はギアを使わない内容だ、問題ない!!」
「私には問題ないですけど・・・」
「君の実力を試してみたくてな!!」
「構いませんけど・・・響ちゃん達がどう反応するかなって・・・なんでそんなに生き生きした顔してるのよ」
よく見たら三人とも司令の後ろにいた、さてはお前ら画策したな?
ならばよろしい、本気で相対させてもらおう
「分かりました、その代わり」
私は三人を見て告げる
「本気で行くから覚悟しなさい」
三人が固まったのを確認して私はフィーネのいる研究室に入る
「賑やかになりそうだな、医務室が」
「あれ、医務もやってたの?」
「あぁ、人材不足らしくてな」
「それは何とも・・・」
「まぁいい、しかし本当にこれでいいのか?もっと汎用性を重視してもいいと思うが・・・」
私が要求した武装の開発にフィーネは違和感があるようだ
「システムの反応性は最高レベルに上げたし、運動機能補助も同じ水準だ・・・それなのに武装システム関係は
「そうしないと暴走するリスクが生じちゃうでしょ?リスク回避よ」
「現状では問題ない、
「だとしてもよ、人間と同じレベルの学習能力と演算能力があるのなら、急に増えたタスクを捌けなくなる可能性だってあるわ」
マン・マシン・インタフェースであればその可能性は特に顕著となるだろう
その可能性だけは捨てるに捨てきれない
「確かにな・・・なら言う通りに仕上げよう。しかし武装はこれでいいのか?」
「えぇ、構わないわ」
武装に関しても依頼している、そちらに関しては要求水準に合うものをヴェノムスネークが用意する予定だ
「分かった、後は任せろ」
「変な事してたらシバキ倒すからね?」
「しないさ、理由もないしな」
うむ、表情から見て信じられそうだけど・・・
「で、その割には余計な経費があるようですが?」
「う・・・」
私に頼まれている事が一つある、それはフィーネが余計な経費を使っていたら注意する事だ
これはほかの人もやっているのだが私の時が一番効果が出るらしい
「使いすぎたらどうなるか、分かっているかしら?」
「気を付けます・・・」
「もう一声」
「以後気を付けます・・・!!」
「宜しい」
このやり取りも何度目だろうか・・・気にしてはいけないけど
「さて、模擬戦に行ってくるわね」
「ほどほどにな、医務室の仕事を増やさないでくれ」
「分かったわ、それじゃ」
「あぁ、また」
私は一路、シミュレータールームへ向かう
そこが模擬戦の場所でもあるからだ
「内容は、シンフォギアの使えない状況下における戦術的撤退ね・・・私が敵で三人が逃げる方か・・・」
「逃げ切れば勝ち逃げられなかった場合はそのメンバーでやり直しだ」
「わぁい楽しいなぁ・・・!!」
武装も選び放題、シミュレーターでの訓練だから痛みこそすれ、肉体へのダメージがなければ何度でも出来る
危険な攻撃は禁止されているけど、それ以外なら何でもOKなので追いかける方は楽できる
「では、始め!!」
さぁて、早速ですが私のチョイスは
「RPG-7で行きますか」
その瞬間、三人の逃げる方向の斜め上に放った
「馬鹿がどこ見て」
「破片で退路を塞ぐのが目的だ!!散開するぞ!!」
「馬鹿ね、それも予測済みよ」
さすがは年長者、予測は正しい。だがまだまだ、読みが甘い
「それじゃあ今度はこちらでどうかな?」
次に取り出すのはM2重機関銃、それで掃射を始める
「うわわわっ!!」
「良く避けるわねぇ・・・逃がすと思うか!!」
射線上にいない他の二人にはSCAR-Lで退路を狭める
「くっ・・・!!」
「こっちも見ないでよく当てれるな!!」
「この程度ならね、引き出しは意外と多いの」
M2の弾薬が尽きたので次の銃を取り出す、先程とは違い今度はM4カービンだ
構成はSOPMOD-IIIアクセサリーキットを基準にしてしてあるため扱いには慣れている方である
「はい、一人目ご案内」
「あ・・・!!」
先に倒したのは響ちゃんだ、模擬弾なので死にはしない、その代わりとても痛い
「痛い!!痛い痛い!!」
「あははははっ!!」
バカすか撃ちまくった、楽しい
「うわぁ・・・」
「おやぁ?そこにおいででしたかぁ?」
「ひっ!?」
声のした方向へ向き、そこを銃床下部に追加されたM203グレネードランチャーで撃つ
「うわぁ!?」
「あらぁ、クリスちゃんじゃない、そんなに元気に飛び出て・・・撃たれたいのかな?」
「い・・・いや・・・」
「じゃあ早く逃げないとねぇ?」
1秒でマガジンを交換しながら構える、その瞬間に逃げ始めたけど遅い
「片足もらいよ」
「うあっ!!」
「はぁい、逃走ご苦労様」
「あ・・・あっ!!」
ガクガクと震える彼女に告げる
「あれぇ?そんなに怖いのかな?」
「鏡見ろ今すぐ!!」
「ごめんねぇ、近くにないんだぁ・・・死ね」
「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」
さて、最後は・・・
「ちっ・・・後は貧乳か・・・体が細くて胸も小さいのは狙いにくいし探しにくいんだよなぁ」
「ほう、それは私の事か?」
「あらぁ、銃構えてご登場とは・・・そういえば逃げる方も武器が自由だったの忘れてた」
「無力化も自由だ、武器を下に置いてもらおう」
あらやだ、なかなか様になってるわ・・・でも
「はいはい、置きますよ」
武器を置いて私は一歩近づく、確認のために
「妙な動きをしないでもらおう」
「一つ言っていい?」
「なんだ?」
「慣れない武器は使わない事ね、
「なっ!?」
そう、安全装置が掛ったままなのである
「馬鹿な!!」
その瞬間にもう一歩前進して銃を掴み自分のモノにして、彼女の腕を掴んで体を捩じりながら足払いで地面に叩きつけた
「くっ・・・!!」
「ね、言ったでしょ?」
「降参だ」
「はい、次も頑張りましょう」
一発額に叩きこんでインターバルに入る
「容赦ねぇぞアイツ!!」
「酷いよぉ!!」
「手加減なしとはな・・・」
さて、次も楽しみだなぁと思いながら私は紅茶を飲んだ
まぁ、その次も、そのまた次も私の一人勝ちだったのは言うまでもない
よ、容赦ねぇ主人公だ