シンフォギア Beyond The Horizon 作:アーヴァレスト
世界を陰から守る英雄の強襲であった
「やはり強いわね・・・フィーネの転生体は」
「元暗殺者だって、驚きだよね」
二人の人間が喋っていた、そこは暗い部屋の中だ
「MSFの動きはどう?」
「不気味なくらい平常だよ・・・絶対何かある」
「そうでしょうね・・・宿敵である我々の動向を、知らないはずがないのだから」
「明らかに何か考えての静観・・・と判断するね」
二人の見ている資料には詳細に書かれたデータが広がっている
だが、その中でも注目していたのは一人の少女だけ
「この子をどうにか私達の所に迎え入れられないかな?」
「えぇ、本当に・・・」
二人の考え出した結論は・・・
「絶望させればいいのよ、世界に、人間という存在そのものに」
「あ、それが一番早いかな?」
「えぇ、かつての自身を嫌というほど思い出させて、私達に縋らせればいいのだわ」
「協力するね」
「えぇ、お願い」
そして具体的な案を練り始める
「まずは、私達の正体を明かしましょう・・・名乗ってもいいころ合いだし」
「そうだね・・・次にどうする?」
「その場において、彼女の精神が揺さぶられる事態を起こすわ・・・そうね・・・立花響を傷つけるのが早そうだわ」
ターゲットも決まり、後は・・・
「じゃあ具体的に・・・」
その瞬間、扉が轟音を立てて開かれた
「おう、やはりこんなところに潜伏していたか・・・探すのに大変苦労したぜ」
「な・・・何故ここが・・・!?」
「あぁ?んなもん人海戦術に決まってんだろうが」
乱入した者の名は・・・
「ヴェノムスネーク・・・!!」
「覚えていてくれて大変助かる・・・だがいい加減に飽きてきたんで潰させてもらう」
宣言と同時に抜かれる剣、その剣は漆黒に彩られていた
「今の俺は英雄ではない・・・ただの破壊者として君達を倒そう」
「かつての所業とは真逆ですね・・・それで本当に人間ですか!!」
「人間さ・・・その本質を教えてやろう」
切っ先は鋭く、その先にある瞳は深い哀れみそのもの
そう、彼は知っている・・・自身の目の前にいる者達の行動の理由を
「先に言おう、君達の思う通りにはならない・・・世界は残酷なまでに公平だからな」
「公平・・・この世界が?」
「何を言ってるのこの人・・・そんなことはない!!」
「だよなぁ・・・君達ならそう言うと思っていたよ・・・」
そして叫んだ、その一言は
「甘ったれてんじゃねぇぞクソガキ共がぁッ!!」
激情と共に叩きつける否定だった
「亡くしたものは戻らないんだよどうやったって!!それが分からないはずはないだろうが!!」
「まさか・・・計画をどうやって知った!!」
「南アフリカでお前たちのやった行動と、日本に渡ってからの行動を解析した、そして目的を理解したんだよ!!」
それは・・・
「傀儡兵・・・スカルズ・・・覆いつくすもの・・・全てはお前達の作ったものだった・・・その究極の目標は賢者の石を使わない方法による死者蘇生実験!!」
「つっ・・・!!」
「完成後培養していたであろうナノマシン改造細菌は既にこちらで完膚なきまで処分した・・・お前達に後はない!!」
「ならば・・・こちらの取る道は一つ!!」
次の瞬間、その手に握られていたのは・・・
「自分で持っていたか・・・」
「どうせ全て終わるなら・・・この世界もろとも終わらせるわ!!」
「巻き込んででも復讐する・・・世界に!!」
「この・・・大馬鹿者どもが・・・!!」
銃型の注射器・・・それの中にはナノマシン改造細菌が入っている
その力は・・・
「ハアァァァァ・・・」
「厄介なのが二人も・・・」
身体機能を限界以上に向上させる特殊性を有していた
「緊急通達だ・・・S.O.N.Gにも協力してもらうぞ」
「了解です、連絡はこちらで致します、貴方は彼女達の市外への攻撃開始を防いでください!!」
「出来る限り防いでみるよ・・・出来るか怪しいがね」
やれやれと思いながらも、青年は剣を構えなおした
次話、敵の過去を話します