シンフォギア Beyond The Horizon   作:アーヴァレスト

4 / 17
その出会いは運命を変える


邂逅

「綺麗だろう?命の終わりは・・・切ないほどに。命は最後に残り香を放つ」

「了子さん・・・」

「私は既に死んだ身、その残滓だ」

 

私は胸の傷を撫で、そう告げる

 

「私の役割はほぼ終わりかけている・・・後は」

 

その瞬間、かけていた眼鏡を外し、私は告げる

 

「私怨を晴らすとしよう」

 

その瞬間、三人が歌う

これは予定調和だ、私が私を殺すための

 

「どうしてもですか!?」

「あぁ、すでに私にはこれしか選択する気がない」

 

私は身構え、三人を見る

 

「さぁ、行くぞ」

 

その瞬間、今揮えるフォニックゲインの全てで装いを整える

 

「シンフォギア!?」

「いいや、それですらない・・・ただの鎧だ」

 

一歩踏み出す、同時に立花響の懐に迫り、その腹部を強く殴る

 

「がはっ!?」

「うむ、この身体は凄いな・・・自分の思考より早く動くような感じだ」

「これでもくらえ!!」

「見えている」

 

攻撃予測ですら以前より優れている気がしている

それほどまでに身体能力が優れているのだろう

 

「はぁっ!!」

「ふっ・・・!!」

 

横合いから迫る剣の切っ先を白刃取りさえ出来るほどに余裕がある

 

「なっ!?」

「驚くほどでもあるまい、私も君達と同じように進化したまでの事だ」

「ンな事!!」

「ありえない?それこそあり得ないぞ?クリス」

 

優しくそう言い、私は再度構える

 

「すべてはもはや手遅れで、だからこそ延命手段はこれだけ。この絶望的な悪夢を越えた果てにこそ、この子はようやく明日の光へ踏み出せるのだ」

「どういう意味ですか!?」

「私という自我のある限り、この子の魂が削れていく・・・それはかつて立花響を襲った出来事と似ている」

「つっ・・・!!」

 

命としての終わりの前に、人として終わってしまう・・・その直前でどうにか事態を回避できたが・・・今のフィーネはそれに近い

 

「滅び行くはずの魂を繋ぎとめることが出来る、これだけは紛れもない真実だ」

「まさか・・・」

 

そう、私は・・・

 

「殺してくれ、私を・・・それが私の願いだ」

「そんな事・・・出来ませんよ!!了子さんも一緒に生きれる道があるはずです!!」

「それこそ馬鹿を言え、恥知らずも甚だしいだろう。傲慢なのかもしれないが、私はこの子に生きてほしいと願っているのだ。そのためにはもう一度死ぬしかない」

 

そのためにここにいるのだと告げようとして・・・

 

「ふざけるな」

 

私ではない声が響いた

 

「何を偉そうなことを言ってるのよ・・・内心ビビってるくせに!!」

「ぐっ・・・!!」

 

抑えようとするが、抑えられない

いや、これは・・・

 

「誰がそれを頼んだのよ!!言ってみろこのヘタレ!!」

「だれっ・・・が!!ヘタレだと!?」

 

私はそう言ってるが動揺している、何せ言われたことは事実だから

 

「全部丸ごとぶちまけてしまえばいいじゃない!!本音は情けなくて矮小じゃないか!!大切な相手ほど見せたくないから、隠したがってつい誤魔化すようじゃヘタレと言われて当たり前でしょうが!!」

「やめろ・・・これ以上は!!」

「優しい嘘で誰か泣かせることだけは、たとえ貴女でも許さない!!本音でいけって言ってるでしょうが!!素直な気持ちを伝えればいいのよっ!!この期におよんで格好つけるな、野暮と分かれよこの大馬鹿がぁ!!」

 

そして・・・響達を見る

 

「この馬鹿をぶん殴って・・・言われただけじゃ理解できそうにないから!!」

「いいの?」

「えぇ・・・思いっきりやってちょうだい!!」

「く、あぁぁぁ!!」

 

どうにかこうにか制御を取り戻す・・・そして

 

「しまっ!?」

「はぁぁぁぁ!!」

「ぐあぁぁぁ!!」

 

回避が間に合わず、一撃をもらう・・・と同時に

 

「うおぉぉぉ!!」

「あぁぁぁぁ!?」

 

奇跡が、起きた




奇跡の内容とは!?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。