シンフォギア Beyond The Horizon 作:アーヴァレスト
「で、持ってるモノが全て偽造品とはな・・・名前は?」
「昔からコードネームだけだったんで、知らないです」
「・・・」
「事実だよ、この子にはもはや名乗る名がない」
ヴェノムスネークが私の事を知っていたおかげで意外にも話はスムーズに進んでいる
私は渡されたモノを使いながら、誰かの為に戦える場所としてS.O.N.Gへの所属を決めた
だが、私の名前がないのだ・・・だから
「ねぇ、そこの三人で決めてくれない?私名前無くてね」
そう言って三人に私の持つ名前の候補になりそうな本人確認書類を渡す
「えぇ!?そんな重大な事・・・」
「だからこそだろう・・・人と関わりを持つからこそ意味のある事だからな」
「その通りよ」
そう言って私は三人を見る
「じゃあ・・・」
三人が指さしたのは、一つの名前だった
「坂上トーコ・・・かな?」
「あぁ、この名前のほうがしっくりくるな」
「先輩の言うとおりだぜ」
「それじゃあそれで決まりだね!!」
それ以外のものをゴミ箱にポイして、司令をしている人に渡した
「よろしくお願いします」
「あぁ、よろしく」
さて、これからどうするか・・・
「ねぇ、聞きたい事があるんだけど・・・」
「ん?なに?」
「服って、それだけ?」
「あ、そうだ」
考えてみたら今着ている服だけだ
三人が反応した
「師匠・・・!!」
「行ってこい!!」
司令も察したらしい、二つ返事だった
「連れてこられた」
「連れてきたんだよ」
三人によるコーディネートが始まる
「あ、響ちゃんのは無しで」
「なんで!?」
「合わない、以上」
スパっと言って、考える
ちんまい子の選んだ服は体格が目立つものの、動きやすい
が、いささか破廉恥に見えるのがマイナス点
貧乳の人が選んだ服は可もなく不可もなし、動きやすさに欠けるのがマイナス点だけど・・・
「こっちかな・・・」
でも服自体は機能性があり、着やすさが一番のメリットだった
「ラフスタイルがいいのかよ・・・」
「だって着飾るのあまり好きじゃないもの」
「・・・」
「もったいないだろ・・・」
私はフィーネを見て言う
「アレを見た後だとよりね」
「あー、うん」
着飾っているが似合ってもいる彼女の姿を見て呆れる
ちなみに服の総額は私の物のおよそ6倍強である
「はぁ・・・」
「キレイだけどなぁ・・・」
「あそこまで金を使う気がないわ・・・質素なほうがいいから」
貧乳な人の選んだものは、本当に質素なものである
そのおかげで目立たないし、とてもよく馴染む
「意外と庶民派・・・?」
「どういう意味だ?」
「所作からして良いトコのお嬢でしょ?」
「・・・どうしてそれを?」
「お茶飲んでた時の手の動かし方、それと普段の歩き方かな?」
そこから予測していいところのお嬢だと推測した
「まぁ、そう言われればそうなのだが・・・」
「あまり仲が良くないの?」
「・・・最近、仲直りしたばかりなのだ」
「大切にしたほうがいいよ、亡くしてから気付いても、戻ってこないものだから」
私は既にそれさえもない、だからこそ今は前を向く
過去がないから未来を歩くんだ、大切な人を見つけて、共に歩むために
「さぁて、たくさん服買ったし、帰ろうかな・・・?」
「フィーネはどうする?」
「置いて帰るわよ!!」
「今行くから待て!!」
あと、なぜかフィーネを手懐けてしまった
「ちょろい・・・」
誰かがそういったけど気にしないでおこう
手懐けられたフィーネ、明日はどっちだ!?