辻褄合わないことがあるかもしれません。
愉しんでくれれば幸いです。
僕は転生者である。
いきなり何言ってんだなんて思われるかもしれない。
まぁ二次創作でよくあるやつだよ、と思ってくれていい。
見た目普通、イケメンでもなければブサイクでもなく、可もなく不可もなく…だ。周りは特に僕を気にかけるわけでもない。現実だ。
今日もいつもと同じ平和でちょっと刺激的だ。
「………ん?」
前触れもなかった。
両手に冷たい感触、ギィギィとなる鎖?そして座っていた。こうなる前の記憶が正しければ布団で寝ていたはずなんだけど。
「服も変わってる」
何故だかスーツだ。スーツでブランコに座っていた。スーツに触れてみた。手触りは最高だった。
「うん、いいスーツだ」
あまりの状況に感想を口にだしてしまった。
すると、横からスーツを掴んでチョンチョンと引っ張るちいさな手が現れた。
「おじさん、リストラされちゃったの?」
そこにいたのは栗色の髪を短いツインテールにしたお目々がクリクリの可愛らしい幼女さんだった。
まだ混乱しているらしい。お目々クリクリって自分で表現してて、しかもちょっと古くさい。笑ってしまう。
「お嬢さん、このシチュエーションでその質問、どこで覚えたんだい?」
そう言い返す僕の顔は自然と微笑みを浮かべていた。
「えっと、よく遊んであげるネネちゃんていう子から聞いたことがあるの」
コテンと首を傾げた幼女さん。
あれっこの子見覚えがあるよ~な気がする。どこでみたんだ。
そんなことを考えながら幼女は会話をやめないので聴き手になりながら会話した。
坊主頭の年上好き幼稚園児や自称実家の喫茶店のライバル店のお婆さんなんとメイド服を最近着始めたらしい、近所のビビりだけどとっても優しいお兄さん、格闘技を初めて少し逞しくなったらしい。たまに「ジェロニモ~」と叫ぶらしい。
会話を続けていくにつれ、幼女さんの話になっていった。どうやら、幼女さんのお父さんが大怪我したらしい。それでお家はてんやわんや、かと言って自分はなにもできない。邪魔になっているかもしれない。寂しい。色々不安だったのだろ。
「……ぅう、うえぇぇん」
泣き始めてしまった。
「大丈夫。皆君にそんな邪魔だなんて思ってないと思うよ。まずは、何であれ話してみなきゃね?」
幼女さんの頭をソッと撫でながら解決を促すが、ナデナテスキルがないせいかなんとなくぎこちない手。
気づけば夕暮れ時、遅くなってしまえば家族が心配するから近くまで送っていくことにした。
此処で一つ約束をした。
「家に帰ったら、自分の気持ちを家族に話してみなさい。とても勇気がいることだろうけど…それで君に魔法がかかる」
「どんな魔法なの?」
幼女さんは縋るような表情だか真剣に聞いてくれた。
「君が幸せになる魔法だよ」
本当にぃ?と幼女さんは聞いてきたが本当だ。未だに自分の状況さえわからないのに何故だかわかる。自分にはできる確信があった。
「いいかい、この世にはね。奇跡も魔法もあるんだよ」
そういうと幼女さんとは家の前で別れた。
途中、家の中から途轍もない殺気を感じたが逃げた。
幼女さんはこれで大丈夫だろう。きっと今頃家族で抱き合っているころだろう。
さて、自分の記憶では何故だか家?があるらしいのでそこに帰ろうかな?
忘れずなのはちゃんのお父さんを治療した後にね。
「奇跡と魔法の違いとはなんだろう?」
ソッと呟くけれど周りには誰もいない。
その時。太陽すら僕の疑問を聞いてくれはしなかった。
主人公は今は状況を把握できていません。
年齢不詳男、これからどうなるか愉しみに…